小売業のScope3排出量の可視化の壁を打開する鍵は、自社排出量可視化×コスト削減の実践的アプローチ。小売業に特化した脱炭素講座を提供開始

人材育成を通じて企業の脱炭素経営を支援する株式会社スキルアップNeXt(本社:東京都千代田区、代表取締役:田原 眞一、以下「スキルアップNeXt」)は、研修プログラム「GX入門講座」のオプションカリキュラムとして、本年9月より主要16に特化した「業界別講座」の提供を開始し、第二弾として、小売業界に特化した脱炭素の入門講座を本日から提供します。
脱炭素はコストではなく、持続的成長のための必須戦略
小売業にとって脱炭素は、単なる規制対応(守り)ではなく、自社が持つ社会への「影響力」(商品の調達力、顧客との接点、物流・店舗網)を最大限に活用し、持続的な成長を実現するための「経営戦略」(攻め)です。対応が遅れれば規制・市場・評判・コストといった多岐にわたる経営リスクに直面する一方、戦略的に取り組むことで、コスト競争力の強化、新たな収益源の確立、ブランド価値の向上といった事業機会を創出することができます。
多くの企業が直面する脱炭素推進の概念と具体の間にある”業界の壁”
東証プライム上場企業を中心に8割の企業が「脱炭素化に全社的に着手したものの、実行に移せていない」と回答しています。(ボストンコンサルティンググループ「BCG カーボンニュートラル・インデックスレポート 2024」)ここには、脱炭素推進において多くの企業が直面する「業界横断の総論は理解できても、自社特有の事情に落とし込めず、具体的な推進に着手できない」という“業界の壁”という課題が存在しています。
業界特有の課題やアプローチの理解が脱炭素推進の第一歩
小売業は、自社の店舗運営による排出量よりも、商品の製造から廃棄までのサプライチェーン全体からの排出量(Scope3)が大部分を占めるため、Scope3の排出量算定・削減が極めて重要です。しかし、小売業のサプライチェーンは多数の企業や工程が複雑に絡み合うため、ライフサイクル全体での排出量の把握と削減が困難なのが実情です。そこで重要になるのが、まず自社の排出量の正確に把握し、削減ポテンシャルを可視化した上で、「店舗・倉庫の省エネ」「物流の効率化」など、自社の管理下で迅速に着手でき、かつコスト削減にも直結する課題から着手することです。この一連の実践的なアプローチが、Scope3排出量の可視化に取り組むための知見や経済的体力を養い、可視化の壁を乗り越えるための強力な「鍵」となるのです。
このように小売業は、排出構造から優先課題、アプローチ方法に至るまで、他業界とは異なる特長を持っています。だからこそ、これらの網羅的な理解こそが、実効性のある脱炭素推進の確かな第一歩となります。本講座では、これらの業界特有の知識を網羅的に学べるだけでなく、「課題の構造理解」→「法制度など背景の理解」→「リスクとチャンスの把握」という学習プロセス自体が脱炭素推進に必要な思考のフレームワークとして機能します。受講企業が具体的なアクションプランを描き、実行するための、強力な羅針盤となります。
講座概要
これまで提供していた「GX入門講座」の基本カリキュラム(第1~6章)に、オプションカリキュラム(第7章)として「業界別講座」を追加します。
名称:業界別講座
対象: 企業の経営層、経営企画、サステナビリティ・GX推進担当者、全従業員
学習形式: eラーニング
価格:5,500円/1名(税込)
カリキュラム:
小売業とGXの背景
小売業を取り巻くGX政策・規制とステークホルダーの要求
小売業自身の事業活動におけるGX
商品・顧客を通じた GX 推進と新たなビジネスモデル
業界別講座の詳細はこちら▶ https://green-transformation.jp/course/gx/beginner/
スキルアップNeXtについて
スキルアップNeXtは、「スキルアップGreen」でGXを体系的に学べる講座や、GX推進に必要な知識やスキルを測る「GX検定」で企業のGX推進をワンストップでサポートしています。
https://green-transformation.jp/

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