社会変革推進財団、世界初の禁煙支援SIBプロジェクト 豊中市の禁煙支援SIB事業『とよなか卒煙プロジェクト』報告書の公開

　一般財団法人社会変革推進財団（理事長：大野修一　所在地：東京都港区　以下、「SIIF」）は、豊中市がソーシャル・インパクト・ボンド（以下、「SIB」）を活用した「とよなか卒煙プロジェクト」（以下、「本プロジェクト」）において、事業期間終了に伴い、約３年間の支援を終了しました。このたび、事業の成果報告として、「SIBを活用した禁煙支援事業『とよなか卒煙プロジェクト』報告書」（以下、「本報告書」）が、同市のHP上で3月30日に公開されました。

　本プロジェクトでは、禁煙支援を通じて、喫煙者本人の疾患発症・悪化予防や受動喫煙による周囲の人々の健康被害の防止につなげるとともに、医療費・介護費用を削減し、社会保障制度の維持につなげることを目的としています。

　委託者である大阪府豊中市のもと、受託者である株式会社CureAppの禁煙支援プログラムが提供されました。SIIFは、インパクト投資家として資金提供を行ったほか、中間支援組織として成果指標や社会的インパクト評価、成果連動型の支払い条件、資金調達方法等に係る案件組成支援を実施しました。また、事業期間中においては事業の進捗のモニタリングや、事業成果を追及するための議論や協働のファシリテーションを行いました。
 
　本報告書では、１．事業を実施した背景、２．「SIBを活用した豊中市在住・在勤の喫煙者に対する禁煙支援事業」の概要、３．事業の結果、４．各事業者の評価・コメント、５．まとめがとりまとられています。

報告書公開URL：（豊中市HP／外部リンク）
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kenko/kenko_hokeneisei/kenkouzukuri/tabako/toyonakasotsuen.html 

また、SIIFは、本日時点で、案件組成を含む中間支援、出資、モニタリング、助言等、国内の8件のSIBに関わっています。

【SIBを活用した禁煙支援事業報告書】

https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kenko/kenko_hokeneisei/kenkouzukuri/tabako/toyonakasotsuen.html  

【成果連動型により委託料が決まる方式の、行政から民間への委託事業：ソーシャルインパクトボンドSIB）】

社会変革推進財団（SIIF）
日本財団の助成金を受けて活動している当財団は、2013年よりインパクト投資に関する調査研究に着手し、GSG国内諮問委員会の設立や賛同メンバーの招集を皮切りに、これまでインパクト投資における提言書や現状を記した報告書の発行、金融庁との共催で金融機関等との勉強会の開催などインパクト投資の推進のための活動をしています。様々な社会課題が山積する日本において、自助・公助・共助の枠組みを超え、社会的・経済的な資源が循環する社会の実現を目指し活動をしています。https://www.siif.or.jp/