改造内閣・期待できる大臣、1位河野、2位高市、3位上川 --- 初めて名前を聞いた大臣、1位自見、2位土屋、3位加藤 ---
[KSI Web調査] 第2次岸田再改造内閣に関する意識調査
■調査の概要
岸田文雄首相(自民党総裁)が9月13日に行った内閣改造・党役員人事について、全国の18歳以上の男女1,000人を対象にオンライン調査を実施しました。調査日は9月16日。Yahoo!クラウドソーシングを利用しています。
■調査結果サマリ
岸田首相が9月13日に行った内閣改造・自民党役員人事を評価できないとした人が59%に上った。改造内閣は女性閣僚が過去最多と並ぶ5人で、党四役に女性1人が入ったことを47%が評価できないとし、評価できるとした人は30%だった。
改造内閣で期待できる大臣を複数回答で聞くと、河野デジタル相33%、高市経済安全保障担当相23%、上川外相19%の順。自民党支持層に限って見ると、トップは高市氏39%で、河野氏38%、岸田氏35%、上川氏22%と続いた。期待できない大臣を複数回答で聞くと岸田氏55%、河野氏29%、高市氏22%。改造内閣で初めて名前を聞いた大臣を複数回答で聞くと自見地方創生担当相の57%が最多で、土屋復興相54%、加藤こども政策担当相53%と続いた。
党役員で期待できるのは同様に麻生副総裁23%、小渕選対委員長21%、茂木幹事長20%の順。期待できないのは岸田総裁50%、小渕氏48%、麻生氏41%の並びだった。初めて名前を聞いた人を複数回答で聞くと高木国対委員長74%が最多で、森山総務会長47%、萩生田政調会長14%と続いた。
内閣改造・党役員人事による顔ぶれの全体的な印象を複数回答で聞くと「変わり映えしない」46%が首位だった。
次の首相にふさわしい自民党国会議員を複数回答で聞くと、上位4人は「選択肢以外の国会議員」14%、河野氏12%、石破元幹事長8%、高市氏7%。自民党支持層に限って見ると、河野氏17%が首位で、小泉元環境相12%と続き、岸田氏、石破氏、高市氏がともに11%で並んだ。
改造内閣が力を入れるべき政策を複数回答で聞くと、物価高対策が74%でトップだった。
ふさわしいと思う衆院選の時期は「1日でも早く」20%が最多で、次いで「来年1月から9月末の自民党総裁任期満了まで」19%。次期衆院選の比例代表で投票したい政党は自民17%(前回8月30日15%)、維新14%(14%)、立憲5%(3%)、国民5%(4%)などとなった。
岸田内閣を支持する人は17%(前回8月30日15%)、不支持は65%(66%)だった。
岸田文雄首相が9月13日に行った内閣改造・自民党役員人事の内容を「評価できない」とした人が59.1%に上った。「評価できる」とした人13.1%を年収別に見ると、全体的に見て年収が上がるほど増える傾向があった。支持政党別では、自由民主党では4割台前半だったのに対し、公明党は一桁、「支持する政党はない」とする無党派層も一桁だった。(Q6)
今回の内閣改造は女性閣僚を過去最多と並ぶ5人起用し、党四役のうち1人に女性を登用したことを「評価できない」が47.1%、「評価できる」は30.7%だった。(Q7)
内閣改造・党役員人事で松野官房長官や茂木幹事長ら主要メンバーが多く留任したことが「仕方ないと思う」39.8%、「良くないと思う」39.4%で「良いと思う」は10.0%だった。(Q8)
内閣改造で決まった閣僚(首相含む)のうち期待できると思う人を複数回答で聞くと、上位3人は河野デジタル相33.6%、高市経済安全保障担当相23.9%、上川外相19.9%となった。
河野氏に期待できると答えた人について支持政党別に見ると、日本維新の会が最多で5割、次いで自民、公明党、日本共産党、れいわ新選組、無党派層が3割台だった。高市氏に期待できると答えた人では社民党10割、参政党6割台、国民民主党4割台、自民3割台。上川氏では立憲民主党と共産が3割台、自民と国民が2割台だった。自民党支持層の中で、期待を多く集めた順番は高市氏39.5%、河野氏38.5%、岸田氏35.4%、上川氏22.6%。(Q9)内閣改造で決まった閣僚(首相含む)のうち期待できないと思う人を複数回答で聞くと、上位3人は岸田首相55.5%、河野デジタル相29.0%、高市経済安全保障相22.0%となった。(Q10)
内閣改造で決まった閣僚(首相含む)のうち、初めて名前を聞いた人を複数回答で聞くと、上位3人は自見地方創生担当相57.8%、土屋復興相54.7%、加藤こども政策担当相53.6%だった。(Q11)
党役員人事で決まった党四役などの党役員のうち、期待できると思う人を複数回答で聞くと、上位3人は麻生副総裁23.1%、小渕選対委員長21.8%、茂木幹事長20.6%だった。党役員で麻生氏に期待できるとした人を年代別に見ると、全体的に見て年代が上がるほど減ってゆく傾向があった。自民支持層に限って見ると1位麻生氏36.9%、2位岸田氏34.4%だった。 無党派層では小渕氏が首位で22.4%。(Q12)
党役員人事で決まった党四役などの党役員のうち、期待できないと思う人を複数回答で聞くと、上位3人は岸田総裁50.7%、小渕選対委員長48.2%、麻生副総裁41.1%となった。(Q13)
党役員人事で決まった党四役などの党役員のうち、初めて名前を聞いた人を複数回答で聞くと、上位3人は高木国対委員長74.3%、森山総務会長47.0%、萩生田政調会長14.6%となった。(Q14)
内閣改造・党役員人事で決まった顔ぶれを見て、全体的な印象を複数回答で聞くと「変わり映えしない」46.8%が最多で「岸田首相の政策遂行へのやる気が感じられない」27.4%が続いた。(Q15)
