<2024年2月末>東京主要7区 大型オフィスビル空室率・平均募集賃料の動向

平均空室率 6.00%(前月比-0.13%)、平均募集賃料 27,760円/坪(前月比 -416円/坪)~7区の空室率は回復傾向が継続、募集賃料は中央区が前年同月比-5,114円/坪と大幅に下落~

三菱地所リアルエステートサービス株式会社(本社:東京都千代田区大手町1-9-2、代表取締役社⾧:湯浅哲生)は、2024年2月末時点の東京主要7区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、品川区、江東区)の大規模オフィスビル※1の空室率・平均募集賃料調査を実施し、この度、調査結果がまとまりましたので、お知らせします。
※1:大規模オフィスビル=延床面積3,000坪以上の賃貸オフィスビル
  • 2024年2月末時点の主要7区空室率・平均募集賃料の動向

主要7区の空室率について、渋谷区で上昇、千代田区・中央区・新宿区・品川区で横這い、港区・江東区で回復した。主要5区と7区の空室率は回復傾向が継続しており、主要5区の空室率は先月に引き続き5%台となっている。渋谷駅周辺エリアにて物件が竣工したことや、代々木エリアにてまとまった解約があったことで、渋谷区の空室率は上昇したものの、依然7区の中では低水準となっている。

平均募集賃料は、千代田区で上昇、新宿区・江東区で横這い、中央区・港区・渋谷区・品川区で下落した。主要5区は、中央区を除き前年同月比で上昇しており、千代田区・港区・渋谷区は+1,500円/坪以上となっている。一方で、中央区は前年同月比-5,114円/坪と平均募集賃料が大幅に下落している。35,000円/坪超のフロアが募集を終了する中、1万円台/坪の物件の募集が開始されることで平均募集賃料が下落する状況が続いている。好立地や築浅物件は、高額でも需要がある一方で、立地が劣る物件や築古の物件は賃料を下げても決まりにくく、中央区内で二極化が顕著になっている。

  • オフィス移転の傾向―移転先エリアの動向

主要7区における2023年の移転件数(日経不動産マーケット情報記事公開ベース)は、250件と2022年と比較し僅かに減少したものの同水準であった。移転先エリアの内訳を見ると、上位7エリアへの移転が全体の約70%を占め、「新橋・虎ノ門・汐留エリア」が最も多く、「大手町・丸の内・有楽町・内幸町エリア」、「芝・三田・田町・浜松町エリア」が続く結果となった。2022年と比較すると、「渋谷駅周辺エリア」の割合が5.7pt上昇しており、再開発等の影響もあり需要が高まっていることが窺える。渋谷駅周辺エリアでは、大型フロアの解約や新築物件の竣工が影響し一時的に空室率が上昇した月もあったが、概ね2.0%~3.0%台を推移している。


平均募集賃料の推移を見ると、2023年4月以降は渋谷区の平均募集賃料を上回り、2024年2月時点では渋谷区の平均募集賃料を5,000円/坪程度上回った。渋谷駅周辺エリアの2024年竣工予定物件は少ないため、今後しばらくは空室率の回復が続くものと思料され、募集賃料の変動にも注視が必要である。


<詳細レポートはこちら>

 https://office.mecyes.co.jp/market/detail/73?utm_source=birurelease&utm_medium=pr&utm_campaign=202403_2


  • 集計対象

【調査対象ビル】

・997棟 2024年2月末時点   

・調査対象ビルは当社社内データに登録されているビル、且つ、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、品川区、江東区に調査時点で竣工している延床3,000坪以上のテナントビルを対象としております。

※但し、通常のオフィス賃貸市場において特別な事情があると判断されるビルについては、その対象から除外しております。


【空室率】

・空室率の計算は、対象建物における募集面積を貸付有効面積で除しています。

・募集面積は、調査対象月末日時点で募集している区画を対象としております。

・貸付有効面積は原則貸主公開の情報及び当社調査による実数に基いております。

※但し、貸付有効面積が不明である場合には、レンタブル比率(貸付有効面積/延床面積)を延床面積1万㎡以上の場合は50%、1万㎡未満は60%と設定し、集計しております。(2023年3月以前は、貸付有効面積が不明である場合には、同規模建物における実数値から求められたレンタブル比率を適用し集計を実施)


【平均募集賃料】

・募集賃料の計算は、該当月末日時点で募集している区画の条件を加重平均しております。

・調査対象ビルにより共益費方式の採用・不採用に差があることから、平均募集賃料は共益費を含むものと致します(消費税等除く)。


【留意事項】

・本資料は、不動産市場に関する当社の現在の見解に基づいて作成されています。当社の見解は、当社が信頼できると判断した情報ソース及び現在の市場環境に対する当社独自の分析に基づく、意見または予測であり、ここに記載された内容が記載日時以降の市場や経済情勢の状況に起因し妥当でなくなる可能性があります。


  • 三菱地所リアルエステートサービス株式会社について

総合不動産業を営む三菱地所のグループ会社として、不動産売買の仲介・コンサルティング事業、ビル・住宅の賃貸事業、及びパーキング経営支援等を行っております。長年培ったノウハウと実績、また、三菱地所グループのネットワークをいかし、皆様の多様なご要望にお応えしております。


社 名  :三菱地所リアルエステートサービス株式会社

本社所在地:東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ11階

代表取締役:湯浅 哲生

事業内容   : 不動産の売買・仲介及び鑑定、不動産の管理、貸借及び売買の受託等

設 立  : 1972年12月20日

賃貸オフィス検索サイト:

https://office.mecyes.co.jp/?utm_source=birurelease&utm_medium=pr&utm_campaign=202403_2

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会社概要

URL
https://www.mecyes.co.jp/
業種
不動産業
本社所在地
東京都千代田区大手町1-9-2  大手町フィナンシャルシティ グランキューブ11階
電話番号
03-3510-8011
代表者名
湯浅 哲生
上場
未上場
資本金
24億円
設立
1972年12月