自治体初、三重県立特別支援学校でVRトレーニングの有効性を検証!
<検証内容>
発達障害のある方は、はじめてのことが苦手な場合が多く、失敗を繰り返すことで自己肯定感が低くなり、社会への参加が限定的でした。本検証は、三重県立子ども心身発達医療センターに併設し、特別な支援を必要としている子どもたちの多角的な支援を、医療及び福祉機関と連携した教育環境の中で提供している県立かがやき特別支援学校あすなろ分校にて、「emou」によるVRを活用した授業を実施します。VRで当事者や他者の目線で社会生活を疑似体験することで、事実を適切に捉える力や、他者の表情や言動から心情を推察する力、自身の考えを共有する力などの変化を評価。増え続ける発達障害の方の新たなトレーニングとしてVRの有効性を検証します。
11月28日(木)に行った記者報告会の様子
■VRで社会生活を予習する
「emou」は、学校生活や職場などの様々な場面の予習を、VRのリアルな仮想空間内で何度でも体験トレーニングすることが可能な発達障害支援プログラムです。「emou」には、社会生活の様々な場面をリアルに疑似体験ができる専門医監修のVRコンテンツが80以上あり、すでに全国の民間の発達障害支援機関(福祉施設、医療機関)などに導入されています。
利用者はVRゴーグルを装着するだけで、これまでのワークシートやロールプレイでは再現が難しかった、学校生活におけるクラスメイトや先生との様々な場面を、まるで実際の空間で体験しているかのように、繰り返しトレーニングすることができます。また、トレーニング中の視点解析では利用者の理解度をスコア化することや、選択肢によって展開の変わるストーリーは、他者視点の理解や、事象を適切に理解する力を育て、学ぶ楽しさを実感させることができます。https://emou.jp/
<「emou」コンテンツ例>
株式会社ジョリーグッド
emou事業開発責任者 青木雄志コメント
現在はVRで、「対人関係」の場面を予習するプログラムが中心ですが、今後は電車に乗る、飛行機に乗るといった「外出」の予習や、世の中にある色々な「職業」をVRで体験し、自分の好きなことや夢を見つけていく、といったようなプログラムを開発し、社会にあるトラブルも含めた様々な場面をVRで予習できるようにしていきたいと思います。
■発達障害とは
発達障害とは、生まれつき脳機能の発達に凸凹や偏りがあり、社会生活において生きづらさを感じている障害です。厚生労働省によると、発達障害と診断されている人は約48万1千人。この数は、発達障害の診断基準の明確化や概念の浸透もあり年々増加し、文部科学省によると約6.5%(国内人口換算で約780万人)が発達障害の可能性があると言われています。早期の適切な療育や訓練を受けることによって、社会へ参加する力を伸ばすことが求められています。
■発達障害支援VRプログラム「emou」
「emou」は、発達障害の方が苦手な、対人関係や集団行動を上手に営んでいくための技能を獲得する “ソーシャルスキルトレーニング”を、専門医の監修のもとVRプログラム化。日常の様々な場面を高精細VRで再現することで利用者は社会を“予習”をすることができます。またVRによって、場面の共有が簡単にできるため、経験の浅い支援スタッフでも良質なサービスを提供することができます。
https://emou.jp/
■株式会社ジョリーグッドについて
ジョリーグッド(https://jollygood.co.jp/)は、高精度な“プロフェッショナルVRソリューション”と、VR空間のユーザー行動を解析するAI エンジンなどを開発するテクノロジーカンパニーです。
ジョリーグッドは今後も、「誰一人取り残さない」社会の実現のために、VRやAIなどの先端テクノロジーをわかりやすくデザインして、多くの地域の皆さまと共に、社会課題に有用なサービスの開発を推進していきます。
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