比較的当選回数の少ない人が閣僚や党役員に就くことについての評価は「どちらとも言えない」32.6%、「当選回数と入閣の関係について意識したことはない」29.5%、「良いことだと思う」17.5%、「良くないことだと思う」11.5%となった。(Q16)
次の首相にふさわしいと思う自民党国会議員を複数回答で聞くと、上位4人は「選択肢以外の国会議員」14.0%、河野デジタル相12.1%、石破元幹事長8.9%、高市経済安全保障担当相7.6%だった。自民党支持層では、次の首相にふさわしい自民の国会議員は河野氏が17.4%で首位、小泉元環境相12.3%と続き、岸田氏、石破氏、高市氏がともに11.8%で並んだ。(Q17)
報道機関による最近の世論調査で次の首相にふさわしい政治家として上位に名を連ねる石破元幹事長や小泉元環境相が閣僚や党四役などに起用されなかったことの評価を聞くと「わからない」49.6%が最多で、「良いことだと思う」27.6%、「悪いことだと思う」22.8%だった。(Q18)
女性初の首相が自民党の国会議員から誕生するとすれば誰だと思うかを聞くと、上位4人は高市早苗氏が25.9%、選択肢以外の国会議員21.7%、野田聖子氏8.7%、小渕優子氏6.6%となった。自民支持層では高市氏が45.6%でトップとなり、野田氏12.3%、上記以外の国会議員10.3%となった。(Q19)
内閣改造では国民民主党との連立が見送りとなったことに「連立しない判断でよかった」50.3%が最多で「わからない」34.0%、「連立したほうが良かった」15.7%となった。自民党支持層では「連立したほうが良かった」2割台後半、「連立しない判断で良かった」5割台半ばだった。国民支持層では「連立したほうが良かった」3割台後半、「連立しない判断で良かった」4割台前半で拮抗(きっこう)する傾向となった。(Q20)
この改造内閣が力を入れるべきだと思う政策を複数回答で聞くと「物価高対策」74.4%が最多で「景気や雇用」61.2%が続いた。(Q21)
10月で2年を迎える岸田内閣を「評価しない」「どちらかというと評価しない」が計68.3%に上った。(Q22)
岸田首相にいつまで首相を続けてほしいかを聞くと「できるだけ早く辞めてほしい」41.9%がトップで「来年9月の自民党総裁選任期まで」22.7%が続いた。自民党支持層では「来年9月の自民党総裁任期まで」が3割台後半で最多となり、次いで「できるだけ長く続けてほしい」が2割台前半で続いた。公明支持層では「できるだけ早く辞めてほしい」が4割台前半でトップ。(Q23)
ふさわしいと思う衆院選の時期は「1日でも早く」20.2%が1位で「来年1月から9月末の自民党総裁任期満了まで」19.5%が2位だった。自民党支持層では「来年1月から9月の自民党総裁任期満了まで」が2割台後半でトップ。立憲も同時期が2割台前半で最多だった。公明は「一日でも早く」と「来年1月から9月の自民党総裁任期満了まで」がいずれも2割台半ばで最も多かった。(Q24)
次期衆院選の小選挙区で投票したい政党の候補者は自由民主党が18.5%(前回8月30日16.3%)、日本維新の会14.4%(14.1%)、立憲民主党5.6%(4.1%)、国民民主党4.3%(3.5%)などとなった。(Q25)
次期衆院選の比例代表で投票したい政党は自民17.3%(前回8月30日15.2%)、維新14.8%(14.5%)、立憲5.3%(3.8%)、国民5.0%(4.0%)などとなった。(Q26)
岸田内閣を「支持する」17.3%(前回8月30日15.5%)、「支持しない」65.6%(66.7%)だった。公明支持層は岸田内閣を「支持する」とした人が1割超だったのに対し「支持しない」が6割台後半に上った。(Q27)
政党支持率は自民19.5%(前回8月30日17.4%)、立憲4.5%(4.2%)、維新11.2%(12.3%)、公明1.9%(1.4%)、国民3.6%(3.1%)、共産1.3%(1.7%)、れいわ2.5%(2.3%)、社民0.1%(0.2%)、政治家女子0.8%(0.8%)、参政0.9%(0.9%)、その他の政党・政治団体0.6%(0.4%)、支持する政党はない48.6%(51.0%)。(Q28)
調査レポートの詳細 https://ksi-corp.jp/topics/survey/2023/web-research-57.html
【調査概要】
・調査期間: 2023年9月16日
・調査機関(調査主体): 紀尾井町戦略研究所株式会社
・調査対象: 全国の18歳以上の男女
・有効回答数(サンプル数): 1,000人
・調査方法(集計方法、算出方法): インターネット上でのアンケート
※「Yahoo!クラウドソーシング」(https://crowdsourcing.yahoo.co.jp/)を活用
【紀尾井町戦略研究所株式会社(KSI:https://www.ksi-corp.jp/)について】
KSIは2017年にZホールディングス株式会社の子会社として設立され、2020年4月に独立した民間シンクタンク・コンサルティング企業です。代表取締役の別所直哉は、1999年よりヤフー株式会社(現Zホールディングス株式会社)の法務責任者として、Yahoo! JAPANが新規サービスを立ち上げるにあたり大変重要な役割を担ってきました。その中で培った幅広いネットワークや政策提言活動を通じて得られた知見をもとに、新産業に挑戦する企業に対して政策活動やリスクマネジメントのサポートなど、パブリックアフェアーズ領域で総合的なコンサルティング行っているほか、社会に貢献していくという方針を軸に多様なサービスを提供しています。
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