全国のすべての少年院・少年鑑別所に『騙されない為の教科書』を無償配布。法務省×ハッシャダイソーシャルが連携し、少年たちの再出発を支援

詐欺の加害者にも被害者にもさせない。若年層の再犯・被害を防ぐ教育支援

一般社団法人HASSYADAI social

一般社団法人HASSYADAI social(以下、ハッシャダイソーシャル)は、法務省と連携し、若年層の詐欺被害・加害防止を目的とした教材『騙されない為の教科書』を、全国のすべての少年院・少年鑑別所に無償配布します。約6年間にわたり少年院でキャリア支援や価値観形成支援に取り組んできた経験をもとに、SNSの普及や成人年齢引き下げなどによって増加している詐欺被害および加害に巻き込まれるケースから若者たちを守るための取り組みです。ハッシャダイソーシャルは今後も少年院や少年鑑別所での教育プログラムを拡大し、若者たちの更生と自立を支援していきます。

『騙されない為の教科書』について:https://social.hassyadai.com/consumer-edu

1.「拘禁刑」施行と更生支援のいま。本取り組み導入の背景

ハッシャダイソーシャルは、2019年より、少年院でキャリア支援や価値観の形成に取り組んできました。なかでも新潟少年学院では、家庭環境や情報格差といった課題を抱える若者たちと真正面から向き合い、地道な対話と実践を積み重ねてきました。

※この取り組みの中には、株式会社ハッシャダイとしての活動も含みます。

近年では、SNSの普及や成人年齢の引き下げにより、10代の若者が詐欺や悪徳商法の被害に巻き込まれるケースが増加しています。特に少年院においては、複合的な要因により、社会復帰後の再犯リスクが高まる傾向があります。

若者を取り巻く環境が大きく変化する中で、2025年6月1日には118年ぶりに「拘禁刑*」が施行されました。

これは刑務所における制度の大きな転換期であり、より一層「改善更生」や「社会復帰」重視の方向へと変わっていく、大きな法改正です。

*拘禁刑について:https://www.moj.go.jp/content/001437235.pdf

ハッシャダイソーシャルとしても、今後は少年院だけでなく、刑務所へのプログラム提供も視野に入れ、更生支援の幅をさらに広げていきたいと考えています。

そして今回、全国の少年院・少年鑑別所にて、詐欺や悪徳商法の手口や背景を学び、自らの人生を選ぶ力を育む教材『騙されない為の教科書』を正式に配布することとなりました。

私たちは、本教材が少年院・少年鑑別所に導入される意義は非常に大きいと考えています。

少年たちの中には、詐欺などの犯罪の全体像を理解しないまま、気づかぬうちに加担してしまっているケースが少なくありません。
「なぜそれが犯罪なのか」「どのような構造で誰が傷つくのか」といった背景を、わかりやすい教材で体系的に学ぶことで、被害防止はもちろん、出院後の再犯防止にもつながると私たちは信じています。

少年院では日々、法務教官の皆さまによって、矯正教育の実践が続けられています。『騙されない為の教科書』が、そうした教育現場の一助となり、若者たちが自らの手で人生を選べるきっかけになることを願っています。

今回の連携にあたっては、2025年6月2日に、法務省にて『騙されない為の教科書』の贈呈式が企画され、ハッシャダイソーシャルからは代表理事・三浦宗一郎が、法務大臣政務官・神田潤一さんを表敬訪問しました。

関係者も含めた対話の場でも、若者の更生を支援する重要性とともに、若者たちが詐欺被害から身を守り、自分の人生を自らの手で選ぶことができるための教育の必要性が改めて確認されました。

2.少年院に本と詩を。「伝える力」を育む特別授業の実践

過去には新潟少年学院にて、現在活動休止中のバンドMOROHA・アフロさんや『夢をかなえるゾウ』のなどベストセラー作家の水野敬也さんを招き、人生を語り合う特別授業を実施。

「大きな声では言えないけれど…」をテーマに詩を書くワークショップでは、語彙力の不足から思いを言葉にできなかった若者たちが、自分の気持ちを表現するきっかけをつかみました。

さらに「ビブリオバトル」も開催。6人の生徒それぞれが選んだ推薦本を8分間でプレゼンし、水野さんが審査員を務めました。本の力を借り、自分の言葉で語る若者たちの姿に、現場からも感動の声が上がっています。


