【国際ガールズ・デー】中学生・高校生年代の声を集める―「ジェンダーに関する意識調査」を実施
自己肯定感やメディアからの影響などに関する50項目について調査
公益社団法人ガールスカウト日本連盟(会長:間奈々恵、以下「ガールスカウト日本連盟」)は、10月11日の国際ガールズ・デーを機に、中学生・高校生年代のジェンダーに関する意識調査を実施します。広くアンケートへの回答を募集します。
ガールスカウト日本連盟では、2019年から継続してジェンダーの意識調査をおこなってきました。
すべての人が自分らしく生きられる社会を実現するために、若い年代の声を量的に把握し、分析をおこなうことを目的としています。
50を超える質問項目には、見た目、自己肯定感、メディアから受ける影響、家庭や学校でのできごとや感じることなどがあります。日々の生活の中で、感じていることを調査し、いままでの調査結果と比べ、どのように変化しているかを分析していきます。
昨年までは女子のみの調査を実施していましたが、性別を問わず、誰にとっても生きやすく、思い描いた未来を実現することのできる社会となるよう、今回は男子も対象としています。
調査概要
調査対象:全国の中学生・高校生年代の女子および男子(一般・会員)
調査方法:インターネットによる回答
回答締切:2024年11月24日(日)
アンケート項目:女子52問、男子51問 選択式・自由記述(任意)あり
いままでの調査実績
ジェンダーに関する女子中高生調査報告書2023
対象を中学生年代に広げ、過去の調査結果やイギリス連盟の調査結果と比較をしながら、少女たちの意識や、今のこの年代の少女たちが置かれている環境についての把握を試みました。
アンケートに回答したことを機に、「女の子だから」という考えで、社会の中で無意識に差別が存在していることに気づいたという声もありました。
18-25歳対象 ジェンダーに関する調査報告書2022
18~25歳の女性が社会で置かれている立場や意識を明らかにすることを目的に、10代・20代のガールスカウトが調査をおこない、まとめたものです。
「ジェンダー」に関する女子高校生調査2021 自分のからだ
一般財団法人日本女性財団と協働で、性と生殖に関する健康と権利(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)をテーマに女子高校生たちの声を集めました。
「ジェンダー」に関する女子高校生調査2020 ~声をつなぐ~
「隠れたカリキュラム」に基づく声かけがどのようにされているかを把握しようと、「女の子だから」という言葉をキーワードに、日常で経験する差別や暴力について可視化しました。また、彼女たちの「ジェンダー平等実現に向けた問題意識」がどのようなものかがわかる内容となっています。
女子大学生×ジェンダー調査報告書2020
「女子大学生(18歳から25歳)のジェンダーに関する現状はどうなっているのか」と疑問を持ったユースチームが実施したジェンダーに関する調査を報告書にまとめたものです。
「女子大学生」はジェンダーに基づく差別や暴力をどの程度経験しているのか。社会やメディアから、どのようなメッセージを受けているのか。就職や結婚などのライフイベントに関する意識をまとめています。
日常生活の中で起こる「性的な嫌がらせや性差別」については、2019年にリリースした「女子高校生調査」と比較したところ、女子高校生を大きく上回る結果が明らかになりました。
女子高校生が感じるジェンダーバイアス「ジェンダー」に関する女子高校生調査報告書2019
「女子高校生」はジェンダーに基づく差別や暴力をどの程度経験しているのか。無意識に、社会やメディア等から受ける「隠れたメッセージ」や、学校における「隠れたカリキュラム」はどのように存在するのか。イギリスでの同様調査と比較し、日本の女子高校生の現状を客観的な把握。これらのことに焦点を当て、女子高校生を対象にオンライン調査をおこないました。
ガールスカウトのジェンダー教育
ガールスカウトでは、SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の実現ができれば、他の目標に対して波及効果があり、SDGsのすべての目標が実現できると考えています。
「女の子はこうあるべき」「男の子はこういうもの」というジェンダーに基づく思い込みや偏見は、何かに挑戦する気持ちを阻み、不平等を生み出します。不平等は、差別や暴力を受けるリスクを高め、人生の選択肢を狭めます。そのため、少女と女性のおかれている状況を把握し、改善するための取り組みを進めています。
ジェンダー平等の実現を目指した教育プログラム
ガールスカウトでは、ジェンダー平等について学ぶことができるバッジプログラムを提供しています。一人ひとりの可能性を最大限に発揮できる社会を実現するためにこのプログラムに取り組むことで、互いを尊重し合い、安心・安全な環境を作ることができ、よりよい社会につながると考えています。同時に、差別や暴力にあったときに、被害を受けた側が悪くないことや相談できる場所があることも学ぶことができます。
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