学校を超える、自分も超える ナレッジキャピタル超学校 みんぱく×KNOWLEDGE CAPITAL 「フィールドワークを語る」開校決定
全6回の連続講座 11月27日(月)スタート 最終講義はみんぱく現地展示ツアーも!
ナレッジキャピタル超学校は、一般生活者と研究者が一緒に考え対話するプログラムです。会議室での授業形式ではなく、開放感のあるカフェ空間でコーヒーやビール(20歳以上)など、ドリンクを片手に受講できるのが特徴で、2016年度は全72の講座を開催し、毎回多くの方に参加いただきました。
国立民族学博物館との共催は、今回で7回目となります。開館40周年を迎えた国立民族学博物館の研究者たちがこれまで行ってきた「フィールドワーク」と、そこから生み出される研究の過程や成果をわかりやすく解説します。また、第6回(2018年2月4日開催)は、国立民族学博物館を実際に見学するツアーを開催します。
<開催概要>
日 程 : 【第1回】2017年11月27日(月) 【第2回】12月13日(水) 【第3回】12月20日(水)
【第4回】2018年1月10日(水) 【第5回】1月24日(水) 【第6回】2月4日(日)
時 間 : 19:00~20:30(開場18:30)※【第6回】の展示ツアーは13:30~15:00
会 場 : グランフロント大阪北館1F「カフェラボ」 ※【第6回】のみ国立民族学博物館
料 金 : 500円(1ドリンク込み)
※【第6回】のみ 一般350円/高・大学生200円/中学生無料(国立民族学博物館の観覧料込み)
対 象 者 : 中学生以上
定 員 : 50名 ※【第6回】のみ30名
参 加 方 法 : 公式ホームページ(http://kc-i.jp/)から事前申し込み(先着順) ※電話でのお申込み不可
主 催 : 一般社団法人ナレッジキャピタル・株式会社KMO・国立民族学博物館
<ナレッジキャピタル超学校 みんぱく×KNOWLEDGE CAPITAL 「フィールドワークを語る」 概要>
みんぱく(国立民族学博物館)では、世界各地で作られ、使われていたものを収蔵しています。研究者が現地で調査・収集したり、あるいは寄贈として受け入れたりしたもので、現在その一部がみんぱくで展示されています。
今回の講座では、この秋開館40周年を迎えたみんぱくの展示を生み出すもととなった、数多くのフィールドワークについてお話しします。資料や研究者の来し方に思いをはせ、これからのみんぱくに興味をもってもらう機会を提供します。
■第1回 11月27日(月) 「フィールドワークというお仕事 ― あこがれから現実へ」
講師: 飯田 卓 国立民族学博物館 准教授
【内容】
マダガスカルには、小舟を操って海を駆け、毎日をくらす人たちがいるらしい。その人たちと仲よくなりたいという一心が、1人の人類学者“飯田 卓”の誕生につながりました。
とはいえ人類学者の目標そのものは、人と仲良くなることとは別のところにあります。
あこがれと現実との落差を埋めていくことこそが、職業的人類学者に求められているといえるかもしれません。
【講師プロフィール】
専門は生態人類学、視覚メディアの人類学、文化遺産の人類学。博士(人間・環境学)。2000年より民博。著書に『身をもって知る技法―マダガスカルの漁師に学ぶ』(臨川書店、2014年)などがある。
■第2回 12月13日(水) 「太平洋を歩く:カヴァ飲みから日本人探検家まで」
講師: 丹羽 典生 国立民族学博物館 准教授
フィジーを中心に太平洋の研究を始めて20年近くになる講師が、太平洋地域における伝統的嗜好品であるカヴァの慣行とその広がりについてお話しします。また、最近調べている1930年代に太平洋の島々を渡り歩いた先駆者でありながら、今では忘れられた朝枝利男という日本人探検家について紹介します。
【講師プロフィール】
専門は社会人類学、オセアニア地域研究。近年は応援の比較文化論に手を伸ばす。主な著書は、『<紛争>の比較民族誌』(春風社、2016年)、『現代オセアニアの〈紛争〉』(昭和堂、石森大知共編、2013年)、『脱伝統としての開発』(明石書店、2009年)など。
■第3回 12月20日(水) 「鵜飼技術の共通性と相違性」
講師: 卯田 宗平 国立民族学博物館 准教授
【内容】
鵜飼とは魚食性の鳥類であるウ類(ウミウやカワウ)を使って魚を捕る漁法です。日本では主に野生のウミウを利用します。一方、中国では漁師たちが自宅で繁殖させたカワウを漁で利用します。ただ、ひと言で鵜飼といっても実にさまざまな漁法があります。
とりわけ国土面積が日本の25倍もある中国では、自然環境の違いによって漁法も大きく異なることが予想されます。中国の鵜飼について、私が一人で地味にコツコツと調べた結果を紹介します。
【講師プロフィール】