3.再犯は「本人のせい」だけじゃない。代表・勝山恵一が語る、再犯と地域社会の関係性

ハッシャダイソーシャル代表の勝山恵一は、自身の原体験から、若者たちが地元のコミュニティ環境に染まり、再犯を繰り返す現実を何度も目の当たりにしてきました。

勝山はよく、「たまたま家庭環境に救われたから、少年院に入らなかった」と話しています。

実際、当時の勝山の地元の友人たちは次々に少年院へ入り、出院後一時的に真面目に過ごしていても、やがてまた元のコミュニティに染まり、非行を繰り返す...。そんな光景を、多く目の当たりにしてきたそうです。

「再犯を繰り返すのは本人だけの問題じゃない。地元の環境や家庭の状況も大きく影響している」と感じた勝山は、ハッシャダイソーシャルとして、少年院にいる若者たちにも自分自身の環境を変える体験=「移動体験」を届けたいと強く考えるようになりました。

この「移動体験」は、単なる旅行やお出かけをすることではありません。
身を置く環境を変え、知らなかった世界や自分にない価値観に触れること。
そんな出会いや学び、体験こそがこれまでにない視点や選択肢を生み出し、若者たちが「自分の人生を自分で選ぶ」きっかけになると、ハッシャダイソーシャルは信じています。

今回正式に少年院で活用されることになった『騙されない為の教科書』には、まさにそんな想いが込められています。

この教材は、若者が詐欺や悪徳商法の被害から身を守るための知識を学び、自分の人生を、自らの手で選び取る力を身につけることを目的としています。

私たちハッシャダイソーシャルはこの連携を通して、これまで続けてきた少年院での取り組みをさらにパワーアップし、若者たちがよりよい形で、自分自身の価値観に向き合ったり、前向きなキャリアを作っていけるような、深い出会いや問いを届ける活動を続けていきます。

勝山がこの取り組みに込めた想いを、自らの言葉で届けます。

4.『騙されない為の教科書』について

『騙されない為の教科書』は、詐欺や悪徳商法の実態を実例について交えて解説し、被害に遭わないための注意点や万が一被害に遭った際の対応方法をわかりやすくまとめた教材です。特に、フィッシング詐欺や無料商法、タレント契約詐欺、マルチ商法など、若者が注意すべき6つの詐欺事例に加え、リボ払いの仕組みについても番外編として紹介しています。

※内容は近日アップデートを予定しています。

『騙されない為の教科書』データ版:https://social.hassyadai.com/consumer-edu-03

現在、ハッシャダイソーシャルでは本教材の無料配布を希望する日本国内の高校をはじめとする教育機関を全国から募集しており、以下の申し込みフォームに記入いただければ、どの教育機関様向けにも原則無償にて、お申し込みいただいた翌月を目処に発送いたします。

2023年7月に配布を開始してからこれまでに約47万部の配布を行っており、日本のすべての高校生(約300万人)に配布することを目指しています。

詳しくは以下のHPおよび申し込みフォームをご覧ください。

また高校への配布や教育機関との連携にご協力いただける方も、ぜひHPよりお知らせいただけますと幸いです。

・HP:https://social.hassyadai.com/consumer-edu

・申し込みフォーム:https://social.hassyadai.com/consumer-edu/contact

5.一般社団法人HASSYADAI socialについて

一般社団法人HASSYADAI socialは、「Choose Your Life! それでもなお、人生は選べる。」をスローガンに掲げ、1人でも多くの若者がどのような環境からでも自分の人生を自分で選択できる社会を目指して活動をしています。これまでに全国の高校や少年院、児童養護施設と連携したキャリア支援プログラムを600箇所以上で実施してきました。また、トヨタ自動車と共同で実施する高校生年代の若者向けプログラム「project:ZENKAI」や、若年層の詐欺被害を未然に防ぐための「『騙されない為の教科書』プロジェクト」、18歳の節目をお祝いする「CHOOSE YOUR LIFE FES #18歳の成人式」などの取り組みも行っています。

代表理事:勝山 恵一・三浦 宗一郎

本社:東京都港区六本木3丁目2-1 住友不動産六本木グランドタワー24階

HP:https://social.hassyadai.com/


本リリースに関するお問い合わせや取材のご依頼は、以下までご連絡ください。

お問い合わせ先:https://social.hassyadai.com/contact

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会社概要

一般社団法人HASSYADAI social

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URL
https://social.hassyadai.com/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都港区六本木3-2−1 住友不動産六本木グランドタワー 24階
電話番号
050-3188-1432
代表者名
勝山恵一・三浦宗一郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年03月