幼魚水族館館長・鈴木香里武さんがやってきた!地元高校生と取り組む沿岸生態系調査イベント「小さな生き物たちの大きな海~Let's Go タイドプール~」を開催
2025年6月8日(日) 10時~17時 <宇和島市小池周辺>
一般社団法人 海と日本プロジェクトinえひめは、地元の高校生と有識者らが共同で取り組む沿岸生態系の調査イベント「小さな生き物たちの大きな海~Let's Go タイドプール~」を開催しました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

イベント概要
・開催概要 宇和海沿岸の身近な海の生態系である潮だまり(タイドプール)で、地元高校生と有識者らによる生物調査を行い、海への関心を持つユース世代を育成する。同時に、調査の様子をテレビ番組を通して県内に広く発信する。
・日程 2025年6月8日(日)10時~17時
・開催場所 宇和島市小池周辺の潮だまり(タイドプール)、愛媛県立宇和島水産高等学校実習室
・参加人数 愛媛県立宇和島水産高校生徒6名、愛媛県立宇和島南中等教育学校生徒8名、有識者6名
ほか合計40名
・後援 宇和島市
・調査協力 愛媛県漁業協同組合宇和島支所
地元高校生によるタイドプール調査を各分野の有識者がサポート!
宇和海の沿岸、宇和島市小池周辺の潮だまり(タイドプール)での生物調査に参加したのは、愛媛県立宇和島水産高等学校の1・2年生6名と愛媛県立宇和島南中等教育学校の4年生8名の計13名。磯遊びの経験がある生徒は複数いたものの、本格的な調査は今回が初めてです。そんな生徒たちをサポートするのが、今回の調査のためにだけに県内外から集まった様々な生物の専門家の先生方。海藻の有識者として水産研究・教育機構 水産技術研究所の島袋寛盛先生、魚類の有識者として愛媛県水産研究センターの渡邉昭生先生、愛媛県水産研究センター栽培資源研究所の清水孝昭先生、貝類の有識者として元県立高校教諭で特に宇和海の生物に精通されている石川裕先生、甲殻類の有識者として愛媛県立宇和島水産高校 実習助手 水野晃秀先生がサポート役に加わります。更に、今回はビックなゲストが。幼魚水族館館長・岸壁幼魚研究家の鈴木香里武(すずきかりぶ)さんが「ごきげんようぎょ~!」というお馴染みのフレーズで登場、生物調査と番組収録がスタートしました。高校生たちは滑りやすい足元に気をつけながら、小さな手網やバケツを使って観察用の生物を集めていきます。有識者の先生方も本気のまなざしで岩や海藻の隙間に潜む生物を探していきます。生物調査は約1時間半で終了。採集した生物を宇和島水産高校に持ち帰り、各学校ごとに観察・展示用の水槽を作って採集した生物の種類数をカウントします。
※本イベントにおける生物採集については、愛媛県漁業協同組合宇和島支所の協力により実施しています。

採集した生物を同定し種類数の発表!タイドプールの生物多様性に驚愕!!
タイドプールで採集した生物を持ち帰った生徒たちは観察・展示用のアクリル水槽に移しながら生物の種類を調べていきます。特徴の似ている生物の同定に苦戦しながらも、図鑑を見たり、有識者の先生方の見解を聞きながら一匹ずつ調べていき、1時間強ですべての生物を観察し終えました。高校生による調査の結果、愛媛県立宇和島水産高等学校チームは合計22種類、愛媛県立宇和島南中等教育学校は合計23種類の生物を採集しました。また、海藻の有識者として調査に加わった島袋先生によると、今回の調査で18種類の海藻が観察されたそうです。有識者の先生方からの振り返り学習を通して、タイドプールの環境の特異性が生物の多様性を生み出すこと、多くの種類数を観察できたのは宇和海の豊かさを象徴していることなどを学びました。また、ゲストの鈴木香里武さんは、「足元の海をじっくり観察し、地元の海を好きになることが海洋保全につながる」ことを生徒たちに伝えました。今回タイドプールで採集した生物はしばらくの間宇和島水産高校で飼育し、オープンスクールなどの機会で地域の方々に公開する予定です。なお、本イベントの模様は後日テレビ番組での放送を予定しています。

参加者からの声
・小さなタイドプールでここまで多くの種類の生物が見られるのは想像を超えていた。
・潮だまりに行くのは幼い時に遊んで以来だったが、地元の海について考える機会になった。安全に気を付けて、また行ってみたい。
・地元の海での生物調査という一つのテーマのもと、2つの高校で交流する良い機会となった。今回採集した生物の飼育を通して、今後も定期的に交流の機会を持ちたい。
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人 海と日本プロジェクトinえひめ
URL :https://ehime.uminohi.jp/
活動内容 :愛媛県内の海を中心とする食・文化・スポーツ・自然環境等の分野において、様々な関係者と連携した活動のムーブメント作り、イベント開催、情報発信等を実施する。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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