CoeFont、ALS等の難病患者様のQOL向上に向け、クレアクト社の重度障害者用意思伝達装置 TCスキャンに無償でサービスを提供

失われていく自分の声だけではなく、人気声優や著名人の声で会話が可能に

　株式会社CoeFont（本社：東京都港区、代表取締役：早川 尚吾、以下当社）は、株式会社クレアクト（住所：東京都品川区　代表：下ㇼ藤菜穂子　以下、クレアクト社）が提供する重度障害者用意思伝達装置TCスキャンに無償でサービスを提供することをお知らせします。
　この取り組みにより、重度障害者用意思伝達装置TCスキャンを利用する患者様は、「ご自身のAI音声を無料で作成」し、「自分のAI音声を活用して発話」することが可能となります。また、このたびの取り組みにご賛同いただいた、声優事務所のアクセルワンの代表であり、人気声優の森川智之氏や所属声優の後藤邑子氏、実業家の西村博之氏のAI音声も無料で利用が可能となり、日常の発話で活用していただけます。彼らの魅力的な声を患者様が日常で自由に利用できる環境を提供することで、制約の多い患者様の生活に、より充実したコミュニケーションとエンターテイメント体験を提供いたします。

CoeFont、ALS等の難病患者様のQOL向上に向け、クレアクト社の重度障害者用意思伝達装置 TCスキャンに無償でサービスを提供

CoeFontのESG活動：https://esg.coefont.cloud/

• プロジェクト概要と取り組み開始の背景

　このたびの取り組みは、視線入力装置を中心とするコミュニケーション機器を提供するクレアクト社からのお申し出と弊社が推進するESG活動が目指す、声を失う可能性のある方々のウェルビーイングの実現への想いが一致したことからはじまりました。

　クレアクト社の提供する重度障害者用意思伝達装置TCスキャンをご利用する患者様は、AI音声プラットフォーム「CoeFont」の下記機能を無料でご利用いただくことが可能となります。また、これまで弊社の活動を応援いただいておりました、声優事務所のアクセルワンの代表であり、声優の森川智之氏や所属声優の後藤邑子氏、実業家の西村博之氏も、想いに賛同いただき、無償でAI音声の利用をご承諾いただきました。

＜利用可能な機能＞

・AI音声の作成

・AI音声の利用

　・患者様本人のAI音声

　・CoeFontのオリジナルキャラクターのAI音声

　・声優 / 著名人のAI音声

　　・森川智之氏（アクセルワン 代表 / 声優）

　　・後藤邑子氏（アクセルワン 声優）

　　・西村博之氏（実業家）

• クレアクト社 代表取締役 下ㇼ藤菜穂子様のコメント

株式会社クレアクトは、四肢麻痺と発話に困難のある人々にトビーの視線入力装置をはじめ、スイッチとスキャンで会話・ネット検索・SNSなどに簡単にアクセスできるコミュニケーションツールを提供してまいりました。これらには本人が声を出す代わりに言葉を選択すると合成音声読み上げてくれる機能があります。このたび自分の声を使って読み上げたい、自分の好きな声で会話をしたいというユーザーの方々のご希望をCoeFont様にお伝えし、快くご協力頂ける事になりました。

• CoeFontが取り組むESG活動

　弊社では、2021年9月より声を失う可能性のある方に、「AI音声の作成」と「AI音声の利用」を無償で提供してまいりました。2023年8月現在では、500名以上の声を失う可能性のある方々にご活用をいただき、「未来への希望が持てた」「家族の心が救われた」「もっと多くの人に取り組みが届いて欲しい」等のお言葉をいただいております。

　今後も、最先端のAI音声技術を活用することで、クレアクト社のような福祉・リハビリ機器メーカーや製薬会社様、医療機関、支援団体等のご協力をいただきながら、声を失う可能性のある方々やそのご家族のウェルビーイングを実現する活動を継続してまいります。

• クレアクト様のTCスキャンの装置概要

TCスキャンは、公的補助・補装具対象の重度障害者用意思伝達装置TCスキャンは、ALSなどの神経難病などのある方が、スイッチとスキャンで会話やメール、SNS、環境制御などが可能な装置です。日記などの文章作成中でも、簡単に会話のページで文字を書いて読み上げることができます。TCスキャンの大きな特徴として、視線入力への切り替えがボタン一つで行なえ、スイッチと視線の併用も簡単で、ユーザーのアクセシビリティーの可能性を広げます。

• AI音声プラットフォーム「CoeFont」とは

AI音声プラットフォーム「CoeFont（ https://CoeFont.cloud ）」は、最新のAI技術を活用し、「声」を表現力豊かな「フォント」に変換することで、だれもが、簡単に利用できるAI音声サービスです。

10,000種類程度のAI音声を利用できる「Text to Speech（文章読み上げ）」やリアルタイムで声を変換する「Voice Changer」、日本語などの母国語で収録・作成したAI音声を、英語や中国語を含む多言語のAI音声に声質をそのままに変換する「Cross-Lingual TTS」などの機能を、世界中のすべての国・地域に提供しています。

• 株式会社CoeFontについて

株式会社CoeFontは、AIを利用したサービスの開発、提供を行っています。2020年に設立し、東工大ベンチャーに登録されています。現在、AI音声の研究を行っており、すべての国・地域でAI音声プラットフォーム『CoeFont（ https://CoeFont.cloud ）』を提供しています。