野生の命の神秘を描く絵本作家・あべ弘士の最新作『ひぐま』9月18日（木）発売

刊行を記念した絵本原画展も開催

ブロンズ新社

2025年9月16日 11時30分

株式会社ブロンズ新社（所在地：東京都渋谷区、代表取締役：若月眞知子）は、絵本『ひぐま』（あべ弘士作）を9月18日（木）に全国の書店で発売します。

本書は、旭山動物園の飼育係として25年間働いた経験を持つ絵本作家・あべ弘士さんが、野生のひぐま親子の濃密な時間を描いたお話です。

北海道に生息するひぐまは、冬眠中の巣穴のなかで出産します。母ぐまは、春までの約4か月間、穴から一度も出ず、飲まず食わずでおっぱいを与え、あかちゃんを育てます。春を迎え、5～10kgに育ったこぐまは、巣穴からいきなり大自然へと出ていきます。野生のひぐまはどのように生き、次の世代に命をつないでいくのかを、長年生きものの命と真摯に向き合ってきた著者が畏敬の念を持って描きました。

本書には、ひぐまの体の仕組みや生態をQ＆A形式でわかりやすく紹介した、描きおろしのリーフレットが付いています。

また本書の刊行を記念し、10月4日（土）よりブロンズ新社ギャラリー「青銅Room J」（東京都渋谷区）にて絵本原画展を開催します。あべ弘士さんの在廊も予定していますので、ぜひご来場ください。

書籍情報

『ひぐま』あべ弘士

・発売日：2025年9月18日（木）

・定価：1,760円（税込）

・判型：246×224mm　上製

・頁数：32ページ

・販売：全国の書店などで販売

・公式サイト：https://www.bronze.co.jp/books/9784893097460/

あらすじ

赤や黄に色づく秋の山で、ひぐまが木の実やくだものをせっせとたべています。やがて雪がふりはじめ、あたりはしずかなぎんいろの世界に。山がいちめんの雪景色となったころ、どこからかひぐまのあかちゃんの声が聞こえてきました。ちいさなあかちゃんは、暗いあなのなかでかあさんのおっぱいをたくさんのんでこぐまとなり……新しい命は、春のおとずれとともに光あふれる世界へととびだしていきます。

著者紹介

あべ弘士（あべひろし）

1948年、北海道旭川市生まれ。

25年間、旭山動物園で飼育係として働いた後、絵本作家として活躍を続ける。生い立ちや飼育係時代の動物たちとの濃密な付き合い、生きものの命と真摯に向きあった日々が絵本創作の原点となる。

『あらしのよるに』（木村裕一文／講談社）で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞、『ゴリラにっき』（小学館）で小学館児童出版文化賞、「ハリネズミのプルプル」シリーズ（二宮由紀子文／文渓堂）で赤い鳥さし絵賞、『新世界へ』（偕成社）でJBBY賞、『宮沢賢治「旭川。」より』（BL出版）で産経児童出版文化賞美術賞、『クマと少年』（ブロンズ新社）で北海道ゆかりの絵本大賞・大賞など、受賞多数。

他の作品に『森の地図』『波の白馬』（阿部夏丸文／ブロンズ新社）などがある。