ソフトウェア品質を創造するベリサーブ、IoTセキュリティ規格「ETSI EN 303 645」の試験機関に認定

〜国際規格に沿ったセキュリティ診断で、IoT機器のセキュリティを向上〜

株式会社ベリサーブ

2025年4月24日 10時02分

ソフトウェアの検証・品質向上支援に関するサービスを提供する株式会社ベリサーブ（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：新堀義之、以下「ベリサーブ」）サイバーセキュリティ事業部は、2025年3月4日付でISO/IEC 17025の試験所認定機関であるPJLA（ペリージョンソンラボラトリーアクレディテーションインク）より、全ての民生用IoT機器に適用されるサイバーセキュリティの欧州規格「ETSI EN 303 645 V2.1.1 (2020-06)」の試験機関に認定されましたのでお知らせします。

PJLA認定番号：129441、認定証番号：L25-171、初回認定日：2025年3月4日

◼️「ETSI EN 303 645」について

「ETSI EN 303 645」は欧州電気通信標準化機構（ETSI: European Telecommunications Standards Institute）が策定した民生用IoT機器のサイバーセキュリティに関する規格です。本規格は、サイバー攻撃からユーザーを保護することを目的に、IoT機器に求められる最低限のセキュリティ要件を定めたものです。欧州をはじめ世界各国で広く採用されるなど、今後の法規制にも影響を与える重要な基準です。また、日本のIoT製品に対する適合基準（セキュリティ技術要件）への適合性を確認・可視化する「セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度（以下、JC-STAR）」でも参照されています。

◼️認定の背景

IoT機器の普及が進む一方、サイバー攻撃のリスクが増大しており、IoT機器のセキュリティ対策は企業にとって急務の課題となっています。このため、世界各国でIoT機器のセキュリティ評価制度の導入が進んでいます。日本においても、経済産業省が2024年8月に「IoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度構築方針」を発表するなど、IoT機器のセキュリティ規則が強化されています。企業はIoT機器を販売する際、各国の規則に適したセキュリティ対策を講じる必要があり、国際基準に準拠したIoT機器のセキュリティ評価を満たすことが非常に重要になっています。こうした課題を解決するため、ベリサーブは「ETSI EN 303 645 V2.1.1 (2020-06)」の試験機関認定を取得しました。

◼️当社の取り組みについて

ベリサーブは、民生用IoT機器に対して「ETSI EN 303 645 V2.1.1 (2020-06)」に沿った試験を実施し、試験報告書を発行します。当社が発行する試験報告書は、国際相互承認制度（ILAC-MRA）の加盟国で受け入れ可能なため、IoT機器メーカーは欧州へ輸出する民生用IoT機器の試験負担を軽減できます。また、欧州無線機器指令（RED: Radio Equipment Directive）の整合規格に指定された「EN 18031」に沿った試験も、2025年内に開始予定です。

ベリサーブは経済産業省が定める「情報セキュリティサービス基準」の「機器検証サービス」に適合したサービスを提供する、JC-STARの検証事業者でもあります。これまでWebアプリや組み込み機器、IoT機器など広範にわたりセキュリティ対策支援および脆弱性診断サービスを提供してきた知見やノウハウを生かし、今後もセキュリティサービスのラインアップを拡充し、より高付加価値なサービスの提供を目指してまいります。