【2026/6/18 – 6/21】KOTARO NUKAGA、世界最大規模のアートフェア「アート・バーセル」 にて戦後日本の前衛画家・芥川紗織の全貌に迫る作品群を個展形式で展示
油彩や染色技術を用いた作品からNY期を経てたどり着いた抽象画まで、その画業の変遷を包括的に展示

KOTARO NUKAGAは、2026年6月18日(木)から6月21日(日)までバーゼル(スイス)で開催される国際的なアートフェア「Art Basel in Basel」に出展します。
今回は、戦後日本における数少ない女性前衛画家の一人であり、近年国内外で急速に再評価が進む芥川紗織(1924 – 1966)の作品を個展形式で展示。約15年という短い画業の中で、独自の表現を追い求めた彼女のエネルギーの変遷を辿る、極めて貴重な機会となります。
本展の見どころ
1. 初期油彩、染色画からNY期を経てたどり着いた抽象画にいたる「画業の包括的な全貌」

初出展となる今回は、芥川紗織の約15年の画業を網羅する総合的な構成です。初期の貴重な油彩やオイルパステルを用いたドローイングから、彼女の代名詞である染色画、そして渡米後にたどり着いた1960年代の抽象の油彩までを包括的に展示します。時代ごとにダイナミックに変化していった作家の強靭な精神と、表現の変遷を一挙に体感していただけます。

2. 伝統的技法を絵画へと昇華。独自の言語として再構築された「革新的な染色表現」

東京音楽学校(現・東京藝術大学音楽学部)を卒業し作曲家・芥川也寸志と結婚後、自らを語る手段として1950年頃から絵画の世界へ飛び込んだ芥川は、当時「工芸」の領域に留まっていた染色技法を本格的な絵画表現へと取り入れました。岡本太郎に選出され「第40回二科展」(1955)で特待賞を受賞した「女」シリーズのみずみずしい生命感のある造形美や、メキシコ壁画運動や自らの旅からインスピレーションを得た「民話・神話」シリーズなど、圧倒的な熱量を誇る染色作品群は、同時代の芸術家の中でも類を見ない革新性を放っています。
3. 世界の専門家が注目する転換点、ミニマリズムと共鳴した「知られざるNY期、そして抽象への到達」

1959年の渡米後、アート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨークの熱狂的な環境の中で、彼女の表現は抑制された色彩と有機的なフォルムによる「油彩の抽象画」へと変化を遂げます。当時アメリカで台頭しつつあったミニマリズムと共鳴しながらも、流行への迎合を拒み、呼吸するように引かれた有機的な線。合理的で無機質な美学とは一線を画す、この「染色から抽象への変遷」は、国内外のキュレーターから最も高く評価されている重要な転換点であり、本ブースの大きなハイライトとなります。
近年における再評価の機運

41歳という若さで夭折した芥川紗織ですが、その先駆的な造形世界は近年、世界的な美術館で急速にコレクション・展示が進んでいます。 ニューヨーク近代美術館(MoMA)での展示やM+(香港)による収蔵をはじめ、生誕100年を迎えた2024年には国内10館の美術館がリレー式に彼女の作品を展示。さらに2025〜2026年にかけても「The Hong Kong Jockey Club Series: Picasso for Asia—A Conversation」(M+)や「アンチ・アクション」展(豊田市美術館、東京国立近代美術館、兵庫県立美術館)など、主要な展覧会への選出が続いています。そして2026年には、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館(K20)への新規収蔵も決定しました。
これまでフェミニズムや社会的制約との対峙として語られることの多かった芥川ですが、彼女の日記には「表現して人々に語りかけることができる幸福」と綴られており、その本質は表現することそのものの歓喜にありました。属性や枠組みを軽やかに超え、一人の表現者として生を謳歌した彼女の、剥き出しの生命力と自由なエネルギーを、バーゼルの地から世界へと発信いたします。
開催概要
Art Basel in Basel 2026
会場: Messe Basel (Messeplatz 10, 4058 Basel, Switzerland)
会期:
VIP Days(招待制)
■First Choice
6月16日(火)11:00 – 16:00
■First Choice and Preview
6月16日(火)16:00 – 20:00
■ First Choice and Preview, One Day VIP & Two Day VIP Card holders
6月17日(水)11:00 – 20:00
Vernissage
6月17日(水)16:00 – 20:00
Public Days
6月18日(木) – 6月21日(日)11:00 – 19:00
参加アーティスト: 芥川紗織
ブース No: D1(Hall 2.0 / Feature Sector)
公式HP: https://www.artbasel.com/basel
関連出版物のご案内


弊廊ブース内では、長年にわたり芥川紗織のアーカイブ構築を手掛けてきたNUKAGA GALLERY(東京・銀座)が企画・編集を手掛け、2024年に刊行されたバイリンガル図録(日英)『烈しいもの。燃えるもの。強烈なもの。 芥川紗織 生涯と作品』もご覧いただけます。初期から晩年までの作品243点および日記やスケッチブックの一部を収録した本作は、彼女の強靭な精神世界を解き明かす一冊です。
書名:『烈しいもの。燃えるもの。強烈なもの。 芥川紗織 生涯と作品』
監修:工藤香澄
企画・編集:NUKAGA GALLERY
仕様:日英バイリンガル、2,200円
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