日本の"聞こえ"の問題。集音器普及率15%の背景と、変えていくための一歩
医療機器ではない選択肢。もっと気軽に手に取れる未来へ
10人に1人が聞こえに悩んでいる日本。なのに手を打つ人は、たった15%
日本には、聞こえに不安を抱える人が少なくありません。一般社団法人日本補聴器工業会が実施した大規模実態調査「JapanTrak 2022」によると、日本の聴覚に不安を抱える人の割合は10.0%。14,061人の全国調査から導き出されたこの数字は、単なる統計ではありません。家族の笑い声が遠ざかり、テレビの音を大きくすると家族に迷惑をかけてしまう——そんな日常に悩む、約1,400万人の日本人の現実です。しかし、そんな状況にもかかわらず、実際に聞こえをサポートする製品を手に取っている人は、わずか15.2%にとどまっています。残る84.8%の人は、なぜ手を打たないのでしょうか。


国際比較が示す、日本の"聞こえ"の後れ数字を国際的に比較すると、日本の遅れは明らかです。
デンマークの3.6分の1。イギリスの3.5分の1。日本は先進国の中で、圧倒的に低い水準にあります。さらに深刻なのは、製品を使っている人の使い方です。日本の両耳装着率は43%。先進国平均(70%前後)と比べても大きく後れを取っています。1日の平均使用時間も6.5時間と、スイスの9.8時間やデンマークの9.1時間と比べて、3時間以上短いのです。製品を手に入れても、十分に使いこなせていない。それが日本の現状です。
なぜ手が打てないのか——3つの壁
壁①:医療機器という重いイメージ聞こえに不安を感じても、病院へ行く人はどれだけいるでしょうか。JapanTrak 2022の調査は衝撃的な結果を示しています。聴覚に不安を抱える人のうち、医師に相談した人はわずか38%。62%の人は、医療機関を頼らずに「我慢」か「諦め」を選んでいるのです。さらに、医師に相談した人の中でも、63%が「特に何もする必要はない」と告げられています。耳鼻咽喉科医からそう言われた人は63%、かかりつけ医からは53%が同じ言葉を受けています。医師の対応は正しいかもしれません。補聴器は医療機器ですから、聴力が一定程度まで低下しない限り、"処方"の対象にならないのです。でも、人は軽度の聞こえにくさから、徐々に会話が億劫になり、外出が減り、社会から遠ざかっていきます。日本では、72%のかかりつけ医が「特に何もする必要はない」と答える一方、補聴器販売店の99%が「製品の利用を推奨する」という矛盾も浮き彫りになっています。補聴器=医療機器=重い選択。そんなイメージが、日本の聞こえの問題を深くしています。

壁②:金銭的・手間的ハードル補聴器の価格帯は10万円〜50万円以上。保険が一部適用されるものの、高額な出費は多くの人の前に立ちはだかります。不使用理由の上位に、「経済的な余裕がない(26%)」が挙がっています。さらに、補聴器購入補助制度を利用した人はわずか8%。その制度の存在を知らない人も92%に上ります。88%の人が、補聴器が消費税非課税であることを知らない——情報の非対称も、大きな障壁となっています。また、「面倒くさい(57%)」が不使用理由の第1位に挙がっている事実も見過ごせません。専門店への通院、フィッティングの繰り返し、メンテナンスの手間。医療機器としての"正しさ"の裏返しに、ユーザー負担が大きいのです。

壁③:"知られていない"選択肢「認定補聴器技能者」という国家資格を知っている人は、全体でわずか14%。補聴器専門店の存在を知らない人は33%に上ります。そして、公益財団法人テクノエイド協会という、聴覚支援の中心的な公益法人を知っている人は、なんと4%。情報が届いていない。選択肢が見えていない。それが、日本の聞こえの問題の根底にあるのです。
"聞こえない"ことの代償——数字が示す暮らしの質の低下聞こえを放置することは、単なる"不便さ"にとどまりません。JapanTrak 2022のデータは、聞こえと生活の質の深い関連を示しています。
うつリスクの格差

