「触れたい」を叶える新時代ロボット ハグできる着ぐるみロボットRIC90 TypeR、アールティから登場
エンターテインメントの未来を創造する、人にもっと近づいた次世代ロボット リニューアル

ロボットのいるくらしを実現する、Life with Robot®をミッションに掲げ、ヒューマノイドロボットのパイオニアである株式会社アールティ(本社:東京都千代田区、代表取締役:中川友紀子 以下アールティ)は、 長年愛されてきた着ぐるみロボットRIC(Robot Inside Character)シリーズの待望の進化形であるRIC90 TypeR(読み:リックキュウジュウ タイプアール)を発表しました。
ロボットの人間との交流やパフォーマンスに、最新のロボット工学をシームレスに統合して、人間との親和性を革新的に進化させるというビジョンから生まれたRIC90 TypeRは、人間と優しいハグを交わせる親しみやすさと、総重量20Kg以下という女性一人でも軽々と運べる画期的な携帯性を兼ね備え、多用途で魅力的なキャラクターロボットの新たな基準を打ち立てます。世界中のエンターテインメント体験に革命をもたらす可能性を秘めています。
ロボットのパフォーマンスを行う際には安全のために観客と距離を置き、周囲に柵が必要とされていた時代の2009年、アールティはいち早くハグや握手のできるRIC90を開発し、ネコ店長®を実現しました。ネコ店長®は多くのイベントや、店舗の店先でお出迎えをするなど、リアルワールドで活躍しています。「多くの人がロボットに抱く『触れてみたい』という純粋な願い。その想いこそがRIC開発の原動力でした。私たちは、ただ動く機械ではなく、人と触れ合い、そして心を通わせることができる存在を目指しました。」と、アールティ代表中川友紀子は語ります。

開発者でもある代表の熱い想いから生まれたRIC90。今回のTypeRは、その願いをさらに昇華させた新時代のロボットです。長時間の着ぐるみでのパフォーマンスは人間にとっては過酷な重労働です。これをロボットに置き換えることで、熱中症を防げる他、均質なパフォーマンスを繰り返すことができます。着ぐるみを着せ替えることで、多様なキャラクターを演じわけることができ、かつ軽量で操作も易しいRIC90 TypeRは、キャラクターロボットの新たな基準を打ち立てて、エンターテイメントの可能性を大きく広げます。
実現された夢:キャラクターに命を吹き込む
RIC90の構想以来、その核となる哲学は、単なる機械を超えて、真のパフォーマーとなる様々なキャラクターを具現化できるロボットを生み出すことでした。中川友紀子は「私たちは常に、RICシリーズが、ある時は可愛いマスコット、ある時は歴史上の人物、あるいは気まぐれな生き物など、あらゆるものに変身できるプラットフォームとなるべきだと考えていました。目標は、単なるギミックではなく、物語やエンゲージメントに真に貢献し、笑顔と驚きを引き出すことができるロボットを創造することでした。」と語っています。RIC90 TypeRは、この夢の集大成であり、最先端の技術とパフォーマンスのニーズに対する深い理解をもって進化を遂げました。
RIC90 TypeR:魅惑と利便性のために設計されたロボット
RIC90 TypeRは、ダイナミックなキャラクターに命を吹き込みたいと考えるエンターテイナー、イベント主催者、クリエイターにとって究極のパートナーとなるよう設計されています。パフォーマンスと実用性の両方を向上させる印象的な機能を多数備えています。
豊かな表現力と優しいハグ:
人気の「ネコ店長」と同様の、流れるような自然な動きを実現し、豊かな表現力と魅力的なパフォーマンスを提供します。さらに、その設計により親しみやすいハグを交わすことができ、キャラクターと来場者の間に温かい心の繋がりを生み出します。
精度とパワー:
ROBOTIS製Xシリーズモーターを搭載し、正確で信頼性の高いスムーズな動作を保証し、より幅広いキャラクター表現を可能にします。
堅牢性と軽量性:
アルミニウム合金フレームは、軽量構造を維持しながら耐久性を提供し、長寿命と一貫したパフォーマンスを保証します。観客との接近時の安全性も保たれます。
完璧なプロポーション:
人気のネコ店長と同じ「身長120cm(外装含む)」で、着ぐるみとの統合や人間と同じスケールでのインタラクションに理想的なサイズです。
比類ない携帯性:
現代のモバイルエンターテイナーのために設計されたRIC90 TypeRは、一般的なスーツケースで簡単に運搬・発送できます。女性一人でも軽々と運べるほどの軽量化と設計最適化がなされており、スーツケースを含めた総重量は23kg以内に収まるため、様々な会場での展開が驚くほど容易になりました。
直感的な操作:
無線ゲームコントローラーでの操作により、誰にでも簡単に操縦できるため、あらゆる場面で臨機応変にパフォーマンスをさせることが可能です。
スマートな電源管理:
RIC90 TypeRは、立ったまま電源を切ることができ、さらに独自の設計により、電源を切って椅子に座らせた際に自然な待機姿勢を保つことができ、優雅な移行を保証します。
ダイナミックなサウンド:
内蔵の音声スピーカーにより、キャラクターが話したり、音楽を再生したり、聴衆と音声で対話したりすることができ、没入感をさらに高めます。
