animo株式会社、北海道大学と学術コンサルティング契約を締結

-獣医療におけるanimal PHR/EHRデータの標準化と診療体験の向上を目指して-

　シミックホールディングス株式会社（本社：東京都港区、代表取締役CEO 中村 和男、以下シミック）のグループ会社であり、人と動物の垣根を超えたヘルスケア・エコシステムの構築（One Health Platform）を目指しアニマルヘルスケア領域の事業を展開するanimo株式会社（本社：山梨県北杜市、代表取締役CEO 寺島 正美・COO 栗田 敦志、以下：animo）は、このたび北海道大学との学術コンサルティング契約を締結しました。

　本契約締結を受け、北海道大学大学院獣医学研究院 附属動物病院 助教の笹岡 一慶 先生の学術的指導を受けながら、当社が開発中のペット向け健康管理アプリ「animo platform」を通してanimal PHR/EHRデータの標準化や研究におけるデータ利活用について検討を進めていきます。

animo platformについては以下のプレスリリースを参照ください。

ペット向け健康管理アプリ「animo platform」、 全国の専門獣医師の協力のもとでフルパッケージでのテスト運用開始

https://www.cmicgroup.com/news/20240926_1

■本契約締結に対する笹岡 一慶 先生のコメント

　この度、animo株式会社と学術コンサルティング契約を締結しました。獣医療において健康管理アプリを通したデータ活用に向け、取り組みを加速していくことを目的としています。

　健康に関するデータには、獣医師・医師主体で管理する電子カルテなどのEHR（Electric Health Record）だけではなく、患者を主体に日常的に記録されるPHR（Personal Health Record）があります。近年、獣医療でも電子カルテの普及でEHRへの着目が集まりつつありますが、スマホアプリや装着型IoTデバイスの発展によりPHRの取得と集積が可能な時代になりつつあります。内科疾患や神経疾患では長期的な治療に取り組むことが多く、定期的な動物病院の診療では病態の推移を断面的に切り取ることになり全体像を把握できない場合もあります。

　病態の本質は常に患者を見ている飼い主さんの方がより把握している場合にもしばしば遭遇します。そのようなときには獣医師目線のEHRに加えて、患者目線のPHRを組み合わせることが重要と考えています。

　このため、細かい情報管理を飼い主さんの手元で行いうる共通ツールが必要でした。獣医療は今まさにこの分野において黎明期であり、よりよい診療や研究開発に向けた視点をもちつつデータ基盤形成を行う必要があります。

　animo platformを通してよりよい獣医療に向けたシステム構築と、積極的なデータ活用に基づく研究開発を目指していきたいと思います。

■animo株式会社について

　CMICグループがこれまで培ってきた医薬品開発支援およびヘルスケアソリューション開発・提供の実績をもとに、“人と動物の垣根を超えたヘルスケア・エコシステムの構築（One Health Platform）”をMissionとして、「ヒト」と「動物」の医療資源を共有し共に病気に向き合い、寄り添い理解し合えるパートナーと位置付けた上で、医療・ヘルスケア領域における新たなプロダクト、サービスを創造していきます。詳しくはウェブサイトをご覧ください。

https://www.cmicgroup.com/solution/animo

■シミックグループについて

　シミック（CMIC）は、1992年に日本で初めてCRO（医薬品開発支援）事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。製薬・バイオテクノロジー・医療機器等の海外企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども展開しています。また、シミックは個人や自治体を支援する新しいヘルスケアソリューションを提供しており、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する豊富な経験と実績を基盤として、“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC（"Personal Health Value Creator”）の展開を目指しています。シミックグループは、世界中に7,500人を超える従業員とグループ会社28社を擁しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。

https://www.cmicgroup.com