「調査報道大賞」第6回候補作の募集開始 報道実務家フォーラム、スローニュースが主催

「年月を経て評価された報道」も対象

スローニュース株式会社

 記者、編集者の研修交流の場を運営するNPO「報道実務家フォーラム」(東京都新宿区、理事長:瀬川至朗)と、スマートニュース株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO:浜本階生)の子会社でノンフィクション、調査報道の新しいエコシステムづくりを目指す「スローニュース株式会社」(代表取締役:瀬尾 傑)は、すぐれた調査報道を顕彰する「調査報道大賞」第6回候補作品を本日3月6日より募集いたします。自薦他薦いずれでも結構ですので、ぜひご応募、ご推薦をお願い致します。 

 調査報道は、報道機関やジャーナリストが独自の調査によって問題を発掘する報道です。かつてのウォーターゲート事件報道や田中角栄金脈研究、近年ではジャニー喜多川氏の性加害、神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄(第3回調査報道大賞)など、大きな議論を起こし、社会の仕組み改善に繋がることもあります。一方で、取材には手間も時間も費用もかかることからその取り組みには困難が伴います。

 そこですぐれた調査報道を顕彰し、その社会的意義を広く知っていただくとともに、現場で取り組む取材者を励ますために、報道実務家フォーラムとスローニュースが2021年に創設したのが、この調査報道大賞です。調査報道が実を結んだり、社会にその底力を感じさせたりするには時間を要する場合があります。そのため、応募作はこの1年の報道に限定せず、過去3年以内に発表されたもの、さらには、掘り起こした社会問題が過去3年の間に行政や捜査の動きによって顕著になった--など、時間を経て意義が明らかになる報道も対象としていることが、この賞ならではの特徴となっております。

 この賞によって、調査報道に地道に取り組むジャーナリストたちに光を当て、日本のジャーナリズムをさらに盛り上げていきたい所存です。

【調査報道大賞の概要】

・主催:特定非営利活動法人報道実務家フォーラム、スローニュース株式会社

・詳細・応募:調査報道大賞ウェブサイト  https://j-forum.org/award2026/  

・対象:

 ジャーナリストの調査で分かったことを報道する調査報道であって、次のいずれかにあてはまるもの。

・2023年4月1日以後に発表された

・2023年4月1日以後に成果が顕著になった(10年前の報道の意義が、2023年4月以後の行政や司法の動きであらためて明らかになったなど。例として、1988年に毎日新聞が報じた薬害エイズ問題が、1996年以後の当局の動きで注目され、再評価されたというようなケース)

・自薦・他薦を問いません

・書籍、映画は対象外です

【応募・選考・発表までのスケジュール予定】

募集開始:3月6日(金)

最終応募締め切り:3月31日(火)

選考実施時期

・報道実務家フォーラム参加経験(2017年以後)のある報道実務家による投票:5月中を予定

・選考委員による最終選考会:8月を予定

・結果発表:8月下旬(予定)

・授賞式:11月21〜23日のいずれか1日(「報道実務家フォーラム2026」内)

表彰結果、表彰式の開催詳細等、分かり次第、報道実務家フォーラムホームページにてお知らせいたします。

【選考委員(五十音順)】

・フリーアナウンサー 有働由美子

・ジャーナリスト 江川紹子

・作家 塩田武士

・日本大学危機管理学部教授 西田亮介

・JX通信社代表取締役 米重克洋

【過去の調査報道大賞受賞作品】

第5回(2025年)

大賞

NHKスペシャル「冤罪の深層~警視庁公安部・内部音声の衝撃」(NHK)

兵庫県における公益通報や知事選、誹謗中傷等をめぐる調査報道 (TBSテレビ『報道特集』)

優秀賞

全国紙・NHK部門 優秀賞:

連載ルポ「追跡 公安捜査」など、警察庁長官狙撃事件と大川原化工機事件を巡る一連の報道(毎日新聞)

地方紙・専門紙部門 優秀賞:

企業版ふるさと納税の「寄付金還流」疑惑に関する一連の報道(河北新報)

長野県石油商業組合「ガソリン価格カルテル疑惑」を巡る一連のスクープ(信濃毎日新聞)

映像部門 優秀賞:

QAB報道特別番組「誰のために島を守る〜自衛隊配備 その先に〜 」(琉球朝日放送)

奨励賞

全国紙・NHK部門 奨励賞:

教員性犯罪公判 横浜市教委による傍聴阻止を明らかにした一連の報道(共同通信・東京新聞)

地方紙・専門紙部門 奨励賞:

ホームレスは、どこへ行った―岐阜の現場から―(岐阜新聞)

独立メディア・雑誌・フリーランス部門 奨励賞:

屋久島町政をめぐる一連の調査報道/町長交際費問題、補助金不正請求事件など(屋久島ポスト)

第4回(2024年)

大賞

NHKスペシャル「“冤(えん)罪”の深層〜警視庁公安部で何が〜」大川原化工機(NHK)

優秀賞

全国紙・雑誌部門:

海外での移植手術で臓器売買か、都内NPOが仲介…術後に日本人患者が重篤に(読売新聞東京本社)

社会福祉法人、結婚希望の知的障害者に不妊処置求める(共同通信)

地方紙・専門紙部門 優秀賞:

「河井事件」を巡る安倍政権幹部の裏金提供疑惑スクープ (中国新聞、中国新聞デジタル)

奨励賞

デジタル部門 奨励賞:

虚飾のユニコーン ──線虫がん検査の闇(NewsPicks)

映像部門 奨励賞:

揺さぶられっ子症候群を検証した一連の報道(関西テレビ)

第3回(2023年)

