ベッコフオートメーション、サイバーレジリエンス法・EU機械規則への対応を強化

「Secure by Design」のアーキテクチャが、高まるサイバーセキュリティ要件への最適解を提供

ベッコフオートメーション株式会社

ベッコフオートメーション(本社:ドイツ・フェアル)は、製造業が直面するサイバー攻撃やマルウェアのリスクに対し、PC制御とEtherCATによる「Secure by Design」なアーキテクチャがEU機械規則への最適な技術基盤となることを発表しました。

2027年12月に全面施行となるEUのサイバーレジリエンス法(CRA: EU 2024/2847)および改訂版機械規則(EU 2023/1230)の施行により、産業製造分野における規制要件は大きな転換点を迎えています。サイバーセキュリティは、要素技術とプロセスとの緊密な連携により継続的な維持・強化が求められる重要課題となっています。ベッコフは同分野における課題とニーズを早くから認識しており、10年以上前から脆弱性管理のための専門組織「PSIRT(製品セキュリティインシデント対応チーム)」を社内に設置し、詳細なセキュリティガイドラインを公開してきました。また、業界横断的な脆弱性情報共有の場である「CERT@VDE」の共同創設者として、メーカー間での情報共有にも積極的に貢献しています。

PC制御とEtherCATによるセキュリティ

技術的な観点において、PC制御とEtherCATは本質的にセキュアな技術基盤を形成しています。システム通信を産業用PCに集約することにより、OS(WindowsまたはLinux®)のネイティブセキュリティ機能、例えば、ファイアウォールなどをPLCランタイムにそのまま適用できます。

さらに、EtherCATによる通信はシステムアーキテクチャのセキュリティ強化に寄与します。EtherCATプロトコルは、発表から20年以上が経過した今もなお、ハードウェアベースのリアルタイム制御向けに最適化されており、上位のIPネットワークとは明確に分離されているため、攻撃対象領域を限定できます。そのため、プロトコルを変更することなくサイバーセキュリティおよび標準規格への適合を考慮した運用が可能です。 個々のデバイスが個別に認証されていない場合でも、EtherCATシステム全体としてIEC 62443-3-3に基づくシステム認証を取得できます。

当社は、一般的な産業製品群に対応した3つのブループリントシナリオ(DK-177530-UL、DK-178394-UL、DK-178399-UL)でUL認証を取得しており、既存システム設計の維持において大きな強みとなっています。

標準化への積極的な貢献

ベッコフは、自動化技術のEU規則への整合を推進するため、標準化の策定にも積極的に関与しています。国際規格IEC 62443シリーズのみではCRAへの対応が不十分であることから、CEN-CENELECにおけるEU規格「EN IEC 62443」の整備推進に積極的に関与し、実効性あるセキュリティを保証するための実践的な標準化実現を目指しています。

評価・認証への取り組み

当社は、製品レベルにおいては、専用のセキュリティ評価プロセスを運用しています。全製品はCRAと、必要に応じてIEC 62443への適合性について継続的に評価・改善が行われています。多くの製品では、既存設計を維持しながら必要な評価や文書整備を進めています。安全関連製品については、2027年1月のEU機械規則施行に向け、要求事項への適合確保を進めています。 また、製品開発ライフサイクル保護を目的としたIEC 62443-4-1認証についても、今年中の取得を予定しています。 自社ITおよび生産インフラのセキュリティについても、ISO 27001認証による検証を近く完了する予定です。

ベッコフの製品コンプライアンスセキュリティ担当者であるトーステン・フェーダーは次のように述べています。「サイバーセキュリティは静的なものではなく、専門的な技術と明確な指針を要する継続的なプロセスです。市場では過剰な防護対策が推奨されることもありますが、私たちは実効性あるセキュリティを実現するために本当に必要な要素へ注力しています。このスリム化されたアプローチとベッコフのポートフォリオを技術基盤として、ユーザーの安全を守り、投資を保護し、競争優位性を維持していきます。」

ベッコフのサイバーセキュリティの詳細については、以下をご参照ください。 

https://www.beckhoff.com/ja-jp/cybersecurity/

ベッコフオートメーション 会社概要

ベッコフオートメーションはPC制御に特化した制御機器メーカです。独自の計測・制御ソフトウェア「TwinCAT」により、Windowsなどの汎用OSを搭載した産業用PCをリアルタイムコントローラ(NCやPLCなど)として活用することが可能です。また、高速・高同期の産業用通信規格「EtherCAT」の開発元でもあり、その推進団体であるEtherCAT Technology Group(ETG)は76カ国・地域の8,100以上の組織が参加する世界最大の産業用通信規格推進団体として知られています。TwinCATやEtherCATを搭載した産業用コントローラは、産業用ロボット・自動車・包装機械・工作機械・風力発電設備など、世界中の多様なアプリケーションで採用されています。

https://www.beckhoff.com/ja-jp/

(本リリースは2026年4月20日にドイツ・フェアル本社にて発表したリリース内容の抄訳です)

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会社概要

URL
http://www.beckhoff.co.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
神奈川県横浜市中区桜木町1-1-8 日石横浜ビル18階
電話番号
050-1790-1111
代表者名
川野 俊充
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2005年02月