【建設×DX】JR九州グループ三軌建設 作業現場の効率化の実証実験の結果を発表
CuboRexの電動一輪車によって、土砂運搬時間を16.7%削減
今回の実証実験では、当社の「一輪車電動化キット E-cat kit2」を利用した電動一輪車の使用による作業時間の短縮と効率向上を定量的に確認しました。
特に坂道での運搬作業が容易になったとの定性的な評価も得られ、当社の電動一輪車が建設作業現場におけるDX推進に貢献し得ることが明らかになりました。
今回の実証実験の背景
・建設・土木業界の市場と課題
総務省の調査によると、建設業就業者数は、1997年(685万人)をピークとして減少が続いており、2022年はピーク時比69.9%の479万人と担い手が不足しています。さらに、同年の建設業就業者の内訳は55歳以上が約36%、29歳以下が約12%となり、全産業と比べ著しく高齢化の傾向にあります。(*https://www.nikkenren.com/publication/handbook/chart6-4/index.html )
・建設作業現場のDXを目指す
このような背景に課題感を抱いていた三軌建設および当社は、建設作業現場のDXをミッションに掲げています。
三軌建設の現場では、従来の一輪車では、1立方メートルの土砂を運搬するために一輪車20杯弱分と多くの作業員と多回数の往復が必要になることも多く、特に長距離、坂道での運搬が大きな課題でした。土木作業の土砂などの運搬労力を軽減する方法を検討しており、電動一輪車が使えるのではないかと考え、この度当社と共同で実証実験を実施する運びとなりました。
今回の実証実験の概要
・実施日程:2023年11月17日
・実施概要:JR九州発注工事の三軌建設作業現場で電動一輪車を使用、一般的な一輪車との作業効率を比較
・作業内容:JR筑肥線の駅のホーム上の1㎥程度の土砂を100m程度運搬し、スロープを登ってトラックに積み込む(1.6t)
・試験場所データ
項目 | 詳細 |
場所 | JR筑肥線 一貴山駅(いきさんえき) |
使用機器 | 一輪車電動化キットE-catkit2を取り付けた電動一輪車 |
路面勾配 | 1度未満 ※徒歩では感じない程度の勾配 |
トラック積み込みスロープ勾配 | 目測で20度程度 |
走行路面 | アスファルト舗装 |
天候 | 曇り時々雨 |
気温 | 12℃ |
実証実験の結果
効率の向上: 電動一輪車を使用した作業員Aは、往復回数が増えるにつれて作業効率が向上し、3回目以降は人力の作業員Bに比べて16.7%の時間短縮、267kg分の土砂の運搬効率化に繋がりました。これは、電動一輪車が疲労軽減に寄与し、効率的な作業を可能にすることを示しています。
※作業員:三軌建設の協力会社の作業員
・電動一輪車の導入効果
「電動一輪車を使ってみて、坂道の運搬が楽になったことが最も印象的です。スロープを使用してトラックの荷台に積載する際も、以前より息が上がらずに運搬作業ができました。」
→電動一輪車の使用による坂道での運搬効率の向上が顕著であることが観察されました。具体的には、スロープを利用してトラックの荷台への積載作業を行う際に、従来の手法と比較して、使用者の呼吸の苦しさが軽減されたと報告されています。
今後の展望
今回の実証実験を通じて、電動一輪車の導入が作業効率の向上と作業員の負担軽減に貢献し、ロボティクスによる現場の課題解決の可能性が明らかになりました。この成果は、現場の「キツい」をロボティクスで軽減するという当社のミッションを体現するものです。今後も、当社は建設業界と協力を深め、建設作業現場のDXを促進し、より安全で効率的な作業環境の実現を目指します。
◾️三軌建設について
【会社概要】
社名 :三軌建設株式会社
事業内容 :総合建設業
設立年月日 :1962年1月16日
代表取締役社長 :前川 聡幸
WEBサイト :https://www.sankikensetsu.com/
◾️CuboRexについて
【会社概要】
社名 :株式会社CuboRex
事業内容 :電動クローラー等の製品開発・製造 / 受託開発
設立年月日 :2016年3月31日
代表取締役 :嘉数正人
WEBサイト :https://cuborex.com/
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