ローデ・シュワルツとSony Semiconductor Israel社が連携してNTN NB-IoT本格展開に向けたマイルストーンを達成
Sony社の協力のもと、ローデ・シュワルツはSony社製AltairデバイスのNTN NB-IoT機能について、その検証・評価に成功しました。Sony社は、ローデ・シュワルツの先進的なR&S CMW500無線機テスタ・プラットフォームを使用して、静止軌道(GEO)と対地同期軌道(GSO)の両方において、3GPPが規定するチップセットの全RFパラメータをインタラクティブ・テスト・モードで検証できるようになったのです。また、公開されているプロトコル・コンフォーマンス・テストケース(PCT)で適合性を確認するとともに、Sony社製デバイスの卓越した性能と信頼性を実証することもできました。さらに私ども両社は、ネットワーク事業者受入プログラムの一環として、Skylo社認定のテストプランをR&S CMW500で完全に実行可能にすることにも力を入れて取り組んでいます。
そのほか、ローデ・シュワルツのR&S TS8980コンフォーマンス・テスト・システムを使用して、NTN NB-IoTに対するGCF(Global Certification Forum)の要件に準拠したRFテストを実施しました。これがNTN NB-IoTチップセットの初めてのRF性能検証となりました。この成果によって、ローデ・シュワルツはモバイル機器認証における重要なマイルストーンをまた一つ踏み越えました。
非地上系ネットワーク(NTN)のパイオニアであるSkylo社も、ローデ・シュワルツおよびSony両社と緊密に連携しており、確実にテストプランが業界の基準を満たしていること認めています。そのため、Sony社のAltair ALT1250がNTN接続用にアップグレード可能になり、デュアルモード動作のデバイスに直接組み込めるようになりました。特に今回のPCTによる検証を通じて、NTN NB-IoT技術がすでに市場投入可能になっているということだけでなく、Skylo社のテストプランと同社Standards Plusが求める高水準な信頼性や性能を満たすことを保証しようという私ども共通のコミットメントを実証できました。
NTN NB-IoT対応のSony社製デバイスを検証できたことで、ローデ・シュワルツは非地上系ネットワークを介したIoTに伴う新たな要件に応えつつ、その市場投入の準備を推進していくという姿勢をいっそう明確に示すことができました。同技術によって、地上系ネットワークではアクセスできない遠隔地でもワイヤレス接続によるSOSメッセージ送信やリモート監視のようなユースケースが可能になるでしょう。
ローデ・シュワルツはMobile World Congress Barcelona 2024のホール5・小間番号5A80の展示ブースにおいて、R&S CMW500をベースとした3GPP NTN NB-IoT用の最新テストソリューションを出展し、Sony社製Altairデバイスを検証します。このR&S CMW500は、NTN NB-IoTの研究開発からコンフォーマンス・テストやネットワーク事業者によるテストまで幅広いテストニーズに対応しており、3GPPに準拠したプロトコル・RRM・RFの各コンフォーマンス・テストのみならず、Skylo社のネットワークでの動作に必要なテストプランも、すべてを1台の計測器でサポートしています。
ローデ・シュワルツのNTNモバイル機器テストのためのソリューションについて詳しくは、https://www.rohde-schwarz.com/_256813.html をご覧ください。
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ローデ・シュワルツについて
ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。
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