改正電気通信事業法が中古市場にも影響~主要4市場より抽出された中古スマホ相場データより分析~
2019年10~12月の中古スマホ取引数ランキング発表
ネット型リユース業の株式会社マーケットエンタープライズ(東京都中央区、代表取締役社長:小林 泰士、東証マザーズ・証券コード3135)は、当社が運営するウェブメディア「iPhone 格安SIM 通信」(https://www.kashi-mo.com/media/)にて提供している、フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4市場を総括した中古スマートフォン相場比較サービスより抽出した中古スマホ取引データの分析を行いましたので発表します。
■分析結果概要
1. iPhone 7と8ランキング上位を譲らず
2. Google Pixel 3aの取引数が大幅に増加
1. iPhone 7と8ランキング上位を譲らず
2. Google Pixel 3aの取引数が大幅に増加
■分析:中古モバイル市場アナリスト 菅野辰則
2019年10月、モバイル市場の競争の促進と利用者利益の保護のための改正電気通信事業法が施行され完全分離プランが義務化したことで端末割引に大きな変化がもたらされました。
高価格(ハイエンド)端末であるiPhoneは、微増ながら中古取引数量が約5.4%上昇しました。これは、法改正によって通信料金と端末代金が分離し、端末代金の割引が上限2万円に設定されたことにより、新品のiPhoneに機種変更する動きが鈍ったことが原因です。また通常は、新機種が市場に投入されることで機種変更需要が進むと、一世代前の機種が徐々にランクインしていく動きが見られるのですが、iPhone 11シリーズへの機種変更をかきたてるような機能のアップデートがないとユーザーに認識された結果、今期はランキングに大きな変化がありませんでした。今後も新機種に価格の大幅改善や新機能搭載がなければ同じ動きが生じると予想されます。
一方で、Android市場は例年と比較すると新品価格8万円までのエントリーからミドルレンジのスマートフォンが比較的多く発表されました。家電量販店でのキャンペーンの後押しもあり、端末割引規制後も新作のAndroidへの機種変更の動きは衰えず、中古の取引数量は15%減少しました。新品市場の動きを追随し、今後のAndroid中古市場はエントリーモデル・ミドルレンジモデルの需要が高まり、取引数量が増加すると考えています。
3月は新生活の始まりとともに携帯電話の買い替え需要が高まる時期で多くのキャリアが割引キャンペーンを実施することで、中古モバイル市場も活況を呈します。しかし、2020年は日本で5Gサービスの提供が開始されるため、5G対応の夏モデルまで機種変更を控えるユーザーが増える可能性もあり、例年とは異なる動きをする可能性があります。1月以降の中古スマホ市場の動向からも目が離せません。
~詳細の分析に関しては https://www.kashi-mo.com/media/46534/ をご覧ください~
【プロフィール】中古モバイル市場アナリスト 菅野 辰則
当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。
■調査概要
調査方法:株式会社マーケットエンタープライズが運営するウェブメディア「iPhone格安SIM通信」で提供している中古スマートフォン相場比較サービスを通じて集積されたデータベースより抽出した中古スマートフォンの取引数・価格の集計
調査対象期間:2019年10月1日から2019年12月31日
調査対象市場:ヤフオク!、ムスビー、メルカリ、ラクマ
■iPhone 格安SIM 通信
iPhone・Wi-Fi・WiMaxの情報をわかりやすく解説したマーケットエンタープライズが運営するメディアです。
ウェブサイト: https://www.kashi-mo.com/media/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、 主にネット型リユース事業を展開する企業です。事業開始以来、販売店舗を保有しない事業形態で成長を続け、2015年6月には東証マザーズに上場、サービス利用者は延べ310万人を達成しました。現在は、メディア事業やモバイル事業など多角化を推進し、“賢い消費”の普及に努めています。
ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
1. iPhone 7と8ランキング上位を譲らず
2. Google Pixel 3aの取引数が大幅に増加
1. iPhone 7と8ランキング上位を譲らず
