粘菌性をテーマにした『いごくたまる、またいごく」』展を9/20~9/29 和歌山県田辺市・白浜町にて開催!
全9会場において、約20作家の作品を展示。地域のリサーチを元に制作される新作も登場。
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紀南アートウィーク(実行委員長/総合プロデューサー:藪本 雄登)は、2024年9月20日(金)~9月29日(日)に和歌山県田辺市・白浜町で「粘菌」をテーマにしたアートイベント「いごくたまる、またいごく」展を開催します。非営利活動法人ZESDA(代表理事:桜庭大輔、所在地:東京都中央区)は同会議の開催を支援します。
今年は、主展示と連携展示を合わせて全9会場において、約20作家の作品が展示されます。
▶ 「粘菌性」を切り口に、国内外のアーティストが多数参加。地域のリサーチを元に制作される新作も登場。
▶ 徒歩での周遊も可能なコンパクトな範囲で、複数の展示を展開する田辺市の『メイン展示』エリア
▶ 紀南アートウィークのこれまでの活動に繋がりのある、多彩なパートナーが実施する展覧会を同時期に堪能することができる白浜町の『連携企画』エリア
▶ テーマに関連する映画上映会やトークセッション、食のイベントや、長期プロジェクト『コモンズ農園』にまつわるワークショップなど、充実の関連企画
南方熊楠研究のためにオランダから2ヶ月間の紀南アート・レジデンスに参加中のヘアート・ムル、近年世界で注目されるタイキ・サクピシット、チュオン・コン・トゥン、ティス・カニータ等の東南アジアのアーティスト、日本からは注目の若手作家の山内光枝や久保寛子や紀南にゆかりのある杵村直子、前田耕平やAWAYAが出展予定となっております。
展示概要やワークショップ等のイベント情報は、こちらのURLからご確認下さい。
【公式ページ】
https://kinan-art.jp/info/17937/
【開催概要】
日 程 : 2024年9月20日(金)〜29日(日) 10日間
会 場 :和歌山県紀南地域(田辺市・白浜町)
▼田辺エリア(主展示)
南方熊楠顕彰館、SOUZOU、Breakfast Gallery(アトリエもじけ)、
田辺市内の空き地・空きスペース等(屋外)
▼ 白浜エリア(連携企画)
南方熊楠記念館、アドベンチャーワールド、川久ミュージアム、
三段壁洞窟、ノンクロン(Shinju)※一部会期が異なります。
主 催 : 紀南アートウィーク実行委員会
助 成 : 公益財団法人 福武財団
キュレーション:プロダクション・ゾミア
アーティスト:
▼田辺エリア:ヘアート・ムル(Geert Mul)、廣瀬 智央(HIROSE Satoshi)、山田 汐音(YAMADA Shione)、コン・ダラー(Kong Dara)、黒木 由美(KUROKI Yumi)、杵村 直子(KINEMURA Naoko)、タイキ・サクピシット(Taiki Sakpisit)、チュオン・コン・トゥン(Truong Cong Tung)、カニータ・ティス(Kanitha Tith)、あわ屋(AWAYA)、久保 寛子(KUBO Hiroko)
▼白浜エリア:クヴァイ・サムナン(Khvay Samnang)、ティタ・サリナ(Tita Salina)、リム・ソクチャンリナ(Lim Sokchanlina)、ゴック・ナウ(Ngoc Nau)、メッチ・スレイラス&メッチ・チューレイ(Mech Sereyrath&Mech Chuolay)、山内 光枝(YAMAUCHI Terue)、前田耕平(MAEDA Kohei)、秋田公立美術大学 粘菌研究クラブ
□展示会場:南方熊楠顕彰館
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<テーマ>『粘菌:うごく、とどまる』
和歌山県が生んだ日本を代表する知の巨人、南方熊楠。その熊楠が残した蔵書・資料を恒久的に保存し、熊楠に関する研究する顕彰館では、熊楠が生涯を通じて研究した粘菌の世界に共鳴する作品を展示します。
ヘアート・ムルの自然物らしきものがゆっくりと変化し続ける映像作品は、(作家本人は意図していないにも関わらず)まるで粘菌の動きを想起させるようにもみえます。
2022年から紀南アートウィークでも作品を発表し、〈コモンズ農園〉プロジェクトを行っている廣瀬は、これまでの田辺での滞在から熊楠の思想「萃点(すいてん)」に触発されて制作した作品を展示します。
山田汐音(秋田公立美術大学粘菌研究クラブ)は、粘菌の動きを人間の体を用いてトレースした映像作品を展示します。
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□展示会場:SOUZOU
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<テーマ>『留まるという抗い』
SOUZOUでは、現在急速な発展を遂げるメコン経済圏のアーティストたちの作品を展示します。
タイキ・サクピシットは、幻想的でありながらも不穏さが漂う映像表現で現代タイの緊張感を、チュオン・コン・トゥンは、ただ美しくノスタルジックではない混沌とした現実的な夢を、それぞれ映像作品で表現しています。
カニータ・ティスは、カンボジアでは日常的に見ることができる鋼線を用いて、直感的な手の動きから作品のかたちを生み出しています。彼らのまなざしは、かつての日本の高度経済成長期に誰もが目を向けたような輝かしい未来にむかうのではなく、今目の前にある失われていく自然や変わる都市空間について詩的に表現しています。
中辺路を拠点とするあわ屋(AWAYA)は、SOUZOUの家と庭の「あわい」において、熊野の幽玄な世界観を捉えた音のアートを創出します。
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□展示会場:屋外展示 ※場所未定
<テーマ>境界をまたぐ
今年の紀南アートウィークは、まちなかへと広がっていきます。移動とは領域を超え続けること。誰かの土地に侵入し、出ていくことの連続であり、歩くことのできる場所のほとんどは、個人や国などに属します。しかし、例えば普段人が足を踏み入れない森のような場所に立った時、いろいろな属性から解き放たれて、その場所と対峙したような経験はないでしょうか。表現に出会い、感性を開くことは、今いる場所の固定化された意味からも解放してくれるかもしれません。
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