<開催レポート>様々な業界の人事・採用担当者がぶっちゃけトーク!「採用コストが年々上がっていてツラい」、「『オヤカク』・『オヤブロ』が正直しんどい・・・」現役の人事・採用担当者による座談会を開催
「就職活動の過程が評価されたスカウト」が届く、これまでにない新しい視点から生まれたダイレクトリクルーティングサービス「ABABA」を展開する株式会社ABABA(本社:大阪府吹田市、代表取締役:久保駿貴、中井達也、以下:ABABA)は、「新卒採用のトレンドや課題、人事・採用担当が抱える実情、悩み」などをテーマとした現役の人事・採用担当者が参加する座談会を11月22日(金)に実施しました。当日は、広告・IT・人材・金融・コンサルティング業界の企業の人事・採用担当者が参加し、業種の垣根を超えた熱い意見交換が行われました。
座談会では、「就職活動の早期化、長期化」や「就活生のあるあるエピソード」などの新卒採用関連のテーマや、「人事・採用担当にどのようにしてなったか?」や「人事・採用担当として実は辛いこと」などの人事関連テーマについて、率直な気持ちや体験談をお話しいただきました。
ABABA座談会 レポート
【座談会参加者】
■人事・採用担当 参加者
広告業界 Aさん(担当歴:約2年)
広告業界 Bさん(担当歴:約3年)、Cさん(担当歴:約1年)
IT業界 Dさん(担当歴:約4年)
人材業界 Eさん(担当歴:約半年)、Fさん(担当歴:約1か月)
金融業界 Gさん(担当歴:約半年)
コンサルティング業界 Hさん(担当歴:約半年)
■MC
尾上 七海(ABABA広報担当)
【トークテーマ①:新卒採用について】
MC
「まずは、『新卒採用について』という大きな枠組みでお話を伺っていこうと思います。早速なんですけれども、採用基準についての本音をお伺いできますか?」
IT業界 Dさん
「正直あまり採用基準は無いですね。結局、一人一人を見て、『この人と働きたいかどうか』がすごく大事なポイントなんじゃないかな、と思っています。まあ正直、(採用基準を)決められないという部分もあるんですが・・・(笑)。あと、応募してくれた方には全員会うと決めていて。どんな書類でもまずは、カジュアル面談をしています。」
MC
「応募者全員と会うんですか!すごいですね。ということは、人事・採用担当の方々は結構な人数いらっしゃるんですかね?」
IT業界 Dさん
「そうですね。比較的リッチな方なのかなと。10人くらいで、たくさんお話を聞いています。大変ではありますが・・・(笑)。」
MC
「学生さんからしたら、まず会ってもらえるというのは嬉しいですよね!他の会社の方々は、基本的にはエントリーシートによる選考があり、そこから面接に進むという流れが多いみたいですね。エントリーシートでは、色々なガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などが記載されていると思いますが・・・。特にここを見ている!などありますか?」
広告業界 Cさん
「定量的な部分と定性的な部分の両方を見ていますね。これ、皆さんにもお伺いしたいんですが・・・。私たちの広告業界では、数字を見たり、分析をしたりという業務が発生するので、割とロジカルに考えなければならない場面が多いんですね。良くないとは思いつつも、正直、学校のレベルも参考にしています。ただ、人事をやっている中で、そのように判断してしまうことは、本人の能力、入社した後の活躍だったり、仕事の定着だったりと実際関係あるのかな?と思ったりもしていて・・・。でも、昔からそのような採用基準でやってきてしまっているので、今も同じように採用をしているというのが現実ですね。定性的な部分としては、やはり、自分たちの会社のカルチャーに合うか合わないかを見ています。なので、皆さんに今日はどのような採用基準で採用しているか、むしろお伺いしたいです(笑)。特に、エントリーシートやSPIなどの定量的な部分についてどうしているのかなと。」
人材業界 Eさん
「私たちは結構明確な基準がありますね。私たちの会社での新卒採用の目的は、『将来の経営幹部候補を採用する』ということなので、その目的に沿った人を採用するために、明確なペルソナをいくつか設定し、適性検査も設けています。学校レベルというよりは、その人の人となりや経験を重視しています。あとは、やっぱり会社のカルチャーに合うかどうかは私たちも見ていますね。先ほど、応募者全員と面談する、というお話があったと思いますが、『そういう方法もあるんだな』と思って聞いていました。」
MC
「とはいえ、たくさんの応募者に対し、限られたリソースで採用活動を行っているという現実もあるかと思います。学歴やSPIの点数などで一旦、判断するというのは、合理的であるとも言えますよね。こちらについて皆さんどう思っていらっしゃいますか?やはり、変えていきたいなどの思いもあったりするんでしょうか?」
