気になる「夫婦のお小遣い事情」を調査!夫と妻が毎月自由に使える金額は?お小遣い制に関するエピソードも紹介
保険相談サービスを提供する保険マンモス株式会社は、この度、20代~60代の既婚女性限定で300人を対象に「お小遣いについてのアンケート調査」を実施いたしました。
新型コロナウイルスに物価上昇、急激な為替変動など…。生活に与える影響は、決して少なくありません。
「家計」や「お小遣い」など、お金に関する不安を抱える方も多いのではないでしょうか?
今回は、20代ー60代の既婚女性300人を対象に、お小遣いに関する調査を実施しました。家計管理や夫婦それぞれのお小遣い、妻のへそくり事情など…気になるポイントをアンケート結果からチェックしてみましょう。
■家庭内で家計を管理しているのは誰?
まずは今回アンケートに参加してくれた既婚女性の属性を紹介します。
また家族構成については、以下のとおりです。
ではさっそく、家計の実態についてアンケート結果を見ていきましょう。まずは家庭内において、「誰が家計管理を担当しているのか」聞いてみました。
半数以上の方が「自分で管理」と回答。つまり、「妻」が家計管理を担っているご家庭が多いことがわかりました。
今回のアンケートに協力してくれた既婚女性の中で、もっとも多い属性は「子どもあり、妻は無職」でした。「家にいる時間が長い方が家計を管理する」のが、極めて合理的な方法なのかもしれません。
■夫婦間のお小遣い制の導入について。半数以上の世帯が「お小遣い制」を採用!
「お小遣い制を導入しているのかどうか?」の実態は、以下のとおりです。
お小遣い制を何かしらの形で導入している家庭が、半数以上であることがわかりました。
その中で、「夫のみお小遣い制を採用している」と「夫婦それぞれがお小遣い制を採用している」というパターンがほぼ同数でした。
夫のうちの「約半数」が、お小遣い制の中で、やりくりして生活をされているという感じです。
それぞれのご家庭のルールを聞いたので抜粋しておきます。
【夫のみお小遣い制の方のルール例】
- 月末に財布の残金を全て返金してもらう。財布をリセットして、改めて月のお小遣いを渡すルールにしている。(妻50代・夫50代)
【妻のみお小遣い制の方のルール例】
- 我が家は夫から毎月定額を貰うのとは別に、美容院代金や友人と遊びに行く(他県)際に臨時のお小遣いを貰う形です。(妻30代・夫30代)
【夫婦それぞれお小遣い制の方のルール例】
- 我が家は給料からクレジット代やローンなど引かれるお金を引いて残ったお金で折半してお小遣いにしています!(妻20代・夫20代)
【お小遣い制を採用していない】
- 月々最低○万円は貯金すると決めている。それを崩さない範囲であれば、自分たちの好きなように使っていいと決めている。(妻30代・夫30代)
■お小遣い制のメリットは?
家計全体における個人的な出費をコントロールしやすい点にあるのではないでしょうか。
夫と妻、それぞれが「お小遣い」によって収支管理をすれば、個人的な出費が原因で、家計全体を圧迫してしまうようなリスクも少なくなるでしょう。
子どもが小さい時期は、将来のための「貯め時」と言われる時期。「貯蓄分をしっかりと確保したい」という気持ちが、夫婦それぞれのお小遣い制導入につながっているのかもしれません。
また注目したいのが、「夫のみお小遣い制を採用している」ご家庭が、「妻のみお小遣い制を採用している」ご家庭よりも大幅に多いという点です。
外で働いていると、お金を使う場面も増えがちです。あらかじめ「使える金額」を明らかにできる点も、お小遣い制のメリットですね。
■お小遣い制導入の経緯は?
