【取材のお願い】国際交流基金×東京国際映画祭 東南アジア映画特集上映部門「CROSSCUT ASIA+」新設
~東南アジアと日本の映画プログラマーが協働し6作品を上映 ~
国際交流基金(JF)と東京国際映画祭(TIFF)は、同映画祭内に東南アジア映画の特集上映部門「CROSSCUT ASIA+ (クロスカットアジア・プラス)」を新たに設置します。
国際交流基金は、2024年から10年間にわたってASEANを中心とするアジア諸国と、互いの価値を認め合う、包括的な人的交流プロジェクト「次世代共創パートナーシップ-文化のWA2.0-」を展開しており、本取り組みは、その一環として実施するものです。
このたびの本部門は、2014年から2019年にTIFFに設置されていた「国際交流基金アジアセンターpresents CROSSCUT ASIA」部門の「東南アジアの豊かな映画文化を紹介する」という趣旨を引き継ぎつつ、同地域と日本の気鋭の映画プログラマーが、独自の視点で設定したテーマに基づき協働して厳選した作品を上映することが特徴です。
第1回となる今回は、JF主催の「Open Draft – 日ASEAN映画プログラマー交流事業#1(2024)」に参加したラスリーン氏(インドネシア)と上田真之氏(日本)をプログラマーに迎えます。両者は「Open Draft」への参加を通じて育まれた知見やネットワークも生かして協働し、〈Side by Side〉 というテーマを設定して、クラシック作品から最新作まで珠玉の6作品を選定しました。本企画アドバイザーのマーク・ノーネス氏の助言も得ながら両氏が企画した上映とシンポジウムを通して、地理上は〈隣り合い〉ながらも、それぞれ異なる歴史をもつ東南アジアの国々における、 記憶の継承や、コレクティブによる映画製作、そして積み重ねられた経験や語りが映画を介して出会い直す、現在の試みについて、皆様とともに考える機会となれば幸いです。
■「CROSSCUT ASIA+」部門上映作品
『フィリピニャーナ』 (英題︓Filipiñana)
監督︓ ラファエル・マニュエル(Rafael Manuel)
2026年/シンガポール、イギリス、フィリピン、フランス、オランダ
あらすじ︓ 富裕層が集うカントリークラブで働きはじめる新人イサベル。客と従業員が別世界を生きるその場所で、次第にその華やかさの裏にあるものを知っていく。

『プルティウィをめぐる4つの季節』 (英題︓Four Seasons in Java)
監督︓ カミラ・アンディニ(Kamila Andini) 2026年/インドネシア、フランス、オランダ、ノルウェー、サウジアラビア、シンガポール、ポーランド
あらすじ︓ 長い服役を終え、故郷へ帰るプルティウィ。息苦しい村で、行き場を失った者たちと、もう一度生きる道を探していく。

『人間に生まれるなら』 (英題︓Becoming Human)
監督︓ ポレン・リー(Polen Ly) 2025年/カンボジア
あらすじ︓ 都市化が進むカンボジア。古い映画館の守護霊は、生まれ変わるか、人間の友人とともに居場所のない幽霊としてこの世に留まるか、選択を迫られる。

『トゥラン』 (英題︓Turang)
監督︓ バクティアル・シアギアン(Bachtiar Siagian) 1957年/インドネシア
あらすじ︓ 再発見されたインドネシア映画。独立戦争下のタナ・カロで、負傷したルスリと彼を介抱するティピの恋と、オランダ軍に抗い生き抜こうとする村人たちを描く。

『未明のとき』(英題︓Small Hours of the Night)
監督︓ ダニエル・フイ(Daniel Hui) 2024年/シンガポール
あらすじ︓ 独立直後のシンガポール。暗い部屋で女性が男に尋問される。長い一夜、奇妙な墓石裁判をめぐる声が二人に憑き纏い、アイデンティティの境界が揺らぐ。

『瞬く光の陰で』 (英題︓Behind The Flickering Light: The Archive)
監督︓ ハフィズ・ランチャジャレ(Hafiz Rancajale) 2013年/インドネシア
あらすじ︓ 映画保存に生涯を捧げたミスバッハ・ユサ・ビラン。インドネシアに東南アジア初のシネマテークを築いた歩みと、危機に瀕するその現在を見つめる。

■プログラマー プロフィール︓
上田真之(UEDA Masayuki)
東京の名画座・早稲田松竹で、2010年に番組編成担当に就任。二本立てを中心に、新作・旧作を横断して年間約50週、これまで2,000本以上を編成。2024年、国際交流基金主催Open Draft – 日ASEAN映画プログラマー交流事業#1 (2024)に参加し、その一環として翌年「世界をひらくまなざし~アノーチャ・スウィチャーゴーンポンとパヤル・カパーリヤー~」を企画。映画制作では『SUPER HAPPY FOREVER』ラインプロデューサー、『黒の牛』脚本を担当。

