野村不動産ホールディングスとECOMMITが「資源循環の取り組みにおける包括業務提携」を締結
~商業施設・ホテル・マンションなどで生活者向けに衣類等の不要品回収を開始~
株式会社ECOMMIT(代表取締役CEO:川野 輝之 以下「ECOMMIT」)と野村不動産ホールディングス株式会社(代表取締役社長 兼 社長執行役員 グループCEO:新井 聡 以下「野村不動産HD」)は、資源循環の取り組みにおける業務連携に関する協定書を締結しました。
本提携に伴い、野村不動産HDグループの循環型経済(サーキュラーエコノミー)・CO₂削減に資する取り組みとして、野村不動産グループが管理する商業施設5カ所、ホテル4カ所、既存の分譲マンション4物件を対象に、資源循環サービス「PASSTO(パスト)」の常設導入を順次開始いたしましたので、お知らせいたします。
【本協定に基づく取り組みの概要】
1.実施背景
野村不動産HDは、2030年の重点課題(マテリアリティ)の一つとして「サーキュラーデザイン」を掲げており、街づくりにおいて生じる自然資源の枯渇を大きな社会課題と認識し、廃棄物排出量の削減、建物の長寿命化、再資源化、シェアリングを取り入れた街づくりやサービスの提供に取り組んでいます。
循環型社会に向けた不要品の回収・選別・再流通のインフラを構築するECOMMITは、この度、両社での提携により、資源循環サービス「PASSTO(パスト)」を野村不動産グループが運営・管理を行う各施設に常設導入し、お住まいの場所、日頃から立ち寄る身近な施設等で誰もが気軽に参加できる環境への貢献を仕組み化します。また、回収・選別・再流通の状況を、ECOMMITのトレーサビリティシステムにより、データで追跡し可視化することで、透明性を高めた再資源化率の高い仕組みを実現しています。
不要品を捨てずに資源化する行動変容を各施設のお客様向けに働きかけていくことで、両社で循環型社会の推進に貢献してまいります。
2.取り組み概要
商業施設・ホテル・マンションなど不動産事業全体で排出される不要品の回収による資源循環の推進および廃棄物の削減を目的として、ECOMMITが提供する資源循環サービス「PASSTO」の不要品回収ボックスの設置、PASSTOのスキームを活用した資源回収の施策を順次スタートし、不要となった衣類やファッション雑貨・ホビー用品を回収します。回収した不要品は、ECOMMITが選別を行い、国内外でリユース品として再流通させるほか、リユースが難しいものに関してはリサイクルパートナーを通じて再資源化を行います。
■商業施設
概要 |
野村不動産コマース株式会社が運営する、商業施設5カ所に「PASSTO(パスト)」の回収ボックスを設置 |
導入物件 |
・Recipe SHIMOKITA(レシピ シモキタ)(東京都世田谷区) ・SoCoLA(ソコラ)若葉台(東京都稲城市) ・SoCoLA(ソコラ)南行徳(千葉県千葉県市) ・SoCoLA(ソコラ)武蔵小金井クロス(東京都小金井市) ・Bono(ボーノ)相模大野(神奈川県相模原市) (2024年8月9日時点) |
回収品 |
衣類(トップス/ボトムス/ジャケット/コート等) 雑貨・ホビー用品(バッグ/キャップ・ベルト/ミニカー・鉄道玩具/ぬいぐるみ・フィギュア等)
|
運営会社 |
野村不動産コマース株式会社 |
■ホテル
概要 |
① 野村不動産ホテルズ株式会社が運営するホテル4カ所の客室に再生衣料繊維から作った意思表示カードを設置し、宿泊客が滞在中に不要となった衣類を意思表示カードとともに客室に残してもらい回収する ② 保管期限が超過した宿泊客の忘れ物のうち一部を、廃棄処分せずに回収する※ ※ 忘れ物は館内の遺失物保管スペースにて一定期間保管し、保管期限を迎え、再流通できるものが対象となります。 |
導入物件 |
・庭のホテル 東京(東京都千代田区) ・NOHGA HOTEL UENO TOKYO(東京都台東区) ・NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO(東京都千代田区) ・NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO(京都府東山区) (NOHGA HOTEL では2024年8月以降順次導入予定) |
回収品 |
衣類(トップス/ボトムス/ジャケット/コート等) 遺失物のうち、スーツケース・ファッション雑貨・日用雑貨についても、順次回収予定 |
運営会社 |
野村不動産ホテルズ株式会社 |
ホテルの客室で提供しているPASSTOの「意思表示カード」
宿泊客が滞在中に不要となった衣類にPASSTOの意思表示カードを置くことで廃棄処分にせず、回収して選別・再流通を行います。
■分譲マンション(既存)
概要 |
野村不動産パートナーズ株式会社が管理を受託する既存マンションおいて、共用部に「PASSTO(パスト)」の回収ボックスを設置 |
導入物件 |
4物件(2024年8月9日時点) |
回収品 |
衣類(トップス/ボトムス/ジャケット/コート等) 雑貨・ホビー用品(バッグ/キャップ・ベルト/ミニカー・鉄道玩具/ぬいぐるみ・フィギュア等) |
管理会社 |
野村不動産パートナーズ株式会社 |
なお、本契約では、回収・選別・再流通の状況を、ECOMMITのトレーサビリティシステムにより、データで追跡し可視化することで、透明性を高めた再資源化率の高い仕組みをご提供します。
野村不動産HDとECOMMITは、今後も様々なパートナーと連携し、不動産事業において排出される不要品を回収し、資源循環を推進することにより、循環型社会の実現を目指します。
【不要品の回収・選別・再流通を一気通貫で行う資源循環サービス「PASSTO(パスト)」】
「PASSTO」は、使わなくなった不要品を「回収」し、最適な使い道の「選別」、再活躍させる「リユース・リサイクル」の循環をつくることができるサービスです。
PASS TOを短縮した造語で、「次の人に渡す、未来に渡す」を意味しています。
PASSTOが暮らしに一番身近な資源循環の入口となることで、生活者の皆さまがより気軽に資源循環に参加できる場と、“捨てる”以外の選択肢を提供し、サーキュラーエコノミーの実現を目指します。
https://www.passto.jp/
野村不動産HDおよびECOMMITの会社概要
会社名 |
野村不動産ホールディングス株式会社 |
代表者 |
代表取締役社長 兼 社長執行役員 グループCEO 新井 聡 |
本社所在地 |
新宿区西新宿一丁目26番2号 |
資本金 |
1,194億7,900万円(2024年3月現在) |
設立 |
2004年6月1日 |
事業内容 |
株式の所有を通じたグループ会社の事業活動の管理及び経営指導 |
HP |
会社名 |
株式会社ECOMMIT |
代表者 |
代表取締役CEO 川野 輝之 |
本社所在地 |
鹿児島県薩摩川内市水引町2803番地 |
資本金 |
5億7,401万円(資本準備金含む) |
設立 |
2008年10⽉1⽇ |
事業内容 |
循環型社会に向けたインフラ・システム開発およびリユース・リサイクル事業 |
HP |
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