豊島JT杯覇者、連覇へ向けて好発進! 9月4日(土)二回戦第一局 開催結果
豊島将之JT杯覇者が広瀬章人八段を108手で破り、 2年連続で準決勝に進出した。
次戦は、渡辺明名人と木村一基九段の勝者と対局予定。
次戦は、渡辺明名人と木村一基九段の勝者と対局予定。
【実施概要】
タ イ ト ル: 「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」 二回戦第一局
日 程: 2021年9月4日(土)
場 所: ABEMAスタジオ シャトーアメーバ(住所:東京都渋谷区神宮前2丁目8-2 )
【JTプロ公式戦結果】 二回戦第一局
対 局: 広瀬章人 八段(先手)対 豊島将之 JT杯覇者(後手)
結 果: 108手にて豊島JT杯覇者の勝ち
【JTプロ公式戦 今日のハイライト】
■豊島JT杯覇者、準決勝へ
振り駒はと金が5枚で広瀬八段の先手と決まる。
両者得意の角換わり腰掛け銀に。先手は▲6七銀と引いて自陣を固め、後手陣の連携を崩す作戦。対して後手は70手目△4四角が先手玉を狙う反撃に出る。先手に疑問手が出てからは豊島JT杯覇者が終始冷静な指し回しで勝利を収め、準決勝進出を決めた。
【対局前の両者のコメント】
豊島将之JT杯覇者「前回は優勝しましたけれども、また横一線からの戦いですので、新たな気持ちで臨みたいと思います。広瀬八段は終盤に独特の切れ味があります。『JTプロ公式戦』は公式戦の中でも一番時間の短い棋戦ですので、決断よく指したいと思います。」
広瀬章人八段「前局『JTプロ公式戦』を勝ったのは久しぶりな気がします。豊島JT杯覇者は『四強』の一人であり、非常に安定しています。新潟での大会は残念ながら中止となってしまいましたが、ABEMAで中継がありますので熱戦をお目にかけられるよう頑張ります。」
【勝利棋士 豊島将之JT杯覇者のコメント】
いったん5二に上がった金を△6二金と寄るのは、私が初めて棋聖を取った頃の将棋です。昔の将棋に戻っているというか。ちゃんと指していれば互角のはずなのですが、封じ手のあたりではまとめ損なった感じがしていました。
中盤以降、73手目▲1八角のところで▲5六歩と銀交換を強要する手とか、89手目▲5五銀のところで▲4五金とかどうだったのか。こちらは4三の地点にぽっかりと穴が開いているので危ないのです。宿題ですね。準決勝については相手が決まってから作戦を考えます。
■講評
角換わり腰掛け銀になりましたが、お互い研究しているから指し手が早い。△9二香と上がったところで封じ手にするのが面白かったのですが、すぐに▲9八香と指されてしまって逃しました。中終盤は非常に際どい将棋でしたが、73手目▲1八角に代えて▲5六歩は有力でした。以下△6六歩▲5五歩△6七歩成▲同金と進むと▲4三銀が残ります。また89手目▲5五銀では▲4五金と出る勝負手がありました。これも非常に難解です。先に時間を使い切った中で、豊島JT杯覇者の冷静な指し回しが光りましたね。 松尾 歩八段談
【投了図】 広瀬 章人 八段(先手)対 豊島 将之 JT杯覇者(後手)
投了図は△8六飛まで
【棋 譜】 ▲広瀬 章人 八段(先手)対 △豊島 将之 JT杯覇者(後手)
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7六歩 △3二金 ▲7七角 △3四歩 ▲6八銀
△7七角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲7八金 △3三銀 ▲3八銀 △6二銀
▲3六歩 △6四歩 ▲6八玉 △6三銀 ▲3七桂 △4二玉 ▲4六歩 △7四歩 ▲9六歩
△9四歩 ▲6六歩 △5二金 ▲4七銀 △7三桂 ▲5六銀 △8一飛 ▲4八金 △6二金
▲2九飛 △5四銀 ▲7九玉 △5二玉 ▲8八玉 △4二玉 ▲6七銀 △4四歩 ▲5六歩
△9二香 ▲9八香 △3一玉 ▲4五歩 △同 歩 ▲3五歩 △8六歩 ▲同 歩 △6五歩
▲3四歩 △同 銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三金 ▲2九飛 △2四歩 ▲2五歩
△同 歩 ▲3五歩 △同 銀 ▲2五飛 △2四銀 ▲2九飛 △4四角 ▲5五歩 △同 銀
▲1八角 △8四飛 ▲4五角 △3四歩 ▲4三歩 △6六歩 ▲5六銀 △同 銀 ▲同 角
△6七銀 ▲5七金 △5六銀成 ▲同 金 △8七歩 ▲同 玉 △8五歩 ▲5五銀 △3八角
▲4四銀 △2九角成 ▲3三歩 △同 桂 ▲5五金 △8六歩 ▲同 銀 △5七飛 ▲7七銀打
△8五歩 ▲9七銀 △6七歩成 ▲2五歩 △8六歩 ▲同銀左 △7八と ▲同 玉 △8六飛
まで108手で後手の勝ち
■お問合せ
「将棋日本シリーズ」総合事務局 TEL/03-5166-0290 E-mail/info@jt-shogi.jp
〒104-6038東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟㈱I&S BBDO内
