ファブリカコミュニケーションズ、不動産テック企業のiimonと資本業務提携

不動産領域のDX化に向け新たなサービスの共同開発を進める

株式会社ファブリカホールディングス

2022年7月28日 15時00分

株式会社ファブリカコミュニケーションズ（本社：愛知県名古屋市中区、代表取締役社長：谷口政人）は、不動産仲介業務を自動化・効率化するサービスを展開している不動産テック企業株式会社iimon（本社：東京都中央区、共同創業者代表取締役 CEO：島田州平、以下「iimon」）との業務提携契約を締結し、不動産領域におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）推進を目的としたサービスの実現に向けた協働を行っていくことで合意いたしましたので、お知らせいたします。

当社は、1992年の創業以来自動車アフターマーケットに携わり、中古車販売店向けに販売業務を効率化し支援するためのクラウドサービス『symphony（シンフォニー）』を自社で開発・販売しています。さらに、あらゆる業種の企業や自治体に向けたSMS配信サービスを提供するなど、事業者のDX（デジタルトランスフォーメーション）推進に資する事業を中心に展開しております。その中で、既存事業の強化や新規事業の獲得の可能性を模索しており、当社事業と高いシナジーが見込める企業への出資を検討してまいりました。

iimonは、不動産仲介会社向けに不動産仲介業務を効率化・自動化する不動産SaaSを自社開発・販売しています。不動産業界で経験してきた現場のノウハウを活かし、様々な要因で年々収益性が鈍化してきた業界課題を解決していくために複数のプロダクトを提供しています。同社の代表格である自動物件入力ツール『入力速いもん』は、たった１秒で会社間流通サイト等からコンバートサイト等へ物件入力ができる、不動産仲介会社向けのプロダクトです。

この度、両社は、お互いの経営理念に共感し、両社グループの持つ経営資源を相互に活用することにより、不動産DXの推進を目的とした、より付加価値の高く専門性に優れた商品・サービスの提供を行うことで、相互の企業価値向上が図れるものと確信し、資本業務提携に至りました。

資本業務提携の概要

本資本業務提携は、当社グループとiimon社のプロダクト及びサービスを連携させ、さらに発展させることで不動産領域におけるDXを推進し、また両社の保有するアセットやノウハウ等の経営資源を相互に活用することによりシナジーを実現させ、両社の企業価値の向上を目指すことを目的としております。

両社の事業が位置する「不動産仲介業」と「中古車販売業」はまだまだ非効率な業務が多く、それぞれデジタルイノベーションが後進的であり発展途上といえる業界です。個体差のある商品の入力業務を効率化するサービスをはじめとした業務効率化に向けたプロダクトを開発している点や、その業界で事業を通じて培ってきたノウハウを活かして事業を行っているという点で、業界の垣根を越え多くの共通項を持っております。

今後はその共通項を活かし、不動産DXの推進を目的とした新たなサービスの共同開発を行ってまいります。また、SMS関連サービス及びビデオ通話システムの不動産関連事業者等への導入や、人材交流及び事業拠点の連携、マーケティング、開発、メディア運営など両社が持つノウハウの共有をしていくことで合意いたしました。

今後の見通し

業務面での連携を通じて、不動産仲介業の課題解決に取り組むとともに、両社の企業価値の向上を目指してまいります。なお、本件は中長期的な観点から当社グループの業績及び企業価値向上に資するものと考えております。したがって当期の業績及び財務状況に与える影響につきましては軽微であると見込んでおりますが、今後公表すべき事項が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。

【参考】不動産テック市場の規模

矢野経済研究所「2021年版不動産テック市場の実態と展望」によると、不動産テックのBtoB向け市場は、領域別にみると、2020年度時点で業務支援系の「仲介・管理業務支援/価格査定系」のマーケットサイズが最も大きく、今後も中長期的に拡大していく有望な市場と考えられます。

コロナ禍を契機にDXの機運が中小事業者にまで及んでいるほか、人口減少局面にある日本において、業務効率化、労働生産性の向上は各事業者において克服しなければならない課題の一つであり、それらの課題解決に資するDXツールに対するニーズは今後一層高まることも市場拡大の理由に挙げられております。これらにより当社としても、成長性がある大変魅力的な市場であると考えております。

【株式会社iimon会社概要】