専門は環境民俗学、東アジア地域研究。著書に『鵜飼いと現代中国』(東京大学出版会 、2014年)、論文「鵜飼い漁誕生の初期条件―野生ウミウを飼い馴らす技術の事例から」(『日本民俗学』286号、2016年)などがある。
■第4回 2018年1月10日(水) 「ソースコミュニティの人々との資料熟覧―博物館収蔵庫でのフィールドワーク」
講師: 伊藤 敦規 国立民族学博物館 准教授
国立民族学博物館は、2014年度からフォーラム型情報ミュージアムプロジェクトという研究活動を行っています。ソースコミュニティの人々(博物館が収蔵する資料の制作者・使用者・その子孫)と研究者が国際共同研究を組織し、博物館が収蔵する資料の熟覧調査を介した高度情報化と資料利用に関する協働環境を整備する試みです。換言すれば、博物館の収蔵庫を舞台としたフィールドワークです。本講座では米国南西部先住民の人々と実施中のプロジェクトを紹介します。
【講師プロフィール】
2000年代前半から米国南西部先住民(ホピやズニなど)との付き合いを始め、2014年以降、彼らと共に3ヶ国13博物館で約2200点の資料熟覧調査を行ってきた。編著に『国立民族学博物館収蔵「ホピ製」木彫人形資料熟覧』(国立民族学博物館、2017年)など。
■第5回 2018年1月24日(水) 「「世界の屋根」で言語を求める」
講師: 吉岡 乾 国立民族学博物館 助教
【内容】
カラコルム、ヒンドゥークシ、そしてヒマラヤ。別段、山が好きでもなければ、冒険心もなかったはずなのに、消去法と気まぐれで生きてきたら、そんな「世界の屋根」へ独り、言語を求めて毎年通う人生軌道を描いてしまっていた。そんな自由奔放な研究者が、何を考えながら、どのようにして言語のフィールド調査をしているのか。本当に何かが楽しくて研究をしているのか。そういったことを、写真や映像を交えながらお話しします。
【講師プロフィール】
専門は記述言語学。パキスタン北西部の言語調査に始まり、パキスタン北東部、インド北西部へと調査範囲がじわじわ広がってきているのを、実は懸念している。著書に『なくなりそうな世界のことば』(創元社、2017年)。
■第6回 2018年2月4日(日) 民博展示ツアー「アマゾンの聖人祭―在来の伝統とキリスト教の融合」
講師: 齋藤 晃 国立民族学博物館 教授
【内容】
南米ボリビア・アマゾンのモホス地方には、在来の踊りや音楽を取り入れたキリスト教の聖人祭が伝わっています。サン・イグナシオの町の祭礼はとりわけ盛大で、ユネスコの無形文化遺産に指定されています。コンゴウインコの羽根の冠やヤシの葉のパンパイプなど、衣装や楽器の実物をお見せしながら、聖人祭の現状を紹介し、歴史を振り返ります。また、講座後には、みんぱくのアメリカ展示を解説します。
【講師プロフィール】
専門は文化人類学、ラテンアメリカ研究。著書に『魂の征服―アンデスにおける改宗の政治学』(平凡社、1993年)、共著に『南米キリスト教美術とコロニアリズム』(名古屋大学出版会、2007年)など。
会場:国立民族学博物館 大阪府吹田市千里万博公園10-1
http://www.minpaku.ac.jp/museum/information/access
※ナレッジキャピタル超学校 とは
大学や企業、研究機関などのさまざまな分野の研究者と一般参加者が一緒に考え、対話するナレッジキャピタルならではのプログラムです。これまでにも「大阪大学」「京都大学iPS細胞研究所」「関西大学」「慶應義塾大学院メディアデザイン研究科」「国立民族学博物館」「大阪芸術大学」「JAXA」などと共同開催し、一般の参加者と研究者をつなぐ場と機会を提供しています。
(参考) これまでの「ナレッジキャピタル超学校」開催一覧 https://kc-i.jp/activity/chogakko/#c03
※「超学校」は株式会社KMOの登録商標です。
【施設概要】
・施設名
ナレッジキャピタル
・所在地
〒530-0011大阪市北区大深町3-1グランフロント大阪 北館
・施設案内
The Lab.みんなで世界一研究所(アクティブラボ.・カフェラボ・イベントラボ) 地下1階~3階
フューチャーライフショールーム 1階~6階
ナレッジシアター 4階
ナレッジサロン 7階
コラボオフィス・コラボオフィスネクス 7階~8階
カンファレンスルーム 8階・10階
ナレッジオフィス 9階~13階
コンベンションセンター 地下1階~地下2階
・運営組織 代表者
一般社団法人ナレッジキャピタル 代表理事 宮原 秀夫
株式会社KMO 代表取締役 小田島 秀俊
・事業者 (五十音順)
NTT都市開発株式会社
株式会社大林組
オリックス不動産株式会社
関電不動産開発株式会社
新日鉄興和不動産株式会社
積水ハウス株式会社
株式会社竹中工務店
東京建物株式会社
日本土地建物株式会社
阪急電鉄株式会社
三菱地所株式会社
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