好評開催中の展覧会「舟越桂 彫刻とドローイング」(3月28日〜5月16日、西村画廊)の図録兼書籍の流通販売を、4月22日より求龍堂が開始しました!
本書は彫刻作品2点、未公開ドローイングを含む27点を掲載した、小さな詩集のような美しい一冊です。静けさと強さの両方を併せ持つ、舟越桂のドローイングが深く語りかけてきます。

2024年春、病をえて72歳で旅立った彫刻家の舟越桂は、大理石の玉眼による深い眼差しをたたえた、神秘的な木彫像で世界的に高く評価されています。一方で、舟越はドローイングの魅力も広く知られており、静謐で謎めいた彫刻作品の創造性は、美しく力強い線による卓越したドローイングが導いているといっても過言ではありません。
また本書の巻末には、2004年に行われた大江健三郎との公開対談を18頁にわたり再録しており、彫刻、ドローイング、対話を通じて舟越桂の創作と思索について考察できる一冊です。

・見えない姿、新しい形はどこからやって来たか
巻頭には、舟越桂が「人間の存在」について創作を通じ得てきた理解を、2015年の展覧会図録のために記した文章を掲載しています(『舟越桂 私の中のスフィンクス』求龍堂 2015年)。短い文章の中に、常に進化を遂げてきた舟越が、新作となるイメージの出現や、それらをどのように創作として捉えてきたかが明快に記されています。

・神秘的な女性像《言葉をつかむ手》から始まる図版頁
肩ごしのぞく美しい手が印象的な作品《言葉をつかむ手》(2004)の、神秘的なモノクローム写真から始まる本書は、同じく片方の肩に手がついた女性のドローイング《手のある裸婦》(2004)、続けて《言葉をつかむ手》の新撮写真、ブルーのガラスを頭部に付けた女性像《青の書》(2017)、頭部に同様な色面を付けたドローイングと、つながりのある作品群が続き、以降、様々なドローイングがゆったりと展開していきます。美しく力強い線によるドローイングが存在感を放ちます。

・「公開対談 小説家 大江健三郎×彫刻家 舟越桂」の再録
本書の後半には、大江健三郎と舟越桂による公開対談(『美術の窓』生活の友社 2004年5月号)を再録しています。文学と美術という異なる創作を手掛けるふたりの対話によって、舟越桂の作品をより深く理解することができます。
◎商品情報
『舟越桂 彫刻とドローイング』
対象:美術全般
発売日:2026年4月22日
定価:2,860円(税込)
企画:西村画廊
発行:株式会社求龍堂
主な仕様:上製本、A5判(210×148mm)、100頁
◎展覧会情報
「舟越桂 彫刻とドローイング」
会場:西村画廊(東京都中央区日本橋2-10-8 Tel. 03-5203-2800)
会期:2026年3月28日(土)~5月16日(土) 日曜 月曜 祝日休廊

◎求龍堂について
求龍堂は1923年創業、2023年に創業100年を迎えた美術書出版社です。社名の求龍(きゅうりゅう)はフランス語の「CURIEUX」からとったもので、「芸術的あるいは知的好奇心を求める」「常に新しきを求める」ことを意味し、名付け親は画家の梅原龍三郎です。東洋の「龍」に理想を求め、時代という雲間を縦横無尽に飛び交いながら、伝統美からアート絵本まで、常に新たな美の泉を発掘すべく出版の旅を続けています。
【会社概要】
社名:株式会社 求龍堂
本社所在地:東京都千代田区紀尾井町3-23 文藝春秋新館1階
代表取締役:足立欣也
創業:1923年
事業内容: 美術品・生活文化関連図書の出版、美術印刷物の企画製作、美術品売買
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