コンサルティング業界 Hさん
「個人的ですが、リソースに関わらず、ある程度は、適性検査などで仕切った方が良いのかなと。私たちの会社で実施している適性検査は比較的簡単なものを利用しています。コンサル業界は論理的な思考力が必要となる業界なので、(簡単な適性検査で)明らかに点数が低いとなると難しいかなと。その最低限のラインは越えておいて欲しい、という意味合いを込めて、適性検査を実施しています。」
MC
「次は、面接についてのお話を伺っていきます。ガクチカについて学生に話を聞いた際に、『サークル長として頑張っていた』という人がたくさんいるといった話を聞いたりするんですが・・・本当にそうなんでしょうか?学生のエピソードが正直、似たり寄ったりなどありますか?」
広告業界 Cさん
「バイトリーダーはめちゃくちゃ多いですね(笑)!」
人材業界 Eさん
「分かります!こんなに世の中にバイトリーダーっているんだって思います(笑)。」
広告業界 Bさん
「(サークル等の)副会長もめちゃめちゃ多いかな~」
人材業界 Eさん
「副部長、副サークル長も多いですよね。」
広告業界 Bさん
「コロナ禍で、バイト先の飲食店が困った際に、『SNSで集客しました!』というエピソードは2億回ぐらい聞きました(笑)。」
MC
「会長ではなく、副会長・副部長が多いというのは面白いですね(笑)。」
広告業界 Bさん
「(サークルや部活での)副会長・副部長の人数を聞くと、めっちゃ人数が多かったりして「じゃあ、ほぼ副会長じゃん!」って思ったりしますね。」
MC
「『あるある』は本当に『あるある』なんですね!逆に、印象に残っているエピソードなどはありますか?」
コンサルティング業界 Hさん
「とあるジャンルで世界大会に行ったという人はかなり印象に残ってますね。でも、その活動に全振りしてきた影響なのか、言葉遣いがちょっとあれだったりして・・・面接でどう判断するかすごく迷いました。(笑)ガクチカももちろん大切ですが、その他の部分も見なければならないので、なかなか難しいなと。」
MC
「採用単価など皆さんいかがですか?体感でどのくらい上がっているんでしょう?」
コンサルティング業界 Hさん
「毎年上がってますね・・・なのに、会社にはエージェントフィーを下げなさいと言われるという(苦笑)」
広告業界 Aさん
「一番高いところだと、1件あたり230万円だったことがありました。まあこれは、開発経験や中途採用の際の基準ですが・・・」
コンサルティング業界 Hさん
「230万円はさすがに聞いたことないです(笑)。」
IT業界 Dさん
「100万円で高いなあ、という印象です。」
(中略)
MC
「皆さんの会社では内定辞退などはどのような状況ですか?最近は、内定承諾後辞退などのお話も聞きますが・・・」
人材業界 Eさん
「内定式直前に内定後辞退の連絡がありました。内定式の日に学生さんから『卒業できませんでした』という電話がかかってきて、そのタイミングで内定充足率が達成しなくなるということがありまして・・・悪夢のような経験でしたね(苦笑)せめて、前日までには連絡して欲しかったです!しかも、内定式開始の30分くらい前に電話がかかってきたので、急いで内定式の内容も変更しました・・・」
広告業界 Cさん
「私たちは昨年、内定辞退がとても多かったので、採用方法を見直して、今年の内定辞退はかなり減りました。」
IT業界 Dさん
「内定後辞退は法律的には問題ないというのもあって、仕方ない部分はありますよね。」
コンサルティング業界 Hさん
「内定承諾に何の効力もないというのは事実ですからね。ここ数年、インターネット等で『内定に法的効力は無い』ということが広まってから、(内定承諾後辞退は)当たり前の世の中になってしまっているなと。」
IT業界 Dさん
「内定承諾をしても辞退する可能性がある、というのがあるので、私の会社では、採用期間を伸ばしています。」
コンサルティング業界 Hさん
「早い時期に内定を出しても、どれだけグリップし続けられるか、という問題もありますし。内定を早く出しすぎると、一人一人にかける時間やコストも増えるので、それはそれで大変だったりもしますね。」
MC
「“辞める”関連の話でいうと、皆さんは退職代行を使って社員が退職を申し出てきたという経験はありますか?」
IT業界 Dさん
「無いですね。」
広告業界 Cさん
「私たちも無いですね。」
コンサルティング業界 Hさん
「私も今の会社ではないですね。すごく個人的な話ですが、私は前職がブラック会社だったので、退職代行で退職していまして・・・今、退職代行で退職の申し出があったら、『そんなにこの会社での仕事がきつかったのか・・・』と心配に思ってしまいます。」
