【看護師の節約意識調査】9割の看護師が節約をしていると回答。「夜勤明けでも簡単に家計簿を更新できるアプリを使用」という声も。

〜「看護師の節約意識調査」〜

株式会社SOKKIN

2024年6月28日 22時00分

株式会社SOKKIN（本社：東京都新宿区西新宿６丁目１１−３ Dタワー西新宿 16F、代表取締役社長：本間亮平）は、看護師向け転職エージェント比較サイトを運営し、看護師の転職支援を行っています。比較的年収が高いと言われている看護師ですが、近年消費者物価指数も年々上昇し、日々の生活の中で節約を意識している方も多くいます。不規則になりがちな生活習慣の中で看護師の方々はどのような工夫をして節約を行っているのでしょうか。本調査では、看護師の節約事情について調査を実施しました。

記事URL

https://kango-navi-kyujin.com/base/?p=2301&preview=true

　
調査サマリー

・9割の看護師が節約を意識している
・「食品」「外食・テイクアウト」を節約している看護師が最も多い
・看護師の節約術として最も多いのは「水道光熱費を減らす」ための工夫
・節約の目的で最も多いのは「貯金するため」。次いで物価上昇や収入が低いという回答も
・回答した看護師の年収は「300万円以上400万円未満」が最も多く約4割
・回答した看護師の半数以上が貯金額は300万円未満
・お金をかけたい項目で最も多いのは「レジャー・娯楽」
・ストレス発散のためにレジャー・娯楽にお金をかけている看護師が多い
・現在の収入に「あまり満足していない」という回答が最も多く35％

　
調査の背景

日銀が2024年6月12日に発表した5月の企業物価指数は122.2と過去最高水準となり、国内で物価の高まりが注目されています。その中、日常生活においてさまざまな工夫を行って節約をしている方も多くいます。看護師も例外ではありません。夜勤なども多く、規則的な生活を送ることが難しい看護師の方々は、どのように節約を行い、どのようなものにお金をかけているのでしょうか。

2024年6月にインターネット調査で実施したアンケートの回答結果をもとに、看護師の「節約を意識しているか」「節約している項目」「節約のために取り組んでいること」「節約の目的」「現在の年収」「現在の貯金額」「お金をかけている項目」「現在の収入に満足しているか」などをお伝えします。

　
調査の詳細

「（看護師限定）節約に関する簡単アンケート」
看護師の節約について調査する。

・調査日：2024年6月17日〜2024年6月20日
・調査方法：株式会社クラウドワークスのパネル利用によるインターネット調査
・対象者：現在看護師の方
・回収サンプル数：80票

　
調査結果

■9割の看護師が節約を意識している

「Q1.普段、節約を意識していますか？」という問いに対して、「やや意識している」という回答が51％、次いで「とても意識している」という回答が39％という結果になりました。アンケートに回答した看護師の9割が普段節約を意識しているということがわかりました。

　
■「食品」「外食・テイクアウト」を節約している看護師が最も多い

「Q2.どんなものを節約していますか？」という問いに対して、「食品」が最も多く32票、次いで「外食・テイクアウト」が29票という結果になりました。他にも「電気」「日用品」などの回答も多く見られました。

「Q2-2. 質問２で選んだ節約している項目について、どのように節約を行っているか詳しく教えてください。（自由記述）」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。

【食品（以下一部抜粋）】
・夜勤があるからついつい手抜きをして出来合いものを購入してしまったりするが、なるべく自炊を心がけている。（40代女性）
・できるだけ弁当を持っていく。（20代女性）
・買い物は特売日やポイントが倍になる日に行う。ポイントを貯めて、ポイント払いで購入する。クーポンがあればクーポンも利用する。（30代女性）
・買い物は週に一度まとめ買いをし、特売日を狙って購入する。また、食材は無駄にしないよう、料理の計画を立てて余計なものを買わないようにしている。冷凍保存を活用して、食材を長持ちさせる工夫もしている。（30代女性）

