【シニア調査】脱マスクには慎重なものの、7割が旅行に前向き。コロナ以前のアクティブな活動に戻りつつある中高年の実態。
中高年の3人に2人が引き続きマスク着用も、外出は増加傾向。心理面でもポジティブな変化が見られた。
マスクをすると感染のリスクが下がると感じているシニアが過半数を占め、約3人に2人は今後もマスク着用と脱マスクには慎重な回答。
しかし、21年の調査と比較して見えてきたポジティブな意識変化も見られました。
■調査サマリ
マスク着用の理由は「マスクをすると感染のリスクが下がると感じているから」が56.3%と過半数に。「周りの人が着用しているから」は8.4%と周囲を気にした同調圧力での着用はわずか。
日常生活で気をつけていることについて、21年の調査と比較して「不要不急の外出を避ける」は30ポイント以上減小。自粛行動を緩和している人が多数に上る結果に。
新型コロナウイルスが広がる前と比べて、孤独を感じている人は10ポイント減少。「孤独感をやわらげる助けになっていると思うこと」の問いに対しては「対面での会話」の回答が2年前と比較して増大。
「今後、全国旅行支援を利用して旅行などの外出をしたいと思いますか」の問いには7割がしたいと回答。
1. マスク着用について
新型コロナ対策のマスクの着用について、3月13日から個人の判断に委ねるという政府の方針を受け、
今後のマスク着用について、「マスクは着用しない」「基本的に着用しないが、場合によっては着用する」「基本的に着用するが、場合によっては着用しない」「マスクは引き続き必ず着用する」の4択で調査を行いました。
最も多かった回答は「基本的に着用するが、場合によっては着用しない」(39.9%)。「マスクは引き続き必ず着用する」25.5%と合わせると着マスク派は65.4%となり、3人に2人が基本的にマスク着用継続の意向を示しています。
「基本的に着用しないが、場合によっては着用する」(28.3%)、「マスクは着用しない」(5.8%)という脱マスク派は少数に留まる結果となりました。
2. 日常生活で気をつけていることについて
脱マスクには慎重なシニアですが、日常生活においてはポジティブな変化も見られました。
新型コロナウイルスの状況を受けて、「日常生活で気をつけていること」という問いに対して、
2021年の同調査と比較すると、「複数人での外食・宴会を控える」が74.6%から45.8%へ28ポイント減少。「不要不急の外出を避ける」が75.4%から41.5%へ33.9ポイント減少。「3密を満たす場所を避ける」が72.7%から43.2%へ29.5ポイント減少。「同居でない家族や友人、知人と対面で会うことを控える」が46.4%から18.0%へ約半減。「大きな駅やショッピングモールなど人が多く集まる場所に行くことを控える」が58.7%から30.9%へ27.8ポイント減少するなど、外出に対しての自粛は緩和しています。
3. 孤独感について
前述で、外出に対しての自粛が緩和しているという結果が分かりましたが、孤独に関しても同様の結果が見受けられました。
新型コロナウイルスが広がる前と比べて、孤独を感じていますか」との問いに、「そう思う」「ややそう思う」と回答した人は21年調査時では45.3%いましたが、今回は35.3%と10ポイント減少。
また、「孤独感をやわらげる助けになっていると思うこと」では、21年調査時より「対面での会話」が大幅に増える結果となりました。
飲食店へ友人や知人と出かけた人も21年より大幅に増えた結果も踏まえると、中高年の中でも対面での交流が増えており、それが孤独感を和らげる要因となっているようです。
4. 今後の外出について
「今後、全国旅行支援を利用して旅行などの外出をしたいと思いますか」の問いには、71.4%のシニアが「したい」と回答。
このことからも、シニアの行動はコロナ以前のアクティブな状態に戻りつつあることがわかる結果となっています。
このほかにも、
・新型コロナウイルスが収束したらしたいこと
・新型コロナウイルスに関する情報を得ている媒体
・新型コロナウィルスの流行以降のオンラインサービスやECについての利用について
などの調査を行いました。
オースタンスでは今回実施したすべての調査結果を無料で公開しております。詳細は下記にお問い合わせくださいませ。
【本件に関するお問合せ先】
広報担当:宮下七海
電話番号:03-6420-0990
メールアドレス:nanami_miyashita@ostance.com
■調査概要
【2023】新型コロナウイルスによる生活への影響に関するアンケート
調査方法:Webアンケート
調査対象:「趣味人倶楽部」会員
(50代以下13.4%、60代35.8%、70代39.5%、80代以上11.3%)男性66.8%
有効回答数:1312人
調査日:2023年2月21~3月1日
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