夫のお小遣い制を導入する家庭が多い中、もっとも少ない回答となったのが、「夫が決めた」という意見です。
結婚の前後に夫婦が話し合い、お小遣い制の導入を決めている家庭が多いようです。
お互いが納得して家計を回していくためには、夫婦の同意のもと、協力して進めていけるのがやはりベストなのかもしれませんね。
■「夫のお小遣い」の実態を調査!金額やコロナ禍の影響
続いて、夫のお小遣いの実態についてチェックしてみましょう。まずは各家庭の夫のお小遣いの平均額について聞いてみました。
月平均でもっとも多かったのが、「20,000円以上~30,000円未満」という意見です。続いて多かったのは「10,000円以上~20,000円未満」、さらに「30,000円以上~40,000円未満」が続く結果となりました。
1ヵ月30日で計算すると、1日あたりの予算は「約700円~1,000円程度」のご家庭が多いと言えそうですね。
また夫のお小遣いに大きな影響を与える、日々の「昼食代」についても聞いてみました。
今回のアンケートでは、お小遣いをもらっている夫153人中、お小遣いに「毎日の昼食代が含まれている」という方は72人。全体の47%という結果になりました。
一方で、「昼食代は含まれていない」と答えた方は81人。全体の53%で、ほぼ半数ずつの結果となりました。
たとえ月に30,000円以上のお小遣いをもらっていたとしても、そこから日々の昼食代を賄おうと思うと、決して楽な状況ではなく、日々上手くやりくりされているのだと感じます。
ちなみに、夫のお小遣いが収入に占める割合は以下のとおりでした。
- ~5%未満:44人(29%)
- 5%以上~10%未満:77人(50%)
- 10%以上~15%未満:19人(12%)
- 15%以上~:13人(8%) ※(夫がお小遣いをもらっている153人中)
次に、夫のお小遣いがコロナの影響を受けたか?についての回答はこちらです。
- お小遣いが増えた:4人(3%)
- お小遣いが減った:24人(16%)
- 変わらず:125人(82%) ※(夫がお小遣いをもらっている153人中)
お小遣いの金額は、夫自身のモチベーションにもつながるものなので、家計が多少厳しくなっても、容易に下げられない現状が伝わってきます。妻の夫に対しての優しさも感じますね。
■夫のお小遣いに対して、多くの妻は「現状維持」を希望!
ここからは、夫のお小遣いに対する妻の本音を探っていきましょう。夫のお小遣い制を導入していると答えた既婚女性153人に、こんな質問をぶつけてみました。
夫のお小遣い額をどう思いますか?
- このままの金額で良い:107人(70%)
- 減らしたい:29人(19%)
- 増やしたい:17人(11%)
お小遣い額に対し、夫から「値上げ」を交渉されたことはありますか?それはいくら位アップの交渉でしたか?
- ~3,000円未満のアップ:9人(6%)
- 3,000円以上~5,000円未満のアップ:11人(7%)
- 5,000円以上~10,000円未満のアップ:7人(5%)
- 10,000円以上~のアップ:7人(5%)
- 交渉されたことはない:119人(45%)
■妻が使えるお金の実態は?夫よりも変動制が多い印象に!!
ここからは、妻が自由に使えるお金について見ていきます。まずは月々の平均金額を紹介します。
夫はお小遣い制で使える金額が固定されている人が多かったのに対して、妻の場合で目立ったのは、月ごとに変動するパターンです。
妻が家計管理を担っているケースが多いため、「たくさん使う月」「あまり使わない月の調整もしやすいと考えられます。
またもう一点注目したいのは、「自由に使えるお金はない」または「少ない」という意見です。
今回のアンケートで「自由に使えるお金はない」と回答した既婚女性は41人。自由に使えるお金はあっても、その金額が「月5,000円未満」という方が39人でした。
アンケートの自由回答で、「一月分の生活費が余ったら自分のお小遣いにしてます。自分のお小遣いを増やすために節約してます!」(妻20代・夫30代)という意見もありました。
このように工夫してやりくりしている妻も多いのではないでしょうか。妻の自由度が高い家庭と低い家庭、両極端であるというのが実態のようです...。
では、お金が足りなくなってしまった場合、妻はどのように対処しているのでしょうか。こちらもアンケートで聞いてみました。
もっとも多かったのは「使わずに我慢する」という意見ですが、それにも限界があるのでしょう。
「副業」や「フリマアプリ」で、自由に使えるお金を自分の力で確保する女性も多いことが分かります。家計とは別の部分で自分だけの収入を確保できれば、家計管理にも余裕が生まれますし、後ろめたさなく使えるお金になっているのではないでしょうか。
■既婚女性の「へそくり」の実態を徹底調査
先ほどのアンケートで、お金が足りなくなってしまった場合の対処法について、比較的多かったのが「へそくりでまかなう」という意見です。
「へそくりはない」と答えた方が約半数ですが、50,000円以上のへそくりがある方も全体の3割という結果になりました。へそくりする派としない派が両極端に分かれた結果です。
お小遣いがあっても「自由に使えるお金はない、少ない」という意見が多かったため、そういった方はなかなかへそくりを作るのは難しいのではと感じます。
■各家庭のお小遣いルールやエピソードを調査してみました!