【外食・テイクアウト（以下一部抜粋）】
・余計な飲み会には参加しない。（30代女性）
・外食は月に一度のご褒美にしている。（30代後半）

【電気（以下一部抜粋）】
・夜勤があっても、寝落ちによるテレビや電気の付けっ放しをしないように気を付けている。（40代女性）
・日中は自然光を活用し、夜は必要最低限の電気しか使わないようにしている。また、家電製品はエネルギー効率の高いものを選び、使わないときはこまめに電源を切るようにしている。（30代女性）

【日用品（以下一部抜粋）】
・食品と日用品を節約するために、家計簿アプリを使って毎月の支出を記録している。アプリはレシートの読み込み機能があり、夜勤明けでも簡単に家計簿を更新できる。これにより、無駄な支出を把握し、節約に役立てている。（20代女性）

【衣類・ファッション（以下一部抜粋）】
・衣類や化粧品はリサイクルショップで買う。（30代女性）
・衣類に関しては新品で買う事はほぼない。セカンドストリートに行き状態が良い物や価格、デザインで考え購入している。私の中ではユニクロでさえ高く感じ、衣類に関しては古着で十分だなと感じている。（40代男性）
・基本的に安くてコスパが良いものを買うようにしている。欲しい物があっても衝動買いせずに何日か考えてから買うようにしている。（20代女性）

【お酒やお菓子等の嗜好品（以下一部抜粋）】
・週に1、2回くらいは好きにお酒を買っても良い日を作っている。（30代男性）
・お酒は水曜日のみ飲むようにして節約している。（30代男性）
・お酒は飲む量を減らし､お菓子も安いメーカーにするようにしている。（40代男性）

【水道（以下一部抜粋）】
・ガスと電気は同じ会社で契約してセット割を使用している。（20代女性）
・水道は風呂の残り湯を家庭菜園に利用、トイレのシンクにも使っている。（30代男性）
・水道は節水シャワーヘッドを使うなどして節約している。（30代男性）

【ガソリン（以下一部抜粋）】
・車は燃費の良いものを選び、ガスは必要最低限で使用している。（50代男性）
・エコ運転(急のつく運転をしない)に心がけている。（40代男性）
・ガソリンは最近高いので遠出しないようにして節約している。（30代男性）

【レジャー・娯楽（以下一部抜粋）】
・旅行などは行かないようにしている。（50代男性）

　　
■看護師の節約術として最も多いのは「水道光熱費を減らす」ための工夫

「Q3. 節約のために取り組んでいることはなんですか？」という問いに対して、「水道光熱費を減らす」「無駄遣いを減らす」という回答が30票の同票で最も多いという結果になりました。次いで「安い商品を選ぶ」「ポイントやクーポンを活用する」という回答が同票で29票となりました。

　
■節約の目的で最も多いのは「貯金するため」。次いで物価上昇や収入が低いという回答も

「Q4. 節約の目的はなんですか？」という問いに対して「貯金したいから」と回答した方が46票と最も多く全体の60％に上りました。次いで「物価が高いから」という回答が22票「収入が少ないから」という回答が15票という結果になりました。

　
■回答した看護師の年収は「300万円以上400万円未満」が最も多く約4割

「Q5.現在の年収はいくらですか？」という問いに対して、「300万円以上400万円未満」が最も多く39％、次いで「400万円以上500万円未満」という回答が29％という結果になりました。

2024年に厚生労働省から発表された看護師の平均給与は508万円である一方で、アンケートに回答した看護師のうちの8割以上の年収が平均以下であるということがわかりました。

　
■回答した看護師の半数以上が貯金額は300万円未満

「Q6. 現在の貯金額はいくらですか？」という問いに対して、「100万円以上300万円未満」という回答が最も多く30％、次いで「100万未満」という回答が24％という結果になりました。

　
■お金をかけたい項目で最も多いのは「レジャー・娯楽」

「Q7. お金をかけたいと思っている項目はなんですか？」という問いに対して、「レジャー・娯楽」が最も多く22票、次いで「教育」17票「食品」13票という結果になりました。

