ハドラスの抗ウイルスコーティング、実環境に近い条件での高い有効性を実証
~共同研究成果がインパクトファクター11.0の国際学術誌『Materials Today Bio』に掲載~
ハドラスホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:山本 英明)と、京都府立医科大学大学院医学研究科 感染病態学の廣瀬 亮平准教授らの研究グループによる共同研究成果をまとめた論文が、インパクトファクター11.0を誇る国際学術誌『Materials Today Bio』に2026年7月13日付で掲載されました。

共同研究の背景
抗ウイルス製品の性能評価には、ISO 21702などの試験法が広く使われています。しかし、これらは試験液を密閉して湿潤状態を24時間維持した条件での評価であり、飛沫が数分で乾燥していく日常の実環境とは条件が大きく異なります。当社は、こうした従来の評価だけでは実環境での効果は十分に評価できないと考え、実環境に近い条件で抗ウイルス性能を評価する独自の手法を確立している京都府立医科大学 廣瀬亮平准教授の研究グループとタッグを組み、共同研究を行いました。

研究成果のポイント
実環境を模した条件下で評価した結果、当社の抗ウイルスコーティングは、コーティング未処理の表面と比較してウイルスの生存時間を最大約98%短縮できることが実証されました。A型インフルエンザウイルスやネコカリシウイルスに加え、社会的関心の高い高病原性鳥インフルエンザウイルスに対しても効果を確認しています。

ハドラス独自/優位技術「抗ウイルス/抗菌性能を発現したバナジウム系ガラス」

この結果を支えているのが、当社独自技術「バナジウム系ガラス」です。当社の抗ウイルス・抗菌剤は、ウイルスや菌の不活化に有効な銀イオンや銅イオンを多量に保持できる「バナジウム系ガラス」に着目した独自技術であり、これら金属イオンを放出しやすいガラス構造を設計し、その微粒子をガラスコーティング膜や樹脂に均一に分散させる技術を確立しています。これにより、以下の強みを実現しています。
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即効性 当社ではこれまで、ISO 21702の評価時間(24時間)を10分、30分、60分、120分へと短縮した独自の短時間評価により、抗ウイルス・抗菌剤の即効性を確認してまいりました。その結果、コーティングが固体でありながら、短時間でウイルスや菌を不活化できることを確認しています。
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持続性 抗ウイルス効果の持続性は、バナジウム系ガラスのイオン含有量と段階的な放出制御によって決まるものであり、当社のこれまでの製品知見では、数か月から数年にわたる持続性が期待されます。
今回の共同研究では、廣瀬 亮平准教授が考案した、液滴の乾燥動態に着目した新しいウイルス評価モデルにより、飛沫が数分〜十数分程度で乾燥していく実環境により近い条件で当社開発材の性能を評価いただき、以下のメカニズムが実証されました。
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物理的制御:親水性表面(低接触角)による「表面ウイルス密度」の低下 液滴が広がることで単位面積当たりのウイルス密度が低下し、生存時間が短縮されます。表面を親水性に制御(低接触角化)することで、液滴を薄く広く分散させてウイルス密度を下げるだけで、ウイルスの生存時間を約70〜80%短縮できることが明らかになりました。これにより、安全かつ高耐久な抗ウイルス機能の土台が形成されます。
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化学的制御:銅イオンや銀イオンの急速放出 飛沫が5〜10分で乾燥する実環境下では、液滴が付着した直後の初期イオン放出速度がウイルスの不活化に重要な役割を果たします。当社のバナジウム系ガラス粒子を組み込んだコーティングは、液滴が付着すると速やかに金属イオンを放出することを確認しました。
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物理×化学ハイブリッドの相乗効果 「親水性によるウイルスの分散」と「金属イオンの急速放出」を組み合わせたハイブリッド戦略により、ウイルスの生存時間をコーティング未処理表面と比較して最大約98%短縮させることに成功しました。
今後の展望
当社は、世界中の衛生問題解決に取り組むという方針のもと、本技術の一日も早い製品化を目指すとともに、医療機関や公共交通機関、人獣共通感染症リスクのある施設など幅広い分野での接触感染リスク低減に貢献してまいります。
論文情報
論文タイトル:Synergistic Control of Viral Persistence via Wettability and Ion Release on Antiviral Coatings (日本語訳:抗ウイルス表面における濡れ性とイオン放出を介したウイルス生存の相乗的制御)
著者:廣瀬 亮平 ほか
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2590006426006940
掲載誌情報
雑誌名:Materials Today Bio
発行社:Elsevier社
掲載日:2026年7月13日(現地時間)
ISSN:2590-0064
URL: https://www.sciencedirect.com/journal/materials-today-bio
【ハドラスホールディングス株式会社について】
当社は『持続可能な社会に向けて常識を塗り替える』をミッションに掲げ、ガラスコーティング:ハドラスシリーズを開発しており、社会やお客様に貢献していきます。
本社:東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟
代表者:代表取締役 山本 英明
設立:2000年2月29日
ウェブサイト: https://www.hardolass.com/
【本件に関するお問い合わせ先】
ハドラスホールディングス株式会社 事業本部広報担当
TEL:03-6910-1212
E-mail: marketing-department@hardolass.com
プレスリリースの内容は発表時のものです。
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