ラスリーン(Raslene)
ジャカルタを拠点に活動する映画プログラマー、ビジュアルアーティスト。ジャカルタ映画週間でプログラムを担当し、2026年SeaShorts映画祭では選考委員を務める。自主・コミュニティ上映、リサーチ、文化活動などに幅広く取り組む。 CICAE Arthouse Cinema Training、Cinemata Community Curators Programme、国際交流基金主催Open Draft – 日ASEAN映画プログラマー交流事業#1 (2024)に参加。

■アドバイザー プロフィール︓
マーク・ノーネス(Markus Nornes)
映画学者、プログラマー、映像作家。ミシガン大学名誉教授(アジア映画研究)。1990年以来、断続的に携わる山形国際ドキュメンタリー映画祭のコーディネーターも務めている。日本映画、ドキュメンタリー、映画翻訳・映画祭研究という3つの分野を中心に、これまで8冊の著書を出版。日本メディア研究の研究者や批評家のためのネットワークKinema Clubの設立メンバーであり、数々の学術誌の編集委員を務めるほか、国際映画祭の審査員も歴任。12以上の国際会議を主催し、世界中で100回を超える講演を行ってきた。

映画祭期間中に本プロジェクトのプログラマー(ラスリーン氏、上田真之氏)への取材・インタビューが可能です。(日英の通訳を手配します。)
詳しくは、国際交流基金 ブランド推進部 広報課 press@jpf.go.jp までご連絡ください。
「Open Draft – 日ASEAN映画プログラマー交流事業」とは
国際交流基金(JF)は「日本の友人をふやし、世界との絆をはぐくむ。」をミッションに、文化芸術交流、日本語教育、日本研究・国際対話を通じて国際交流を推進する独立行政法人です。
映像分野においては、世界各地での日本映画上映、日本映画等映像配信プラットフォーム「JFF Theater」による映像コンテンツのオンライン配信、映画上映を支える専門人材の育成やネットワーク形成などを通じて、日本への理解促進と国際文化交流に取り組んでいます。
「Open Draft – 日ASEAN映画プログラマー交流事業」は、日本とASEAN諸国の次世代交流および人材育成を目指す包括的なプロジェクト「次世代共創パートナーシップ-文化のWA2.0-」の一環として実施する、日本とASEANの若手映画プログラマーを対象とした人材育成・交流事業です。
本プログラムは次の3つのフェーズで構成されています。
3つのフェーズの中で、参加者たちが学びや実践を再訪し、また都度他の参加者たちとコミュニケーションをとりながら、そのスキルとネットワークを定着させていくことで、多様な上映を実現することを目指しています。
Open Draft – 日ASEAN映画プログラマー交流事業

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第一フェーズ 東京での研修 |
日本映画やプログラミングに関する講義、上映機関訪問、第二フェーズに向けた上映企画づくりのワークショップを実施。 |
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第二フェーズ 東南アジアでの上映会 |
東南アジアの参加者が企画、日本からの参加者がサポートし、映画上映会等の企画を東南アジアの各地で実践。 |
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第三フェーズ 日本での上映会 |
日本からの参加者のうち希望者が、東南アジア作品を含む上映プログラムを企画し、国内で上映と参加報告を実施。 |
以下にOpen Draft – 日ASEAN映画プログラマー交流事業の活動を紹介しています。
https://www.jpf.go.jp/j/project/culture/media/asean/
2026年4月に早稲田松竹にて実施された「世界をひらくまなざし~アノーチャ・スウィチャーゴーンポンとパヤル・カパーリヤー~」は本プログラムの参加者である上田氏が交流事業を通して浮かび上がった、日本とASEAN諸国におけるインディペンデント映画や実験映画の若年層観客による受容の違いに着目して考案、多くの映画ファンの注目を集めました。
特集上映公式紹介ページhttps://wasedashochiku.co.jp/archives/schedule/1853
【東京国際映画祭(Tokyo International Film Festival︓以下、TIFF)】
本年で 39 回を迎えるTIFFは日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭です。 1985年、日本で初めて大規模な映画の祭典として誕生した TIFF は、日本及びアジアの映画産業、文化振興に大きな足跡を残し、アジア最大級の国際映画祭へと成長しました。いまや最も熱気溢れるアジア映画の最大の拠点である東京に、世界中から優れた映画が集まり、国内外の映画人、映画ファンが新たな才能とその感動に出会い、交流する場を提供しています。 www.tiff-jp.net


<第39回東京国際映画祭/TIFFCOM 2026 開催概要>
【第39回東京国際映画祭】
開催期間:2026年10月26日(月)~11月4日(水)【10日間】
■主催:公益財団法人ユニジャパン ■公式サイト:www.tiff-jp.net
【TIFFCOM 2026】
開催期間:2026年10月28日(水)~10月30日(金)【3日間】
■主催:経済産業省、総務省、公益財団法人ユニジャパン ■公式サイト:tiffcom.jp
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