東急パワーサプライが、MPXのETRMシステムを国内初採用
SaaS導入で市場リスクの定量化・可視化へ前進
株式会社東急パワーサプライ(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:村井 健二、以下、東急パワーサプライ)は、増大する市場リスクを定量化・可視化することを目的に、株式会社MPX(本社:東京都中央区、代表取締役社長:荒生 元、以下、MPX)が、オランダのKYOS社と共同開発したETRM(Energy Trading and Risk Management)※1システムを国内で初めて採用しました。両社はシステムの運用を通じて協力し、より安定的なエネルギーサービスの確立を目指します。
エネルギー事業においては、ウクライナ危機に端を発する世界的な燃料資源の供給不足により、燃料価格や電力市場価格のボラティリティが高まる一方、国内市場の成熟化により競争環境が急激に変化しています。東急パワーサプライは、MPXが提供するETRMシステムの導入により、市場リスクを定量的に可視化し、同システムの特徴である客観的で多角的なレポートを活用することで、このような外部環境の変化に対応した迅速な経営判断を行うことが可能になります。
ETRMは電力自由化で先行する欧米において広く導入されており、日本国内においてもその必要性が高まりつつあります。MPXは、独自燃調や通告変更契約など多様な契約条件に適応可能なETRMシステムを、短期間かつ低コストで導入できるSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)※2として提供します。ETRMには取引の目線として広く定着したMPXのフォワードカーブを起点に、日本特有の市場特性を取り込んだモデルによって市場リスクを瞬時に可視化することで、ポジションの最適化や小売料金メニューの改定など、タイムリーな経営判断に資する情報がラインナップされています。
東急パワーサプライは、エネルギー取引におけるリスクの最小化と収益の最大化を追求することで、より安定的なエネルギーサービスの確立・提供に努力してまいります。
MPXは、フォワードカーブとETRMシステムをあわせた市場リスク管理ソリューションの提供を通じ、電力産業の持続可能な発展に貢献してまいります。
※1 ETRM(Energy Trading and Risk Management):電力・燃料(石炭、石油、ガス等)に係る各種取引におけるリスク管理業務またはそれを提供するツール
※2 SaaS(Software as a Service):クラウド上のソフトウェアをインターネット経由で利用するサービス
<株式会社東急パワーサプライ>
代表者 | 代表取締役社長 村井 健二 |
所在地 | 東京都世田谷区用賀4丁目10番1号 世田谷ビジネススクエアタワー |
設立 | 2015年10月 |
事業内容 | 電力小売業、ガス取次業 |
小売電気事業者登録番号 | A0069 |
資本金 | 25.5億円[東急株式会社:66.7%、東北電力株式会社:33.3%] |
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サービス開始時期 | でんき小売サービス 2016年 4月1日 ガス小売サービス 2018年10月1日 |
サービス対象顧客 | 主に一般家庭 |
サービス対象エリア | ■でんき 東京都、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、山梨県、 静岡県の一部(富士川以東) ※離島除く ■ガス 東京ガス託送供給エリア ※茨城県、群馬県、千葉県の一部を除く |
<株式会社MPX>
代表者 | 代表取締役社長 荒生 元 |
所在地 | 東京都中央区日本橋2-10-5 GRANBIZ東京日本橋5F |
設立 | 2022年10月 |
事業内容 | 電力市場の分析プラットフォーム「MPX」を通じた以下の事業 ・卸電力市場に関する情報配信 ・電力事業の市場リスク計量 ・再エネ電源のポートフォリオ評価 |
資本金 | 1,000万円[株式会社三菱総合研究所:80%、KYOS Holding B.V.:20%] |
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