コーヒー豆かすリサイクルの取組(飼料化)で『2018愛知環境賞「名古屋市長賞」』を受賞
2018年2月15日(木)表彰式にて
株式会社メニコン 〔本社所在地:愛知県名古屋市、代表執行役社長:田中 英成 以下、メニコン〕は、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社〔本社所在地:東京都品川区、代表取締役最高経営責任者(CEO):水石 貴文 以下、スターバックス〕と取り組んでいるコーヒー豆かすを牛の飼料として再生利用する取り組みが評価され、愛知県が主催する『2018愛知環境賞「名古屋市長賞」』※1を受賞致しました。
メニコンの発酵技術によりコーヒー豆かすを家畜飼料及び肥料として再生し、食品廃棄物の有効利用を図るとともに、関係事業者との連携により食品リサイクルループ※2を構築したことが環境負荷の低減と資源循環型の形成に大きく貢献することが評価されました。
コーヒー豆かすを牛の飼料として再生する取組みは、スターバックスの一部の店舗を対象に分別・脱水・防腐処理をしたコーヒー豆かすを回収します。その後、再生利用事業者を通じ、牛に与える乳酸発酵飼料として再資源化し、さらにこの飼料を用いて育てられた乳牛のミルクを一部店舗でドリンクの原料に循環利用する「食品リサイクルループ」を構築しています。
コーヒー豆かすの飼料化は、メニコンが主体となって研究を行い再生利用事業者である三友プラントサービス株式会社〔本社所在地:神奈川県相模原市、代表取締役:小松 和史〕との協業のもと、有効な飼料化技術が確立できました。効能の研究をメニコンと麻布大学(河合 一洋准教授)が共同で実施した結果、有用な抗酸化物質が見出されて、乳牛に給餌された際に、乳体細胞数を減少(乳品質を向上)させることができ、乳出荷量が増え酪農家の積極的利用に繋がりました。牛の病気(乳房炎)を抑制する効果もあり、投与する薬(抗生物質)を半減できた農家が増えました。現在、コーヒー豆かす飼料を給餌している乳牛数は、およそ12,000頭となり、日本の全乳牛数の1%弱に拡大しています。
メニコンは、今後この乳酸発酵技術を広く利用可能なものとし、環境にも優しい地球企業として社会に貢献していきます。
◆コーヒー豆かすの飼料化について
http://www.menicon.co.jp/company/eco/bean/index.html
※1資源循環や環境負荷の低減に関する先駆的で効果的な<技術・事業>・<活動・教育>の事例を募集し、優れた事例に対する表彰を行うとともに、広く紹介することによって、新しい生産スタイルや生活スタイルを社会に根付かせ、資源循環型社会の形成を促進するものに与えられる賞
愛知環境賞HP: http://aichikankyoushou.jp/
●詳細はこちら:http://aichikankyoushou.jp/_files/00009621/2018_07_nagoya_menicon.pdf
※2食品廃棄物等の排出者(食品関連事業者)、特定肥飼料等の製造業者(再生利用事業者)およびその利用者(農林漁業者等)が、共同して再生利用についての計画を作成し、認定を受ける制度
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