最後に紹介するのは、お小遣いルールやお小遣い制導入時のエピソードです。今後お小遣い制の導入についてどうしようか?というご家庭の方などに参考になる部分もあるかと思います。
【お小遣い制導入の経緯は?】
- 夫が現金を自由に引き出していて、あまりに金額が大きかったのでキャッシュカードを私が持つことにしました。その時にお小遣い制にしました。(妻30代・夫30代)
- 2人のお金なので好き勝手にやりすぎないように、とのことでお小遣い制にしました。(妻30代・夫50代)
- お小遣い制度は金銭感覚がない夫のために作りました。この制度ができる前は、欲しいときにお金をあげるシステムにしていたので、生活費から出す羽目になり赤字家計でした。お小遣い制度を取り入れてからは、夫も考えてお金を使うようにはなったと思います。(妻40代・夫40代)
- 使いすぎた月に、ひと月に使う金額はこのくらいにしよう!と決めたのですが、夫はあまり意識していない様子…(妻20代・夫20代)
お小遣い制によって、「自分がどれだけ使えるのか?」が明らかになれば、金銭管理の難易度も下がります。貯蓄を増やすため、夫婦が協力しやすくなるでしょう。
とはいえ、せっかくのお小遣い制も続かなければ意味がありません。そのためのコツも、みなさんの意見から学ぶものがありそうです!
【お小遣い制をうまく続けるコツは?】
- 飲み会などの臨時出費の際は、お小遣いとは別に現金を渡すようにしている。(妻20代・夫20代)
- お互いにお小遣いの使い道には口を出しません。(妻30代・夫30代)
- ボーナスが出た時や会社から臨時収入があった時は、一割欲しいと夫から要求されます。夫も頑張った証があればもっと仕事を頑張ってくれるだろうと期待して、渡すようにしています。(妻30代・夫30代)
- 節約して旅行にいこうという目標があります。(妻30代・夫30代)
- 渡した金額内でしっかり管理して一か月過ごすようにしてもらっている。その為、夫はお小遣い帳をつけている。(妻50代・夫60代)
【お小遣い制なしの家庭のルールを教えて!】
- 収入から必要経費を除いた金額を二人で自由に使っています。妻である自分はアンケートなどでためたお金も使っています。(妻40代・夫40代)
- 我が家はお互い一定の金額を口座に入れ、家計のやりくりをしています。(夫婦の貯金を含む) 携帯、医療保険などは家計のやりくりの中に含まれず、給与から一定の金額を口座に入れた残りがそれぞれ好きに使って良いお金です。(妻30代・夫30代)
- お互いに、生活費など必要な額を出し合い、さらに、貯金を毎月同額した上で、残りは自由にしています。(妻30代・夫30代)
また収入の増減に合わせて金額を調整することも、一つの大きなポイントに!モチベーションが低下しないよう、「楽しみ」もうまく取り入れつつやっていくのが、お小遣い制を継続させる秘訣なのかもしれませんね。
お小遣い制を取り入れていない家庭も、自分たちならではのルールを作って、お互いに無理なくやっている印象でした。
片方だけに負担やしわ寄せが行かないお小遣い制やルールが上手く浸透している家庭であれば、物価高や収入減などで家計が厳しい状況になっても、うまく乗り越えていけそうですね。
●調査概要
調査対象:お小遣い事情について答えてくれた既婚女性の方
調査日:2022年9月15日~2022年9月16日
調査方法:インターネットによる選択・記述式回答
調査人数:20代~60代までの既婚女性300人
■株式会社保険マンモスについて
金融リテラシーの向上に貢献する企業として、保険相談サービスの提供、FP支援事業、法人アライアンス事業など、さまざまな事業を展開しています。
URL:https://hoken-mammoth.com/corp/
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