田中貴金属工業、医療機器部材用の貴金属素材群を【Visi FineⓇ】として展開

2025年2月に行われる米医療機器関連展示会「MD&M West 2025」にて展示

　田中貴金属の産業用貴金属事業を展開する田中貴金属工業株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長執行役員：田中 浩一朗）は、高いX線不透過性を有するとされるプラチナ（Pt）合金からなるワイヤなどの貴金属素材群を【Visi FineⓇ】シリーズとして展開していくことを発表します。ブランド名の【Visi FineⓇ】は、「Visi（ヴィジ）：見える」と「Fine（ファイン）：細かく洗練された素材」を組み合わせた造語で、X線不透過性に優れた物質を、高度な加工技術を駆使して信頼性の高い医療機器用部材のための素材に仕上げて提供するという想いが込められています。

　近年の医療現場では、患者の身体への負担を軽減し、傷口を最小限にする低侵襲・非侵襲的な手術や治療がトレンドとなっています。これらの手術や治療で用いられるカテーテル治療デバイスや医療用体内留置デバイス等（以下、治療デバイス）には、患部への正確なアプローチや、体内組織との反応性が低いことが求められます。また、治療デバイスの体内での正確な位置を把握するためには、X線照射下での視認性が重要な要素です。金（Au）やプラチナ（Pt）などの貴金属は比較的比重が大きく、X線不透過性が高い上に、酸化や腐食に強い特徴を持つため、治療デバイスの部材用の素材として活用が広がっています。

　医療機器用部材に使用される素材には高い信頼性が求められ、適用する部材に応じた様々な加工や素材のカスタマイズが必要です。田中貴金属は、長年培った素材開発の知見を活かし、複数の溶解技術や極細線加工、レーザー加工などの独自技術を駆使して、貴金属の特性を最大限に活かした信頼性の高い素材群を【Visi FineⓇ】シリーズとして提供します。

　なお、2025年2月4日（火）から2月6日（木）まで、アメリカ・カリフォルニア州アナハイムで開催される米医療機器関連分野の展示会「MD&M West 2025」に【Visi FineⓇ】シリーズとして初めて出展いたします。

　田中貴金属は、産業用貴金属製品のリーディングカンパニーとして、医療・ヘルスケア業界の技術発展に貢献してまいります。

＜Precious Metal Fine Wire＞

【MD&M West 2025 出展概要】

■展示会名：MD&M West 2025

■会期：2025年2月4日（火）～2月6日（木）10:00～17:00（2月6日は16:00終了）
※アメリカ・アナハイム現地時間

■会場：Anaheim Convention Center（アメリカ・アナハイム）

■公式サイト：https://www.mdmwest.com/en/home.html　※英語サイトのみ

■出展社：田中貴金属工業株式会社

■ブース番号：2185

■主な展示製品：Pt合金ワイヤ、リング、先端電極用部材、レーザー加工品　など

会社情報

■田中貴金属について

田中貴金属は1885年（明治18年）の創業以来、貴金属を中心とした事業領域で幅広い活動を展開してきました。国内ではトップクラスの貴金属取扱量を誇り、長年に渡って、産業用貴金属製品の製造・販売ならびに、資産用や宝飾品としての貴金属商品を提供しています。貴金属に携わる専門家集団として、国内外のグループ各社が製造、販売そして技術開発において連携・協力し、製品とサービスを提供しています。

2023年度（2023年12月期）の連結売上高は6,111億円、5,355人の従業員を擁しています。

■公式ウェブサイト：産業用貴金属製品

https://tanaka-preciousmetals.com

■製品問い合わせフォーム

田中貴金属工業株式会社　

https://tanaka-preciousmetals.com/jp/inquiries-on-industrial-products/