【東洋製罐×フリースクールキリンのとびら】高校生と企業でつくるコラボ社会科見学
フリースクールの小中学生がペットボトル製造工場へ潜入!
特定非営利活動法人キリンこども応援団(大阪府泉佐野市、代表 水取博隆)が運営する、フリースクール「キリンのとびら」では、2024年6月21日・7月22日に東洋製罐株式会社 大阪工場(大阪府泉佐野市)にて社会科見学を行い、在籍する小中学生 計17人が参加しました。また、サポート役として「キリンのとびら高等部」の高校生4人も同行し、子ども達にとって心に残る学びの機会となりました。
特定非営利活動法人キリンこども応援団は、安心できる居場所を通して子ども達が自らの希望を持ち未来に踏み出せるよう支援を行っており、子ども食堂「キリンの家」・フリースクール「キリンのとびら」・オンラインフリースクール「clulu」などの居場所を運営しています。
この度、フリースクール「キリンのとびら」は、2024年6月21日・7月22日に東洋製罐株式会社(以下、東洋製罐) 大阪工場において社会科見学を行いました。本校・まちば校に在籍する小中学生と「キリンのとびら高等部」の高校生 計21名が参加いたしました。
今回、見学させていただいた東洋製罐大阪工場は、今年泉佐野市への移設50周年を迎えられ、日頃私たちの生活において身近な存在である飲料用ペットボトル、そして飲料用ペットボトルを膨らます前の原型となるプリフォームを生産されています。
当日は、まず工場概要や製造されている製品についてご説明いただいた後、工場内の製造現場を実際に見学させていただきました。
子ども達は、初めて見るペットボトル製造の様子に興味津々!普段の生活でとても身近なペットボトルがどのように作られているのか実際に自分の目で見て学ぶことができました。
また、従業員の皆様への質問タイムやペットボトルを使ったゲームなども行いました。親睦を深めさせていただくことで東洋製罐様をより身近に感じ、子ども達の楽しそうな笑顔をたくさん見ることができました。
今回の社会科見学は、東洋製罐様からご提案いただいたことをきっかけに実現いたしました。
社会科見学を行うにあたり、企画・現地下見などの段階から「キリンのとびら高等部」の高校生がスタッフとともに携わり、東洋製罐様と共同で事前準備を進めてきました。「キリンのとびら高等部」にとって、このような企業コラボの取り組みは初めての試みです。慣れない取り組みの中で緊張や不安を感じる部分もありましたが、フリースクールに通う下級生たちのために “社会科見学を有意義に行うにはどうすればいいか?“、子ども達なりに考える機会となりました。
<社会科見学に参加した小中学生のコメント>
・東洋製罐さんの作ったペットボトルには、“CAN”マークがついていると初めて知りました!見学して以来、ペットボトルを見るとマークを探しています。
・毎日のように生活の中で触れているペットボトルですが、製造工場は滅多に入れない場所なので、今回見学できて嬉しかったです。
・クイズやゲームなどのレクリエーションがとても楽しかったです!
<代表 水取のコメント>
不登校の子ども達にとって、今回のような社会科見学はとても貴重な機会だと考えております。
お声掛けくださった東洋製罐様には心から感謝申し上げます。
また、今回は企画の段階から「キリンのとびら高等部」の高校生が関わらせていただき、彼らにとっても良い学びの場となったと感じております。
今後も、子ども達がさまざまな体験を通して社会と繫がり、自分の未来に踏み出していけるよう全力で支援してまいります。
当団体の今後の取り組みとして、「キリンのとびら高等部」では今夏から空き家を活用した民泊事業の立ち上げ・経営に取り組んでまいります。2024年5月17日から資金調達のためのクラウドファンディングに60日間挑戦し、目標金額達成のうえ7月15日に無事プロジェクト終了を迎えることができました。現在、子ども達は、民泊施設のコンセプト決定・図面の打ち合わせなどを既に進めており、本格的な取り組みがついにスタートいたします。
東洋製罐株式会社×フリースクールキリンのとびら 社会科見学
日 時: 2024年6月21日(金)10:30~13:00 (本校生参加)
7月22日(月) 〃 (まちば校生参加)
場 所: 東洋製罐株式会社 大阪工場(〒598-0061大阪府泉佐野市住吉町29-3)
参加者: フリースクールキリンのとびらに在籍する小中学生
キリンのとびら高等部に在籍する高校生、スタッフ
主な流れ:
10:30~10:35 東洋製罐株式会社大阪工場に集合、第2会議室へ移動
10:35~10:40 工場長挨拶、アイスブレイク
10:40~10:50 工場概要説明
10:50~11:00 着替え
11:00~11:10 工場(製造現場)入場
11:10~11:30 工場(製造現場)見学
※設備上、大きな音がする場合があり、大きな音が苦手で工場見学が難しい子どもは同時間帯に別途YouTubeにて工場紹介映像を視聴する
11:30~11:40 着替え
11:40~12:10 昼食
12:10~13:00 レクリエーションゲーム(東洋製罐)・クイズ(キリンこども応援団)
13:00 解散
キリンのとびら高等部について
「キリンのとびら高等部」は、キリンこども応援団の理念である「子ども達が未来に踏み出せる場所を創造する」を体現する場所です。フリースクールで繋がる子ども達の中には、得意なこと・苦手なことがはっきりしている子どもが多いですが、苦手なことを人に合わせて生きていくのではなく、得意なことで社会と繋がり自分のペースで輝きながら生きていってほしいと強く思います。
だからこそ、「キリンのとびら高等部」では、通信制高校である代々木高等学校と提携し高校卒業資格の取得フォローを行うとともに、仕事体験「キリンのとびラボ」において現役のプロのフリーランスの方や地域の経営者のサポートを受けながら、自分の得意を活かし仕事としていけるよう、さまざまな活動を3年間実施していきます。また、フリースクールキリンのとびらと同じく、スタッフの伴走支援・精神的なフォローも行いながら、子ども達とともに歩んでいきたいと思います。
子ども達が自分のペースで生き方・働き方を探求する3年間を過ごし、「キリンのとびら高等部」卒業時には「進学」「就職」「起業(フリーランス)」など自分の生き方を自ら選択できるようサポートします。
■特定非営利活動法人 キリンこども応援団について
キリンこども応援団は、大阪府泉佐野市において、子ども第三の居場所(コミュニティモデル)「キリンの家」を運営しています。キリンの家は、小学校低学年~高校生の子どもを対象として、課題を抱えた子ども一人ひとりに寄り添った支援を行う居場所です。子ども食堂やフリースクール、フードバンク事業(フードバンク泉佐野)などを展開し、子ども達が子どもらしくいられる居場所です。キリンこども応援団は日本財団の助成を受けて運営しています。
■法人概要
法人名:特定非営利活動法人キリンこども応援団
代 表:代表理事 水取博隆
設 立:令和3年10月26日
事 業:子ども食堂事業(子ども食堂キリンの家)、フリースクール事業(フリースクールキリンのとびら、オンラインフリースクールclulu)、フードバンク事業(フードバンク泉佐野)、パントリー(食材配布)事業等
※キリンの家は、日本財団「子ども第三の居場所」の助成を受けて運営しています
住 所:〒598-0055 大阪府泉佐野市若宮町9番3号
URL :https://kirin-npo.com/
■「子ども第三の居場所」とは
「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設しています。「子ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々の置かれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供しています。同時に、学校や地域、専門機関と連携し、「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。現在全国に228ヵ所設置されています。(2024年4月30日時点)
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child-third-place
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