※「棋士の写真」や「各種調査データ」の提供等もいたします。
タ イ ト ル: 「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」 二回戦第一局
日 程: 2021年9月4日(土)
場 所: ABEMAスタジオ シャトーアメーバ(住所:東京都渋谷区神宮前2丁目8-2 )
【JTプロ公式戦結果】 二回戦第一局
対 局: 広瀬章人 八段(先手)対 豊島将之 JT杯覇者(後手)
結 果: 108手にて豊島JT杯覇者の勝ち
【JTプロ公式戦 今日のハイライト】
■豊島JT杯覇者、準決勝へ
振り駒はと金が5枚で広瀬八段の先手と決まる。
両者得意の角換わり腰掛け銀に。先手は▲6七銀と引いて自陣を固め、後手陣の連携を崩す作戦。対して後手は70手目△4四角が先手玉を狙う反撃に出る。先手に疑問手が出てからは豊島JT杯覇者が終始冷静な指し回しで勝利を収め、準決勝進出を決めた。
【対局前の両者のコメント】
豊島将之JT杯覇者「前回は優勝しましたけれども、また横一線からの戦いですので、新たな気持ちで臨みたいと思います。広瀬八段は終盤に独特の切れ味があります。『JTプロ公式戦』は公式戦の中でも一番時間の短い棋戦ですので、決断よく指したいと思います。」
広瀬章人八段「前局『JTプロ公式戦』を勝ったのは久しぶりな気がします。豊島JT杯覇者は『四強』の一人であり、非常に安定しています。新潟での大会は残念ながら中止となってしまいましたが、ABEMAで中継がありますので熱戦をお目にかけられるよう頑張ります。」
【勝利棋士 豊島将之JT杯覇者のコメント】
いったん5二に上がった金を△6二金と寄るのは、私が初めて棋聖を取った頃の将棋です。昔の将棋に戻っているというか。ちゃんと指していれば互角のはずなのですが、封じ手のあたりではまとめ損なった感じがしていました。
中盤以降、73手目▲1八角のところで▲5六歩と銀交換を強要する手とか、89手目▲5五銀のところで▲4五金とかどうだったのか。こちらは4三の地点にぽっかりと穴が開いているので危ないのです。宿題ですね。準決勝については相手が決まってから作戦を考えます。
■講評
角換わり腰掛け銀になりましたが、お互い研究しているから指し手が早い。△9二香と上がったところで封じ手にするのが面白かったのですが、すぐに▲9八香と指されてしまって逃しました。中終盤は非常に際どい将棋でしたが、73手目▲1八角に代えて▲5六歩は有力でした。以下△6六歩▲5五歩△6七歩成▲同金と進むと▲4三銀が残ります。また89手目▲5五銀では▲4五金と出る勝負手がありました。これも非常に難解です。先に時間を使い切った中で、豊島JT杯覇者の冷静な指し回しが光りましたね。 松尾 歩八段談
【投了図】 広瀬 章人 八段(先手)対 豊島 将之 JT杯覇者(後手)
投了図は△8六飛まで
【棋 譜】 ▲広瀬 章人 八段(先手)対 △豊島 将之 JT杯覇者(後手)
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7六歩 △3二金 ▲7七角 △3四歩 ▲6八銀
△7七角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲7八金 △3三銀 ▲3八銀 △6二銀
▲3六歩 △6四歩 ▲6八玉 △6三銀 ▲3七桂 △4二玉 ▲4六歩 △7四歩 ▲9六歩
△9四歩 ▲6六歩 △5二金 ▲4七銀 △7三桂 ▲5六銀 △8一飛 ▲4八金 △6二金
▲2九飛 △5四銀 ▲7九玉 △5二玉 ▲8八玉 △4二玉 ▲6七銀 △4四歩 ▲5六歩
△9二香 ▲9八香 △3一玉 ▲4五歩 △同 歩 ▲3五歩 △8六歩 ▲同 歩 △6五歩
▲3四歩 △同 銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三金 ▲2九飛 △2四歩 ▲2五歩
△同 歩 ▲3五歩 △同 銀 ▲2五飛 △2四銀 ▲2九飛 △4四角 ▲5五歩 △同 銀
▲1八角 △8四飛 ▲4五角 △3四歩 ▲4三歩 △6六歩 ▲5六銀 △同 銀 ▲同 角
△6七銀 ▲5七金 △5六銀成 ▲同 金 △8七歩 ▲同 玉 △8五歩 ▲5五銀 △3八角
▲4四銀 △2九角成 ▲3三歩 △同 桂 ▲5五金 △8六歩 ▲同 銀 △5七飛 ▲7七銀打
△8五歩 ▲9七銀 △6七歩成 ▲2五歩 △8六歩 ▲同銀左 △7八と ▲同 玉 △8六飛
まで108手で後手の勝ち
■お問合せ
「将棋日本シリーズ」総合事務局 TEL/03-5166-0290 E-mail/info@jt-shogi.jp
〒104-6038東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟㈱I&S BBDO内
※「棋士の写真」や「各種調査データ」の提供等もいたします。
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