　
■ストレス発散のためにレジャー・娯楽にお金をかけている看護師が多い

「Q7-2. お金をかけたいと思っている項目について、その理由を教えてください。（自由記述）」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。

【レジャー・娯楽（以下一部抜粋）】
・趣味がストレス発散に繋がるため、趣味にはお金をかけたい。（20代女性）
・息抜きや気分転換になる。レジャーや娯楽によって得られる経験は、お金以上の価値があると思うため、節約せず楽しみたいと考えている。（30代女性）
・人生何があるかわからないので、子どもと過ごせる毎日を大切にしたいから。（30代女性）
・自分の生きていくうえでモチベーションにつながる項目だから。（30代女性）

【教育（以下一部抜粋）】
・新しい知識は必要だから、どんなことも学ばないといけないと思うし、専門職では必要だから。（50代女性）
・教育は将来のリターンがあるから。（50代男性）
・習い事をしている。自分の好きな事を学んでいるので自分の好きなことにはお金をかけるようにしている。（30代男性）
・子供に対してのお金は全く惜しいと思わないから。（30代女性）

【食品（以下一部抜粋）】
・食べることがとにかく好きだから。（30代男性）
・質の良い食品を選ぶことで健康を維持することができると考えているから。特に忙しい勤務の後は、栄養バランスの取れた食事を心がけている。（20代女性）
・食品にはお金をかけたい。家族の健康を考えて、新鮮で質の良い食材を選ぶことが大切だと考えている。特に、子供には栄養のある食事を提供したいので、食材には妥協しない。（30代女性）

【外食・テイクアウト（以下一部抜粋）】
・友人と遊ぶ時はお金のことは気にしたくないから。（20代男性）

【衣類・ファッション（以下一部抜粋）】
・周りが美意識が高くて色々買っているから。（20代女性）
・身なりは目立つので､なるべくかっこ良くしたいから。（40代男性）
・おしゃれだけは絶対にしたいから。（20代女性）

【美容医療（以下一部抜粋）】
・美容医療にはお金をかける価値があると感じている。年齢を重ねるにつれて、見た目を維持することが大切だと考え、定期的に美容クリニックに通っている。これが私にとっての自信にも繋がっている。（40代女性）
・ネイルやマツエクをしていないと、人生にハリが出ない。（20代女性）

【電気（以下一部抜粋）】
・家電や照明をスマート化することで、リモートでの操作やスケジュール設定が可能になる。例えば、スマートな温度調整システムや照明システムを導入することで、快適さと節約を両立できる。（20代男性）
・電気にはお金をかけてもいいと思っている。特に、エアコンや暖房など、家族の快適さを保つための電気は節約しすぎないようにしている。健康を維持するためにも、必要な出費だと考えている。（30代女性）

【お酒やお菓子等の嗜好品（以下一部抜粋）】
・お酒は大好きなので絶対に削りたくはない。（30代女性）

【水道（以下一部抜粋）】
・潔癖症気味なのでよく手を洗うのと、スキンケアにはこだわりたいから。（20代女性）

　
■現在の収入に「あまり満足していない」という回答が最も多く35％

「Q8. 現在の収入に満足していますか？」という問いに対して、「あまり満足していない」が最も多く35％、次いで「とても満足している」という回答が33％という結果になりました。

　
■今回の調査を通じて

今回の調査で、回答した看護師の9割が節約を意識しており、その中でも「食品」を節約し、「レジャー・娯楽」にお金をかけている方が多い事がわかりました。また回答した看護師の8割以上が平均以下の年収であり、世の中の物価が上昇する一方で給与は上昇しないことから節約を強いられているという現状が浮かび上がりました。株式会社SOKKINは、今後も看護師の皆さんがより良い職場環境で働けることを願いながら、現場の声にしっかりと耳を傾け、更なるサービス向上に努めてまいります。