IT業界 Dさん
「退職代行を利用した方に初めて会いました!でも、そうですよね。もし、退職代行を使われたら、まずは、こちら(会社)側の原因を疑います。」
(中略)
MC
「どの会社の人事さんも人手不足で・・・。という話があったりしますが、皆さんはいかがでしょうか?」
広告業界 Aさん
「正直パツパツなので、面談は基本的に人事部ではない営業などの現場の方々に依頼しています。最近はAI面接も導入しました。」
広告業界 Bさん
「AI面接を入れたことによって、今まで人力でやっていた部分と何か評価は変わりました?」
広告業界 Aさん
「まだ効果については検証中で、1回やってみているという感じではあるのですが・・・。肌感では、人事面接で会う方は、(AI面接の1次フィルターを通ったあとなので)今までよりも質が良くなった気はしています。」
コンサルティング業界 Hさん
「AI最高じゃないですか!」
広告業界 Aさん
「これまでは、適性検査→人事面接だったところを、適性検査→AI面接→人事面接としています。」
コンサルティング業界 Hさん
「AI面接が1つのフィルターになっているんですね。」
MC
「皆さん、AI面接については肯定派なんですか?」
コンサルティング業界 Hさん
「これから取り入れたいなと思っているところです。」
広告業界 Bさん
「複数名の人事で採用面接をやっているんですが、採用基準に対する判断が人それぞれになってしまっているのが課題でして、今のお話を聞いて、AI面接を取り入れてみたいなと思いました(笑)」
IT業界 Dさん
「それこそ、お祈りメールもAIにしてもらったらダメージが少なそうですよね(笑)?」
(中略)
MC
「あまり、学生さんの質などは昔に比べてもそんなに変わってはいないと?」
広告業界 Bさん
「時代というよりは、今も昔も人によりけりですね。」
人材業界 Eさん
「コロナ禍の話とは少しずれるのですが・・・、最近は『オヤカク』がとても増えました。『親に、これ聞いてこいって言われたんですが』、という学生がめちゃめちゃ増えて。親が確認してこいなんていうことがあるんだ!とびっくりしました!上長に聞いても今までは無かったことだそうで、最近の変化としてはそのようなことがありますね。皆さんの会社もありますか?」
広告業界 Bさん
「ありますね。学生から『親に(入社を)止められた』、という話がありました。」
IT業界 Dさん
「『オヤブロ』というやつですね。」
コンサルティング業界 Hさん
「オヤブロもありますね。『その業界はやめてくれ』、みたいな。」
広告業界 Bさん
「内定通知した後にそんなこと言われても・・・って感じです、正直(苦笑)。学生から否定されるならまだしも、親からだとやりようがないですからね・・・。」
人材業界 Eさん
「『オヤカク』・『オヤブロ』対策で何かやられていることってありますか?私たちは昨年は結構対策していたんですが・・・。」
広告業界 Bさん
「親に会いに行く、まではやらないですが・・・。親の年代的に、『この業界はちょっと・・・』という話なのか、インターネットの口コミなどの情報で『不安だ』という話なのか、によって対策も異なりますよね。後者の口コミの方などは対策をしています。」
IT業界 Dさん
「必要であれば親御さんにも説明はしますよ、というのは学生さんには伝えていますね。実際に依頼されたことは無いですが・・・。」
人材業界 Eさん
「私は親御さん宛てに手紙を書いたことがありますね。それでも結果的には辞退されてしまったんですが・・・。」
コンサルティング業界 Hさん
「正直、人事あるあるですよね。手間をかけても辞退されちゃうってのは・・・。」
人材業界 Eさん
「皆さんも『オヤカク』・『オヤブロ』のご経験があるということで、少し安心しました(笑)。」
(中略)
MC
「続いては、就活生や面接での面白い・印象に残っているエピソードなどありますでしょうか?」
金融業界 Gさん
「LINEのオープンチャットですかね。会社のオープンチャットがあるんですが、少人数で会話をしていまして。5~6人で話しているんですが、『次、○次面接で~』といった話をしているので、だいたい時期によって誰が誰かは分かっちゃってますね(笑)。面接では、あまり給与の希望については触れていなかったのに、オープンチャットでは『30歳だとこのくらい(給与が)貰えるだろう』とか投稿していたりして、本当はこんなことを思っているんだな~ってなります(笑)。結構(オープンチャットは)、見ちゃいますね。人事も見てるかもしれないぞ!と思っていてほしいです(笑)。」
広告業界 Cさん
「オープンチャットって学生さんが作ってるんですか?」
金融業界 Gさん
