日本交通が若手社員活躍のための体制を強化　新卒乗務員のみのタクシー営業所を移転リニューアル

新卒採用者自らがコンセプトを企画、自主運営するカフェを導入

日本交通株式会社

2023年2月7日 14時00分

日本交通株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：若林泰治、以下「日本交通」）は、新卒採用の乗務員のみで構成する葛西営業所を、本日2023年2月7日に移転リニューアルしました。営業所のコンセプトは新卒採用者によって企画され、社員間のコミュニケーション促進を図るべく、新たな試みとして新卒乗務員自主運営による社員向けカフェを導入します。新卒採用者の活躍の場として2020年に開設した葛西営業所の規模拡大と図ると共に、今後さらなる取り組みが展開できる環境を整えます。

葛西営業所外観

新卒乗務員の受け入れ拡大を図ります

葛西営業所は、新卒採用者の活躍の場やキャリアアップの場として2020年8月に新設されました。乗務員はすべて新卒採用者で構成され、都内法人タクシー乗務員の平均年齢が58.0歳（※1)であるのに対し、葛西営業所乗務員の平均年齢は24.6歳（※2）となっています。現在約100名の乗務員が在籍していますが、今後さらに新卒採用者を迎え入れるにあたり、今般施設の拡充を図りました。本年4月には、2023年度新卒採用者のうち約70名を葛西営業所へ配属し、体制を強化する予定です。

※1　2022年12月末現在、東京タクシーセンター調
※2　2023年1月現在

コミュニケーション・スペースとして社員向けカフェを設置

新営業所では新たな試みとして、営業所2階に社員を対象としたカフェスペースが設けられ、焼き立てのパンや手作りのドリンクなどの販売が行われます。

タクシー乗務は営業所を離れ、単独で行う業務であることから、乗務員同士の対面コミュニケーションの場が生まれにくく、モチベーション低下の要因と言われています。これを受け、カフェスペースを乗務員の憩いの空間としてだけでなく、プロジェクトの打合せ、社内イベント実施の場所として活用できる造りとなっています。これによる社員のコミュニケーション促進、モチベーション向上を期待しています。将来的には、周辺地域との交流の場としても活用することで、新たなキャリアアップやビジネスモデル開拓の拠点として展開していく予定です。

カフェスぺース内観

乗務員がカフェを自主運営

カフェスペースでの調理・販売スタッフは社内の新卒採用乗務員が担当します。乗務員、営業所運行管理者、本社職員といった従来の業務に加え、既存の枠にとらわれないキャリアモデルを創造することにより、勤務時間・業務内容など働き方についての価値観が多様化する中で、新卒採用者の定着率向上を図り、長期にわたる活躍の可能性を広げます。

調理についてレクチャーを受けるスタッフ

新卒採用者のプロジェクトがコンセプトを設計

カフェスペースのレイアウト・提供メニューなど、コンセプトや運営方法は新卒採用者で構成されたプロジェクトチームにより決められました。自ら新卒社員の志向・行動特性など社内ニーズを調査し、その結果を元に検討が進められました。

日本交通は、2022年4月に新部署として「HRM（Human Resource Management)プロジェクト」を設置しました。この部署は、新卒採用者が目標を持ち、やりがいを持って働ける環境を創出することを目的に、モチベーションやスキル向上のための取り組みを行います。プロジェクトには3名が所属し、全員が新卒採用者です。今般の葛西営業所のコンセプト設計は、HRMプロジェクトに有志の新卒採用者9名が加わったチームによって取り組まれました。

近年は就活においてタクシー業界が注目を集めています

新卒学生にとってタクシーは、社会貢献性の高さや接客業としての魅力に注目が集まっています。加えて同世代に比べて収入が高いほか、ライフワークバランスに優れているなどのメリットもあります。また、タクシー業界はタクシーアプリやキャッシュレス決済の普及、車両のバリアフリー化、ウィズコロナのニューノーマル対応やインバウンド対応など大きく変化しており、業界としてもホスピタリティが高く、新しい技術や環境へ柔軟に適応できる人材を求めています。日本交通では2012年より新卒乗務員の採用を開始し、現在まで累計で1,400名以上が入社しています。

日本交通は新卒乗務員の育成に注力しています

日本交通は、お客様への質の高い移動体験の提供を目指し、独自の社内基準と研修を通じた乗務員の「キャリアパス」制度、定められた接客接遇が出来ているか覆面調査する「モニタリングチェック」制度を取り入れています。葛西営業所はモニタリングチェックにおいて、日本交通グループ50事業所ある中で常に上位に入っています。加えて新卒乗務員に対しては年間教育計画に基づく個別指導、資格取得に向けた研修会の開催、営業所横断的な委員会の開催などを行っています。新卒乗務員には、社員としての成長はもちろんのこと、業界のイメージを変え、業界の進化を牽引できる人材となることを期待しています。

日本交通は今後も社員のスキル向上とホスピタリティ醸成を通じて、高品質な移動サービスを提供し、社会に貢献してまいります。