2時間勤務から1万5千人のコミュニケーション改革まで！北海道・東北のワークスタイル変革事例を表彰

全国ワークスタイル変革大賞2024北海道・東北大会 受賞企業決定

全国ワークスタイル変革大賞実行委員会は、2024年10月2日（水）に宮城県仙台市で開催された「全国ワークスタイル変革大賞2024北海道・東北大会」の結果を発表しました。本大会では、北海道・東北地方を中心に、デジタルツールを活用した先進的なワークスタイル変革を実践する企業や団体の取り組みが紹介されました。特に、地方における女性活躍推進や多様な働き方の実現に焦点を当てた企業の取り組みが評価されました。厳正な審査の結果、以下の企業が受賞しました。

受賞企業

最優秀賞

株式会社ケイリーパートナーズ

「２時間からのワークシェアで女性が輝く！地方を変える働き方改革」

優秀賞：

株式会社あきた創生マネジメント
「人口減少社会に介護経営をリデザイン! 『業務棚卸』をキーワードに革新的ワークスタイルで介護業界の未来を創る」

生活協同組合コープさっぽろ
「SlackとGoogle Workspaceの導入で従業員15,000人超の組織に起こったこと」

奨励賞：

- 株式会社FREES CASE
「多様な人材登用と自己実現可能な組織を目指して」

-プラスエンジニアリング株式会社
「20年以上続いた交代勤務を解消しました。-社員の勇気と努力でワークスタイルを変えたストーリー」

最優秀賞受賞企業の取り組み

株式会社ケイリーパートナーズ（福島県郡山市）は、「2時間からのワークシェアで女性が輝く！地方を変える働き方改革」をテーマに、多様な働き方の実現に取り組んでいます。同社は、1日2時間から勤務可能な短時間勤務制度を導入し、子連れ出勤や在宅ワークなど、柔軟な勤務形態を提供しています。デジタルツールを活用した業務効率化と生産性向上を実現し、健康で良好な人間関係の中で自己決定ができる環境を整えました。

代表取締役の鷲谷恭子氏は「小さな会社でも働き方の実践事例を示していけることに勇気をいただきました。これからもしっかりと取り組んでまいります」とコメントしています。

受賞企業の評価ポイント

各受賞企業の主な評価ポイントは以下の通りです：

1. 株式会社ケイリーパートナーズ（最優秀賞）

- 2時間からの短時間勤務という革新的なワークスタイルの提案

- デジタルとの親和性が低いと思われがちな業種での先進的な取り組み

- 地方発の働き方改革モデルとしての可能性

- 女性の活躍推進と多様な働き方の実現

- 人口減少社会に対応した柔軟な労働力活用

- 中小企業でも実践可能な生産性向上の取り組み

2. 株式会社あきた創生マネジメント（優秀賞）

- 人口減少が顕著な地域での先進的な取り組み

- 介護業界における革新的なワークスタイル変革

- 海外人材の活用と業務の可視化による生産性向上

- 地域の実情に即した働き方改革の実践

3. 生活協同組合コープさっぽろ（優秀賞）

- 大規模組織におけるデジタルツールの効果的な導入

- 従業員主導の業務改善とIT活用の促進

- 組織全体のデジタルリテラシー向上への取り組み

- 人口減少社会を見据えた生産性向上と働き方の変革

審査員は、各企業が地方特有の課題に対応し、人口減少社会における革新的なワークスタイルを実践している点を高く評価しました。企業規模の大小に関わらず、それぞれの状況に応じた働き方改革が実現されていることが評価のポイントとなりました。

審査員講評

審査員の石川浩司氏（一般社団法人ライトハウスDX支援協会 理事長）は次のようにコメントしました：

「今年からワークスタイル変革大賞という名称に変わり、各事例もワークスタイルにフォーカスした内容となり、非常に興味深いものでした。日本が直面している課題、特に人口減少と労働人口の減少の中で、生産性向上は至上命題となっています。かつては『そういう働き方もあるのね』という時代でしたが、今や皆さんが実践されているように『せざるを得ない』時代になってきています。今回の発表者の皆さんは、これからの日本が進むべき道筋を示してくださいました。今回の事例は、私たち審査員にとっても大変勉強になりました。」

小瀧健太氏（一般社団法人ノーコード推進協会 広報教育部会 部会長）は以下のように述べました：

「審査のポイントとして、特に注目したのは『近さ』です。例えば、ケイリーパートナーズさんの事例では、デジタルとは縁遠いと思われがちな属性の方々が、2時間という短時間労働を実現されています。これは日本ではまだスタンダードとは言えない価値観ですが、今後広まっていくべきものだと強く感じました。人口減少の数字だけを見ると絶望的に感じる部分もありますが、このような集まりやコミュニティを通じて皆様の熱意を拝見すると、日本にはまだまだ可能性があると感じました。ここに集まった皆さんで力を合わせて、日本を盛り上げていけることを願っています。」

両審査員とも、今回の発表事例が日本の未来の働き方を示す重要なモデルケースとなり得ることを高く評価しました。また、厳しい状況下でも積極的に変革に取り組む企業や団体の姿勢に大きな期待を寄せています。

イベント概要

- 日時：2024年10月2日（水）13:30-16:00

- 場所：enspace 2Fイベントスペース（宮城県仙台市）

- 主催：全国ワークスタイル変革大賞実行委員会
-後援: 北海道総合通信局、東北総合通信局、北海道経済産業局、東北経済産業局、宮城県、（独法）中小企業基盤整備機構、日本商工会議所、全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会、（一財）全国地域情報化推進協会、（一社）中小企業診断協会、（一社）テレコムサービス協会、（一社）日本コンピュータシステム販売店協会、Workstyle Innovation Consortium、（一社） IT顧問化協会、Re-Innovate Japan
-協賛：株式会社セールスフォース・ジャパン

今後の展開

最優秀賞を受賞した株式会社ケイリーパートナーズは、12月19日に開催される全国ワークスタイル変革大賞2024全国大会に北海道・東北大会の代表として出場します。

全国ワークスタイル変革大賞2024は、北海道・東北大会を皮切りに、今後、全国5箇所での開催を予定しています。各地域の特色ある取り組みを発掘・表彰することで、日本全体の働き方改革の推進を目指します。

今後の地方大会の開催スケジュールは以下の通りです：

-北陸・東海大会：2024年10月9日（水）＠越乃バレー by BBR（福井市）
URL:https://ws2024hokurikutokai.peatix.com/view

-関東・信越大会：2024年10月17日（木）＠M's SQUARE（さいたま市）
URL:https://ws2024kantoshinetsu.peatix.com/view

-九州・沖縄大会：2024年10月23日（水）＠XOSS POINT.（熊本市）
URL:https://ws2024kyushuokinawa.peatix.com/view

-近畿大会：2024年10月25日（金）＠QUESTION 4F イベントスペース（京都市）
URL:https://ws2024kinki.peatix.com/view

-中国・四国大会：2024年10月31日（木）＠イノベーション・ハブ・ひろしまCamps（広島市）
URL:https://ws2024chugokushikoku.peatix.com/view

全国ワークスタイル変革大賞実行委員会は、この取り組みを通じて、地域の実情に即した働き方改革を推進し、個人と組織のウェルビーイングの向上を目指します。人々の満足度を高め、企業の持続可能な発展を支援することで、より良い職場環境と社会の実現に貢献していきます。