【独自調査】50歳以上で「膝の痛み」を感じたことがある人は40.4%。通院している人の6割超は「今の治療に満足せず」。
~「痛みが取れない」が通院患者7割以上の悩み~
■調査実施の背景・意図 ~「要支援」の要因第一位は「関節疾患」~
厚生労働省の「患者調査」と「国民生活基礎調査」によると、「関節疾患」の総患者数は2017年度からの3年間で45.4%も増加していることが分かりました。
また、「要支援」(*)となる要因の第一位が「関節疾患」であることも分かり、まさに「関節の痛み」は高齢者の方々のQuality of Lifeを大きく左右する事項であると認識しました。一方、これら調査では、具体的に課題を抱えている部位までは対象となっておりませんでした。
そのような状況を踏まえ、セルソース株式会社が取り組む「平均寿命と健康寿命のギャップ」という社会課題の解決に貢献するために、市場の状況や課題を捉えるべく、「膝の痛み」に特化した形での調査を実施しています。
出典:
厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/index.html
厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/index.html
厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/index.html
(*) 要介護状態まではいかないが、半年間に亘って継続して日常生活を送る上での支障があると見込まれる状態
【調査結果 概要】
50歳以上で「膝に痛みを感じたことがある」人は40.4%。そのうち「通院している」人はわずか3.2%。
「膝の痛みを理由に通院している」人の6割超は治療に満足しておらず、約5割が新しい治療法を探している。
「膝の再生医療関連サービス」の知名度は15.4%。「通院している」人でも6割以上は知らない。
【調査結果 詳細】
■調査1:膝に痛みを感じたことがある人は40.4%。そのうち、通院している人はわずか3.2%
「膝の状態と通院状況」について尋ねたところ、40.4%の方が「膝に痛みを感じる」若しくは「感じたことがある」と回答した一方で、「通院している」と回答したのは3.2%に留まりました。また、4.7%の方が「過去に通院していたが、通院を止めた」と回答しています。
調査4に記載の通りですが、「痛みが取れない」「治らない」といった理由で治療を諦めている人が一定数いるようです。
■参考:本調査×人口推計の結果
2023年4月12日に公表された「人口推計(2022年(令和4年)10月1日現在)」の人口分布を今回の調査結果に照らすと、上表の通りとなりました。異なる二つの調査の掛け合わせなので、あくまで「参考値」に過ぎませんが、膝の痛みに悩む方の規模感が感じられます。
出典:
総務省統計局 「人口推計(2022年(令和4年)10月1日現在)」
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2022np/index.html
■調査2:年齢とともに通院率が上昇し、女性は特に顕著である
調査1「通院している」の内訳を見ると、年齢を追うごとに通院率が上がり、そしてその上がり方は女性の方が顕著でありました。「70代・女性」で見ると実に6.2%の方が膝の痛みを理由に通院されています。
■調査3:通院している人の61.5%は治療に満足していない
調査1にて「通院している」と回答した人に「現在の治療に満足しているか」を尋ねたところ、61.5%が「満足していない」と回答し、「満足している」と回答したのは38.5%でした。
■調査4::満足していない理由の大半は「痛みが取れない」「完治する見込がない」
調査3にて「満足していない」と回答した人にその理由を尋ねたところ、72.8%の人が「痛みが取れないから」、51.6%の人が「完治する見込がないから」と回答しました。多くの方が治療の効果やその将来性について不安や疑問を感じ、満足していないようです。
■調査5:通院している人の主な治療は「ヒアルロン酸」と「内服薬」
調査1で「通院している」と回答した人に主な治療法を尋ねたところ、42.5%が「ヒアルロン酸注入」、39.3%が「内服薬」と回答しました。
■調査6:通院している人の約5割が「新しい治療」を探している
調査1にて「通院している」と回答された人に「新しい治療法を探しているか」と尋ねた所、約5割の人が「新しい治療法を探している」と回答しました。なお、「通院していて、今の治療法に満足している」と回答された人の中でも、26.0%の人が新しい治療法を探していました。
■調査7:「膝の再生医療関連サービス」の全国知名度は15.4%
本調査対象者全ての人に「膝の状態を改善する再生医療関連サービス」を知っているか尋ねたところ、全体では15.4%の認知度に留まり、通院している人に限っても、4割を切る結果となりました。
■総評 ~「膝の痛み」のケアがより重要に~
今回の調査では、約4割の50歳以上の人が膝の痛みを経験したことがある一方、現在通院している人は3.2%に留まることがわかりました。また、通院している人の6割超は現在の治療に「満足していない」と回答し、約5割の人が新しい治療法を探しているようです。一方、「膝の再生医療関連サービス」の知名度は15.4%と、知られていないことも分かりました。
高齢化が進み、また「関節疾患」の総患者数が3年で1.4倍と急速に増加する中、「膝の痛み」を感じる人も今後増加していくことが見込まれます。
そのような変化を受け、日本整形外科学会でも運動機能が低下した状態である「ロコモティブシンドローム」の認知向上を目的として「ロコモチャレンジ!推進協議会」を2022年に立ち上げるなど、運動機能の維持・向上は社会的な動きとなっています。
セルソース株式会社も「変形性関節症に対する新しい選択肢」として、より多くの方に知っていただき、皆様の健康寿命の長期化を実現してまいりたいと思います。
ロコモチャレンジ!推進協議会:https://locomo-joa.jp/
【調査概要】
調査名:膝の痛みに関する実態調査
調査期間:2023年7月14日~7月19日
調査機関:外部機関調査
調査方法:インターネット調査
有効回答数:調査1, 2, 7:14,878人、調査3, 5, 6:400人、調査4:246人
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません
■調査結果の引用時のお願い
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記をお願いします。
例:「セルソース株式会社の調査によると」「セルソース株式会社調べ」など
※元データを参照されたい場合は、以下連絡先までお問合せください。
■セルソース株式会社 会社概要
再生医療の産業化推進を目的とし、再生医療を提供する医療機関さまへの法規対応サポートと、脂肪由来幹細胞や血液の加工受託を行う再生医療関連事業を展開しています。再生医療等安全性確保法にもとづく特定細胞加工物製造許可施設(施設番号:FA3160006)にて68,000件以上の細胞等加工を受託しており、豊富な実績をもとに医療機関さまに安心してご利用いただけるサービスの提供と、研究・技術開発に努めています。
代表者:代表取締役社長CEO 裙本 理人(つまもと まさと)
所在地:東京都渋谷区渋谷1-23-21 渋谷キャスト11F
上場市場:東京証券取引所グロース(証券コード 4880)
設立:2015年11月30日
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