いわきの文化発信地「いわきPIT」のオープニングに岸谷香＆渡辺敦子のユニット“おりあつ”が一時復活

エンタテインメントを通じた東日本大震災の復興支援活動を続ける「一般社団法人チームスマイル」(東京都渋谷区、代表理事：矢内廣)が福島県いわき市にオープンさせた「いわきPIT」で、7月25日（土）、オープニング公演『～いわき発、PITがつなぐ心の復興～岸谷香＆渡辺敦子コンサート』が行われた。

 

2012年に震災の復興支援のため、1年間の期間限定で16年ぶりの再結成を果たしたことが大きな話題となったプリンセス プリンセス。そのリーダーでベーシストの渡辺敦子と、ボーカル＆ギターの岸谷香によるユニット「おりあつ」が、昨年10月の豊洲PITオープニングイベントに続いて、いわき市の復興のために一時復活し、こけら落とし公演を務めた。

オープニング公演に先駆けて、前日に関係者を集めた落成披露式で「16年のブランクがあったが、心をひとつにして支援することができた。音楽で恩返しをしたい」と挨拶した渡辺。再結成の収益金は医療と子どものために使われたが、「第３の支援先のために活動したい」と支援の継続を宣言した。

ライブでは、福島県いわき市立豊間中学校で津波被害にあったピアノを解体し、再生させた「奇跡のピアノ」が使われたが、「いろんな人の想いが込められているピアノ。弾く前に合掌したし、手が震えた。とても優しい響きに感動した」と感慨深げに説明をした岸谷は、そのピアノでソロコーナーで新曲「DREAM」などをピアノ１本で弾き語りをし、聴衆を引きつけた。

ライブは「世界でいちばん熱い夏」、「GET GRAZY!」、「M」、「Diamonds」などプリンセス プリンセスの代表曲や、岸谷がPUFFYのために書き下ろした「春の朝」、岸谷にソロ曲「DREAM」などアンコール含む13曲と、笑い溢れるふたりのトークで、いわきに熱を運び、オープニングを盛り上げた。

 「いわきPIT」では、“いわき発、PITがつなぐ心の復興”をスローガンに、独自のプログラムを展開。26(日)にはアイくるガールズ(いわき市公認ご当地アイドル)など地元のミュージシャンや子どもたちが出演する「オープニングアクト」（入場無料）が行われる他、8月には音楽劇「あらしのよるに」や、元THE BOOMの宮沢和史による弾き語りツアーも行われる。

 

いわきPIT公式サイト→http://iwaki-pit.team-smile.org/