拡張性の高いAIプラットフォーム:
Raspberry Piを搭載しており、カスタムプログラミングや高度なインタラクティブ機能のための柔軟で拡張可能なプラットフォームを提供します。
持続するパフォーマンス:
約30分間(動作内容による)の連続稼働が可能で、長時間のエンゲージメントに対応します。バッテリー交換を併用することで、より長時間の稼働にも対応します。
手軽なバッテリー交換:
取り外しが簡単なバッテリーにより、迅速な交換が可能で、忙しいスケジュール中のダウンタイムを最小限に抑えます。
アールティが20年培った「フィジカルAI」の粋を結集
RIC90 TypeRの根底には、アールティが創業以来20年以上にわたり深く取り組んできた**「フィジカルAI(Physical AI)」**の知見が息づいています。フィジカルAIとは、単に情報を処理するだけでなく、ロボットが物理的な世界で実際に動き、感覚を持ち、外界とインタラクションする能力を指します。
アールティは、このフィジカルAIの分野で長年にわたり数々の革新的な製品を世に送り出してきました。代表の中川友紀子は、フィジカルAI領域において深い知見と経験を持ち、そのビジョンがRIC90 TypeRの「触れ合えるロボット」というコンセプトの具現化に寄与しました。長年培われた確かな技術と知見が、RIC90 TypeRが実現する自然で人間らしい動き、そして心温まる触れ合いの基礎となっています。
エンタメは次のフェーズへ。RIC90 TypeRが届ける、心躍る体験の数々
マスコットが来場者と温かいハグを交わし、イベントのキャラクターがダイナミックなルーティンで観客を魅了し、教育的なキャラクターがインタラクティブな展示を通じて学習者を魅了する世界を想像してみてください。RIC90 TypeRは、これらのシナリオを鮮やかな実現することが出来ます。テーマパークや企業イベントから教育現場や舞台制作に至る様々なステージで、このロボットは単なるツールではなく、触れ合いを生み、感動を呼ぶ、忘れられない体験を生み出すパートナーとなりえます。その比類ない携帯性と堅牢なデザインは、魅力的な魔法のキャラクターがどこへでも旅をし、瞬時に観客を喜ばせる準備ができていることを意味します。
アールティは、人間とロボットの相互作用の限界を押し広げることに尽力しています。RIC90 TypeRで、私たちはクリエイターがより大きな夢を描き、最も想像力豊かなキャラクターに命を吹き込むことをお手伝いします。
入手方法
RIC90 TypeRとその機能の詳細については、アールティ株式会社の公式ウェブサイトをご覧ください。
製品ページ:https://rt-net.jp/products/ric90-typer
<関連リリース>
ワールドマスターズゲームズ2027関西大会のマスコットキャラクターである、スフラの着ぐるみパフォーマーとしてRIC90 TypeRが採用されました。大会に先立ち、大阪万博関西パビリオン内イベントにて、2025年6月7, 8日にスフラがパフォーマンスを披露します。詳しくは関西パビリオンにお問い合わせください。
関西パビリオン公式ページ:https://future.kouiki-kansai.jp/
┃株式会社アールティについて
株式会社アールティは、「Life with Robot-ロボットのいるくらし-」の実現をビジョンに掲げ、フィジカルAIをはじめとする、エンボディドAIなどのAIとロボティクスの分野で最先端の技術開発に挑戦しています。ロボット工学のリーディングイノベーターであり、エンターテインメント、教育、サービスを含む様々な産業において、人々の生活を豊かにする高度なロボットソリューションの開発に専念しています。
当社は、AI・サービスロボット分野での高度な人材育成から、教育用ロボットの自社開発、さらには受託開発まで、幅広い事業を展開しています。代表取締役の中川は、マイクロマウス大会などのロボット競技会を支援するだけでなく、ロボットミドルウェア「ROS」を統括するOpen Robotics(米国)やROSConJP(日本)の理事を務め、国内外におけるROSの普及とロボット業界の発展に貢献してきました。その活動は、日本のロボット産業における技術基盤の確立にも大きく寄与しています。
近年では、2足歩行ロボットの開発プロジェクトを国内外から受注し、高度なモーション制御やシステム統合技術を提供しています。また、サービスロボット開発で培ったノウハウを活用し、人手不足が深刻化する食品工場向けの協働ロボットや、工場内のAIビジョンシステム、製造ライン構築にも力を注いでいます。当社の取り組みは、単なる製品開発にとどまらず、ロボット技術を社会実装し、より効率的で持続可能な未来を創造することを目的としています。私たちは、「ロボットのいるくらし」を当たり前にするため、技術革新を追求し続けます。
会社名:株式会社アールティ
代表者:代表取締役 中川友紀子
設立日:2005年9月
事業内容:ロボット及び人工知能に関する教育事業、自社開発事業、受託開発事業など
■HP
https://www.facebook.com/RTnetjp
■X(旧:Twitter)
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