補聴器を使用しない聴覚不安の高い人のうち、10%が高い抑うつリスクを抱えているのに対し、使用している人はわずか2%。5倍の格差です。
夕方の疲労感も改善
肉体疲労を「非常に感じる」人は、非所有者で21%、所有者で5%。精神的疲労も、非所有者で20%、所有者で4%。聞こえが改善されることで、1日の終わりまで活力が保てることがデータで示されています。
睡眠の質も向上
普段の睡眠に満足している人は、補聴器所有者で64%、非所有者(上位50%)で40%。聞こえることで、夜も安らかに過ごせる人が増えているのです。18%の聴覚不安のある人が「認知症」と関連付けて考えている現実も、無視できません。世界的な研究で、聴覚低下と認知症リスクの関連が指摘される中、早期の聴覚ケアは健康寿命を延ばす重要な一歩です。

医療機器ではない選択肢——集音器という、もう一つの道
ここまでの問題を解決する鍵は、補聴器を否定することではありません。
補聴器は、高度な聴力低下の人にとって不可欠な医療機器です。専門家による精密なフィッティングで、人生を変える効果をもたらします。でも、「まだ病院に行くほどではないけど、何とかしたい」——そんな人の選択肢が、もっと増えてもいいはずです。
そこで注目したいのが、集音器(サウンドアンプ)です。集音器は補聴器と異なり、医療機器の認証を取得していません。雑貨・家電として販売され、ネット通販や家電量販店で気軽に購入できます。価格も1万円台から5万円台と、補聴器より圧倒的に手軽です。「軽度の聞こえにくさを感じている」「テレビの音が小さく聞こえる」「家族との会話が億劫になってきた」——そんな方にとって、集音器は最初の一歩として最適な選択肢です。
もちろん、集音器は補聴器の代替ではありません。重度の難聴の治療や診断を目的としたものではありません。でも、日常生活の中で感じる"聞こえの不満"を改善し、人とのつながりを取り戻す——そんな役割を十分に果たせるのです。
Cearvol(セアボル)の取り組み——"聞こえ"をもっと身近に
Cearvolは、集音器を通じて、日本の"聞こえ"の問題に一つの解を提案します。当社のフラッグシップモデル「Wave Lite」は、独自開発のAIプラットフォーム「Neuro Flow AI 2.0」を搭載。実際に1,500件の実人声を用いて学習・テストを行い、日常の様々なシーンを再現しています。カフェの雑談、家族の食卓、テレビの音——各シーンにおいて、デバイスが自動的に音質調整とノイズ低減を実行し、聴きたい音を最大化します。また、AUX-IN接続でテレビと直接つながり、家族はいつもの音量で、あなただけクリアな音を楽しめます。Bluetooth 5.3対応でスマホとワイヤレス接続し、専用アプリから自分好みに細かく調整できます。そして何より、医療機器のような見た目ではない。ワイヤレスイヤホンのような洗練されたデザインで、外でも自然に装着できます。上質な布張りの充電ケースは、インテリアにも馴染むやさしい手触りです。45日間返品保証・送料無料。高額な医療機器へのハードルを感じずに、まずは試してみる——そんな気軽さを大切にしています。




変えていくための一歩
JapanTrak 2022の調査で、補聴器所有者の97%が「生活の質(QOL)が向上した」と回答しています。使用開始後、77%が「人前で自信を持って行動できるようになった」と語っています。聞こえることの価値は、計り知れません。
日本の"聞こえ"の問題を解決するには、補聴器と集音器がそれぞれの役割を果たし、多様な選択肢がそろうことが大切です。医療機器としての補聴器も、気軽に手に取れる集音器も——人の状況に合わせて、最適な選択ができる社会を目指したい。
Cearvolは、"聞こえ"をもっと自然に、もっと自由に——そんな未来の一歩を、皆さまと共に歩んでいきます。
【参考データ】
本記事のデータは、一般社団法人日本補聴器工業会実施の「JapanTrak 2022」(Anovum調査・公益財団法人テクノエイド協会後援)を引用しています。
Source: Anovum – JapanTrak 2022国際比較データは EuroTrak 各國調査(2020-2022年)より

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