大賞

ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川 少年たちへの性加害の一連の報道(週刊文春)

神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄スクープと一連の報道(神戸新聞)

優秀賞

全国紙・雑誌部門:

JAグループの不正を巡る一連の報道(週刊ダイヤモンド/ダイヤモンド・オンライン)

地方紙・専門紙部門:

全国郵便局長会による会社経費政治流用のスクープと関連報道(西日本新聞)

デジタル部門:

「長年にわたる統一教会問題の取材活動」(鈴木エイト氏)

映像部門:

「ルポ 死亡退院 〜精神医療・闇の実態〜」(NHK)

データジャーナリズム賞:

「みえない交差点」(朝日新聞)

第2回(2022年)

大賞

国土交通省の統計不正問題をめぐる一連の調査報道(朝日新聞)

優秀賞

文字部門:

公文書クライシス(毎日新聞)

森友自殺 財務省職員 遺書全文公開「すべて佐川局長の指示です」の報道(週刊文春/相澤冬樹)


映像部門:

ミャンマー軍による市民への弾圧や軍事攻撃の実態に迫る一連のデジタル調査報道(NHK)

「偽りのアサリ ~追跡1000日 産地偽装の闇~」(CBCテレビ)

デジタル部門:

「キッズライン」問題を明らかにした報道(Business Insider Japan他/中野円佳)

選考委員特別賞

中国新疆ウイグル自治区の強制不妊疑惑などを巡る調査報道(西日本新聞)

第1回(2021年)

大賞

医学部不正入試問題を巡る報道(読売新聞)

優秀賞

文字部門:

菅首相長男違法接待問題を巡る報道(週刊文春)

関西電力金品受領問題を巡る報道(共同通信)

映像部門:

NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」(NHK)

【報道実務家フォーラム事務局長・スローニュース代表よりコメント】

・調査報道大賞実行委員長・報道実務家フォーラム事務局長 澤 康臣 コメント

SNSでは【公式】と名の付く情報に信頼の目が向けられます。しかし、公式情報が常に真実を語るものでしょうか。80年前の戦争で、公式情報は日本の市民にうそをつきましたし、現代においても政府や企業など公共的な組織が不正や怠慢を隠すことがあります。それを独自の調査で発掘し、公表し、市民が知るべき真相を伝えるのが調査報道です。手間ひまが掛かり、成功の保証などないのですが、記者たちはきょうもコツコツと取材しています。調査報道が活発に行われるためには、みんなが良い取り組みを知り、応援、注目することが必要です。ご応募、ご推薦をぜひよろしくお願い申し上げます。

・澤康臣(さわ・やすおみ)

ジャーナリスト、早稲田大学教授。1966年岡山市生まれ。共同通信記者として1990~2020年、社会部、外信部、ニューヨーク支局、特別報道室で取材。タックスヘイブンの秘密経済を明かしたパナマ文書報道のほか「外国籍の子ども1万人超、就学の有無把握されず」「虐待被害児らの一時保護所が東京・千葉などで受け入れ限界、定員150%も」「戦後主要憲法裁判の記録、大半を裁判所が廃棄」などを独自に調査、報じた。2006~07年、英オックスフォード大ロイタージャーナリズム研究所客員研究員。2021年からユネスコ/ギレルモ・カノ世界報道自由賞選考委員(https://en.unesco.org/prizes/guillermo-cano/jury)。

・スローニュース代表 瀬尾 傑 コメント

毎年、たくさんの候補作を前に強く思うのは、「もしこれらの報道がなければ、どれだけの真実が闇に埋もれてしまったのだろう」という切実な危惧です。生成AIの普及やビジネスモデルの変容、情報公開の逆行など、メディアを取り巻く環境はかつてなく厳しくなっています。しかし地道な取材で事実を掘り起こす「調査報道」の重要性が変わりません。その力こそが社会課題を解決する希望です。
今年度からは、新たにJX通信社代表の米重克洋さんに選考委員として加わっていただきました。新たな視点とともに、この賞をより一層盛り上げていきたいと考えています。
困難な時代に、新しい問題に挑み、汗をかく現場のジャーナリストを励ますために、皆様の心に深く刻まれた、すぐれた作品の推薦を心よりお待ちしております。

・瀬尾 傑 (せお まさる):

編集者。1965年兵庫県生まれ。同志社大学卒業。88年 日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社。 経営企画室、『日経ビジネス』編集部などで、を経て、93年 講談社入社。 『月刊現代』、『週刊現代』編集部などで「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」など受賞多数。『現代ビジネス』編集長、第一事業戦略部部長などを歴任後に、2018年にスマートニュースに入社し、『スマートニュース メディア研究所』所長に。19年に調査報道・ノンフィクションの支援を目指す子会社、スローニュースを設立、代表取締役に就任。インターネットメディア協会前代表理事。

【報道実務家フォーラム 法人概要】

団体名:特定非営利活動法人報道実務家フォーラム

事業内容:記者、編集者、ディレクターなど報道実務家が取材技法について学び、会社や媒体の枠を越えてつながるとともに、報道の自由と記者の権利について理解を深める場を提供

理事長:瀬川至朗

事務局長:澤康臣

URL:https://www.j-forum.org/about 

【スローニュース 会社概要】

社名:スローニュース株式会社(英名:SlowNews, Inc.)

所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-25-16 いちご神宮前ビル2F

事業内容:ジャーナリスト、ジャーナリズムメディアの支援、育成

代表者名:瀬尾 傑

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会社概要

スローニュース株式会社

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URL
https://about.slownews.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区神宮前6-25-16 いちご神宮前ビル2F
電話番号
-
代表者名
瀬尾 傑
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年02月