グローバルベンチャーキャピタル「Antler」が運営する「Antler Japan Fund」へのLP出資および業務連携の開始について

平和不動産株式会社

2023年10月13日 09時00分

各位

平和不動産株式会社(本社：東京都中央区、代表執行役社長：土本清幸、以下「当社」)は、当社が推進する日本橋兜町・茅場町エリアにおける起業家・スタートアップ支援の拡充を目的に、アーリーステージに特化したグローバルベンチャーキャピタルAntler（本社：シンガポール、CEO：マグナスグリメランド、以下「Antler」）の日本法人であるAntler 株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役：梅澤亮）が運営するAntler Japan FundにLP（有限責任組合）出資を行いました。今後はAntler株式会社の運営する起業支援プログラム『Antler Cohort Program』が、当社の運営する金融系スタートアップ向けインキュベーション施設「FinGATE」にて展開されます。当社とAntler株式会社は、本プログラムに参加する起業家のビジネス機会獲得と成長に向けて、両者のネットワークを駆使して事業化及び事業拡大支援、オフィス等の場の提供、セミナー・ネットワーキングの開催等のサポートを幅広く行ってまいります。

■「FinGATE」が目指すスタートアップエコシステムとコミュニティラウンジ設立背景

当社は、日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクトの一環として、2017年より新興資産運用会社及びフィンテックを中心とした金融系スタートアップの起業・成長を支援するインキュベーション事業「FinGATE（フィンゲート）」の運営を通して、日本橋兜町・茅場町エリアにおけるスタートアップエコシステムの形成を推進しております。2023年10月現在、本エリアにスモールオフィスFinGATEを計5拠点(*)構え、国内外の新興資産運用会社やフィンテック等のスタートアップに加え、ベンチャーキャピタル、金融庁・財務局が運営する「拠点開設サポートオフィス(**)」等の行政機関、業界団体等84社の企業にご入居いただいております。また、オフィス・イベントスペース等のインフラ整備に加え、セミナーの開催等ビジネスマッチング機会の創出、バックオフィスサービスの導入支援、コミュニティ運営等を行い、入居企業皆様の起業・成長サポートを多角的に行っています。

(*) FinGATE KAYABA（2017年開設）、FinGATE KABUTO（2018年開設）、FinGATE BASE（2018年開設）、FinGATE TERRACE（2020年開設）、FinGATE BLOOM（2022年開設）の5施設

(**)「拠点開設サポートオフィス」は、新規に日本に参入する海外の資産運用会社等の登録に関する事前相談、登録手続及び登録後の監督を英語かつワンストップで行う金融庁と財務局が運営する相談窓口。2021年、FinGATE TERRACEに窓口設置。

Antlerはアーリーステージに特化し起業家を支援する、世界最大規模のグローバルベンチャーキャピタルです。2017年にシンガポールで設立し2018年以来、起業支援プログラム「Antler Cohort Program」を全世界28都市で展開しています。これまでに80,000人以上が応募し、7,000名以上の起業家と900社以上のスタートアップを支援してきました。

Antlerは起業支援プログラム「Antler Cohort Program」を通して、創業前・アイディア段階の“Day Zero”から起業家を支援しています。共同創業者探し、チームビルディング、事業アイディアの精微化、2,000万円のプレシードラウンド出資、事業拡大支援、フォローオンのシリーズC出資まで、一気通貫で支援を行っています。

今回のLP出資を契機に、当社とAntlerは日本橋兜町・茅場町エリアのスタートアップエコシステムのさらなる発展を目指し、①FinGATE内への『Antler Cohort Program』開催拠点の整備 ②『Antler Cohort Program』発スタートアップに対するオフィス提供を含む成長サポート ③当社が運営するコミュニティラウンジ「FinGATE CLUB」でのイベント連携などを通じて、本エリアにおけるスタートアップエコシステム発展に向けた連携を推進いたします。

■起業支援プログラム『Antler Cohort Program』について

Antlerの起業支援プログラム『Antler Cohort Program』は、全世界28都市で展開され、2018年以来これまでに80,000人の起業家候補が応募している世界最大規模の起業支援プログラムです。本プログラムは、創業直後のスタートアップのみならず、創業前でこれから起業を志す方も対象に、”Day Zero”から起業家を支援します。約10週間のプログラム開催期間中、創業前の方には金銭的支援を行いながら、チーム作り・事業アイディアのブラッシュアップ、経験豊富なアドバイザー陣によるメンタリング等、の起業支援を集中的に行います。第10週目には投資委員会へのプレゼンテーションを行い、通過したスタートアップ企業に対しては、Antlerが2,000万円をプレシードラウンド出資します。また、プログラム終了後も、専門家・アドバイザー、協業企業、共同投資家、Antlerチームによって構成されたグローバルコミュニティにより、顧客獲得のための戦略立案から、新規プロダクトのマーケティング戦略立案、次のラウンドでの資金調達まで、スタートアップの事業支援を行います。日本では、第2回目となるプログラムを2023年10月2日から開始し、起業を志す66名の参加者が共同創業者探し、創業メンバーのチームビルディング、事業アイディアの精微化を行っています。