菊間国家石油備蓄基地における総合防災訓練の実施について
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)が国から委託を受けて管理している菊間国家石油備蓄基地(愛媛県今治市、以下「菊間基地」)において、10月20日、平成27年度総合防災訓練が実施されました。
本訓練は、平成27年度の菊間基地防災訓練計画に基づき、災害発生時における被害の最小化を図るため、総合防災訓練における演習を通じ、関係機関との連携体制の再確認を行うとともに、従来にも増した協力体制の強化・充実ならびに基地関係職員の防災意識の高揚を図ることを目的としています。
陸上防災訓練は「南海トラフを震源とする南海トラフ巨大地震(今治市菊間町は震度6弱)が発生し、原油タンク(TK-107)の付属配管より原油(約1キロリットル)が漏洩、防油堤に亀裂が生じ、土のうを構築する。また、サービストンネル内に所員が取り残されたため、酸素呼吸器を装着した班員が捜索・救出する。その後、原因不明の火源により原油タンク(TK-107)のリング火災が発生する。火災鎮火後、『津波警報発令』により全員が避難する。」との想定で実施、海上防災訓練は「地震により、原油タンク(TK-107)の付属配管から漏洩した原油が、雨水排水溝を経由して、ガードベースンから海上に流出したため、オイルフェンスを展張して流出油の拡散防止と回収を行う。」との想定で実施しました。
当日は、13時30分から、今治市西消防署および菊間地区共同防災組織(菊間基地と太陽石油(株)四国事業所で構成)等の参加を得て、自衛防災本部および現場指揮所の設置と各担当班との情報伝達訓練、地元住民に対する災害広報訓練、漏油箇所の応急処置訓練、漏油タンクからの原油移送訓練、防油堤亀裂箇所への土のう構築訓練、漏油タンクのリング火災発生に対する消火・延焼防止訓練、サービストンネルに取り残された所員の捜索・救出・救急搬送訓練、津波避難訓練等の陸上防災訓練が行われました。
また、14時30分からは、今治海上保安部および菊間地区共同防災組織等の参加を得て、航行制限区域の設定、流出油の拡散予測、防除および回収・拡散処理等の海上防災訓練が実施され、15 時10分に終了しました。
今回の訓練に係る参加防災関係機関は6機関、参加人員は約100人、参加車両は大型化学高所放水車など9台、船舶は巡視艇・多目的防災船等8隻でした。
[菊間国家石油備蓄基地の概要]
同基地は、平成6年3月に完成した、水封式地下岩盤タンク方式の石油備蓄基地で、現在約133万キロリットルの原油を備蓄しています。
http://www.jogmec.go.jp/about/domestic_007-09.html?mid=pr_151022_02
[陸上防災訓練]
[海上防災訓練]
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000056.html?mid=pr_151022_02
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