iPhone中古市場ランキングの上位は、第3四半期と同様iPhone 7とiPhone 8で占められる結果になりました。2016年に発表されたiPhone 7が未だランキングのトップを占めている理由は、2017年発売のiPhone Xは1年で販売中止になったことで市場流通量が少ないことと、2018年発売のXSシリーズと比較するとサイズが小さくホームボタンがあり、価格が安価であることが挙げられます。
2. Google Pixel 3aの取引数が大幅に増加
前回より取引数が大幅に増加したのは、Google Pixel 3aです。ランクインしている多くの機種が2016年以前に発売されましたが、本機種は2019年6月に発売された比較的新しい端末です。十分な機能も備えているうえに、平均取引価格も4万円弱であることから人気が高まったと推測されます。9月からランキングトップをキープしているXperia X Compactは2016年に発売されましたが、昨年6月に同価格帯の機種が新品市場で充実してきたことから、徐々に買い換えが発生し中古流通量が増加したと考えられます。
■分析:中古モバイル市場アナリスト 菅野辰則
2019年10月、モバイル市場の競争の促進と利用者利益の保護のための改正電気通信事業法が施行され完全分離プランが義務化したことで端末割引に大きな変化がもたらされました。
高価格(ハイエンド)端末であるiPhoneは、微増ながら中古取引数量が約5.4%上昇しました。これは、法改正によって通信料金と端末代金が分離し、端末代金の割引が上限2万円に設定されたことにより、新品のiPhoneに機種変更する動きが鈍ったことが原因です。また通常は、新機種が市場に投入されることで機種変更需要が進むと、一世代前の機種が徐々にランクインしていく動きが見られるのですが、iPhone 11シリーズへの機種変更をかきたてるような機能のアップデートがないとユーザーに認識された結果、今期はランキングに大きな変化がありませんでした。今後も新機種に価格の大幅改善や新機能搭載がなければ同じ動きが生じると予想されます。
一方で、Android市場は例年と比較すると新品価格8万円までのエントリーからミドルレンジのスマートフォンが比較的多く発表されました。家電量販店でのキャンペーンの後押しもあり、端末割引規制後も新作のAndroidへの機種変更の動きは衰えず、中古の取引数量は15%減少しました。新品市場の動きを追随し、今後のAndroid中古市場はエントリーモデル・ミドルレンジモデルの需要が高まり、取引数量が増加すると考えています。
3月は新生活の始まりとともに携帯電話の買い替え需要が高まる時期で多くのキャリアが割引キャンペーンを実施することで、中古モバイル市場も活況を呈します。しかし、2020年は日本で5Gサービスの提供が開始されるため、5G対応の夏モデルまで機種変更を控えるユーザーが増える可能性もあり、例年とは異なる動きをする可能性があります。1月以降の中古スマホ市場の動向からも目が離せません。
~詳細の分析に関しては https://www.kashi-mo.com/media/46534/ をご覧ください~
【プロフィール】中古モバイル市場アナリスト 菅野 辰則
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。
当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。
■調査概要
調査方法:株式会社マーケットエンタープライズが運営するウェブメディア「iPhone格安SIM通信」で提供している中古スマートフォン相場比較サービスを通じて集積されたデータベースより抽出した中古スマートフォンの取引数・価格の集計
調査対象期間:2019年10月1日から2019年12月31日
調査対象市場:ヤフオク!、ムスビー、メルカリ、ラクマ
■iPhone 格安SIM 通信
iPhone・Wi-Fi・WiMaxの情報をわかりやすく解説したマーケットエンタープライズが運営するメディアです。
ウェブサイト: https://www.kashi-mo.com/media/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、 主にネット型リユース事業を展開する企業です。事業開始以来、販売店舗を保有しない事業形態で成長を続け、2015年6月には東証マザーズに上場、サービス利用者は延べ310万人を達成しました。現在は、メディア事業やモバイル事業など多角化を推進し、“賢い消費”の普及に努めています。
ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
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