鴻池運輸、多摩営業所に『カミナシ』を導入。車両点検業務と新人ドライバー教育の効率化を実現
物流の“2024年問題”であるトラックドライバー不足を背景に、車両点検の記録精度向上とともに、新人でも正しく点検できる仕組みを構築
主にBtoBにおける総合物流企業である鴻池運輸は、2022年に『2030年ビジョン』を策定し、「技術で、人が、高みを目指す」をキーワードに配送業務や管理業務のDXを推進しています。
その背景の一つには物流の“2024年問題”があります。働き方改革関連法によって2024年4月1日以降「自動車運転の業務」に対し、年間の時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって発生するさまざまな問題の総称です。昨今のデリバリーやネット通販の普及によって、現在、業界全体のドライバーの時間外労働時間は960時間を優に超えている状況があり、その対策が必須になっています。
鴻池運輸では、営業所単位で取引先や扱う荷物に特色があり、それに伴って業務内容も異なるため、営業所単位でのDXを推進する動きがありました。今回の導入先である多摩営業所では、車両点検業務のデジタル化・均質化、また、新人ドライバーへのノウハウ共有の効率化、加えて、点検結果を確認・管理する業務の効率化・ペーパーレス化を目的に『カミナシ』の導入を決めました。
活用方法と成果
1.熟練ドライバーの車両点検ノウハウも画像でわかりやすく仕組み化
点検業務の効率化とともに新人ドライバーへの教育にも寄与
“物流の2024年問題”を控え、慢性的なドライバー不足のため、鴻池運輸 多摩営業所では免許取得のサポートも含めた未経験者の採用を実施し、人材確保を最優先課題として取り組んでいます。取り扱う荷物によって車両が変わることから、安全運行のための車両知識を正しく、かつ効率よく新人に教育できる体制が現場では求められていました。
今回の『カミナシ』導入により、熟練ドライバーの車両点検ノウハウをもとに点検内容を見直し、画像を用いて説明できるようになったため、点検のポイントや手順が新人ドライバーにも明瞭になり、育成コストや、点検業務の効率化に大きく寄与しました。
2. 管理者による点検結果のチェック・承認作業が迅速化
点検チェックシートをデジタル化でき、年間12,000枚以上の紙を削減
これまでの車両点検はすべて紙帳票でのチェックだったため形骸化していたり、管理者によるチェック・承認作業に時間がかかっていました。しかし、その作業がデジタル化したことで、ドライバーがスムーズに業務に取り掛かれるようになり、管理者の業務効率化に繋がっただけでなく、毎月1,000枚以上発生していた紙帳票の削減も実現しました。
今後の展開
点検業務の見直しや管理業務の効率化、ペーパーレス化などの成果を踏まえ、車両点検以外にも、倉庫などの温度管理や清掃記録など、紙で運用している業務のデジタル化に順次着手される予定です。
導入事例詳細
物流の”2024年問題”の解消への足掛かりとして トラックの日常点検をカミナシでデジタル化
〜安全運行に欠かせない点検業務の効率化と属人化解消へ〜
http://kaminashi.jp/case/konoike
現場DXプラットフォーム『カミナシ』について
『カミナシ』は、作業チェックなど現場の業務フローをノーコードでデジタル化する現場DXプラットフォームです。これまで紙やエクセルで行っていた手書き情報のデータ化から集計、報告など、作業をノーコードでアプリにすることで、現場での正しい作業ナビゲーションの徹底やチェックデータのリアルタイムな一元管理を実現。製造や飲食、小売、物流など、業界問わず10,000箇所以上の現場のDXに寄与しています。利用料金は都度見積もり。
鴻池運輸株式会社 会社概要
会社名:鴻池運輸株式会社
所在地:(大阪本社)〒541-0044 大阪市中央区伏見町4-3-9
(東京本社)〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1
(多摩営業所) 〒358-0015 埼玉県入間市二本木1285-1
代表者:代表取締役会長兼社長執行役員 鴻池 忠彦
設立:1945年5月30日
事業内容:国内外の物流サービス、製造業・サービス業向け請負サービス
株式会社カミナシ 会社概要
会社名:株式会社カミナシ
所在地:東京都千代田区神田鍛冶町3-7 神田カドウチビル3F
代表者:代表取締役CEO 諸岡 裕人
設立:2016年12月
事業内容:現場DXプラットフォーム『カミナシ』の開発及び提供
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