「そうですね、基本的には学生さんが作っていると思います。たぶん、何人か人事の方が(グループに)入っているパターンもありますね。」
コンサルティング業界 Hさん
「人事の方が入っているパターンもあるんですね?それだと、とてもじゃないけど本音は話せないですね(笑)。」
MC
「就活生しかいないと思って、好き勝手喋っているオープンチャットもあります(笑)。オープンチャットは学生からすると、とても利用率は高いですよね。」
コンサルティング業界 Hさん
「最近はとても増えましたね。就活生同士の相談の場になっていますよね。」
MC
「面接通過の連絡来ましたか、連絡方法は何なんですか、などの投稿がたくさんされていますよね。不安だからなんでしょうけど・・・。人事さんもオープンチャットを見ているとはびっくりです。」
【トークテーマ②:人事・採用担当について】
MC
「人事をやっていて、一番大変なことってなんでしょうか?」
人材業界 Eさん
「こんなに泥臭いとは・・・というのが感想ですね(笑)。人事担当の人数が少ないこともあり、こんなにいろんなところにまで気を使ってやらなきゃいけないんだ、とか、社内調整もしなければならないので、社内コミュニケーションが大切だったり・・・。やりがいでもありますが、大変なところでもありますね。正直、予想していなかったぐらい大変だな、と思っています。」
コンサルティング業界 Hさん
「確かに、社内コミュニケーションが辛いなと思う時はありますね。現場の本部長に連絡を取らなればいけないときに『いつ連絡が返ってくるんだろう・・・?』とかがあったり。上の役職の方と話せる機会があるのは、人事の良い所でもありますが、やっぱり緊張はしますね。」
MC
「社内の色々な方に合わせて動いていく、というのは人事特有の辛さかもしれませんね。」
コンサルティング業界 Hさん
「人事は学生さんに対する営業担当という一面もあるのかなと思っています。前職が営業職だったんですが、新規顧客の開拓よりも、学生さんに営業するほうがよっぽど楽だなと(笑)。新卒採用と就活生はお互いのニーズが一致しているのでやりやすいんですよね。」
(中略)
MC
「ここ数年でダイレクトリクルーティングサービスが増えたイメージがありますが、皆さんの印象はいかがでしょう?会社さんとしても導入は増えましたか?」
コンサルティング業界 Hさん
「そうですね。学生さんがそっちで応募してくるのが増えた気がします。昔よりも学生がスカウトサービスを使うようになった気がします。最近はナビサイトで学生さん自身で調べて応募というより、スカウトサービス経由の方があきらかに増えていますね。学生さん側からすると、会社から連絡が来るので楽ですよね(笑)。」
金融業界 Gさん
「スカウトサービスのイメージも変わりましたよね。昔は、ナビサイトに掲載していても、応募が集まらない会社が使っているイメージがありました。最近はそんなことないですよね。」
コンサルティング業界 Hさん
「昔は、スカウトしてくる会社は危ない会社みたいなイメージもありましたよね(笑)。今の学生さんにとっては、全然イメージが違うのかなと。スカウト承諾率も多いですし。」
MC
「本日は、色々なお話を聞かせていただき、みなさまありがとうございました!」
※座談会全編のレポートは別途ダウンロードいただけるPDFに掲載がございます。
【お祈りエールを日本の文化に。新卒対象スカウトサービス「ABABA」】
「お祈りメール」を少しでも前向きな応援するもの(エール)に変えたい。そんな気持ちから生まれたのが、ABABAの「お祈りエール」です。最終面接で採用できなかった就職活動生に送る不採用通知メールの中で「当社で採用はできませんでしたが、あなたは素晴らしい人材なので他社に推薦したいです。ABABAに登録していただければ、今後の就職活動を応援させていただきます。」という文面でABABAへの登録を促し、その企業の最終面接まで進んだ就職活動生として、他企業のスカウトを受け取ることができるスカウト型サービスです。選考の過程を評価することで「就職活動うつ」に悩む就職活動生の心理的ストレスの軽減に寄与しながら、採用企業のブランディングにも貢献できる、社会課題と事業課題の双方を解決する事業活動を展開しています。
■株式会社ABABA会社概要
会社名 :株式会社ABABA
所在地:〒153-0061 東京都目黒区中目黒一丁目1番71号 KN代官山ビル7階 B号室
本店所在地:大阪府吹田市
従業員数:50名(インターン・アルバイト含む)
設 立 :2020年10月19日
資本金 :4億9,388万円(資本準備金含む)
URL : https://hr.ababa.co.jp/ababa
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