ファンデーションなどに用いる高機能粉体の製造技術について第25回日本化粧品技術者会(SCCJ)優秀論文「奨励賞」を受賞
日本メナード化粧品株式会社(愛知県名古屋市中区丸の内3-18-15、代表取締役社長:野々川 純一)は、ファンデーションなどに用いる高機能な粉体を製造する技術について、第25回日本化粧品技術者会(SCCJ)優秀論文審査において「奨励賞」を受賞しました。SCCJ優秀論文審査とは、SCCJが編集・発行するSCCJジャーナルに掲載された論文の中から年に一度、優秀な論文を表彰するものです。本賞の授賞式は11月 18日から11月20日に開催されたSCCJ第2回学術大会(兵庫県神戸市、神戸国際会議場)にて執り行われました。
<受賞論文の概要>
■論文題名:「Development of Unique Technology Using Plasma on a Liquid Surface,
and Its Application to Novel Cosmetic Materials」
和文題名:「液面プラズマ技術の開発と新規化粧品原料への応用」
筆頭著者(受賞者): 岡寺 俊彦(日本メナード化粧品株式会社)
* SCCJジャーナル優秀論文賞掲載ページ:https://www.sccj-ifscc.com/journal/excellent
■概要
微粒子酸化チタンはファンデーションの原料としてよく使用されますが、凝集しやすいため、配合したファンデーションの透明感や伸びのなめらかさを損なう場合が多くありました。本研究では、液面プラズマと呼ばれる放電を利用した分散技術※1によって微粒子酸化チタンの表面の性質を変化させることで、凝集を防ぐ(均一に分散させる)ことを可能にしました。
この技術によって、任意の粉体上に微粒子酸化チタンを従来より均一に被覆させることができるため、複数の粉体の特長を併せ持つ新しい粉体原料開発の選択肢が広がります。今回、均一に分散した微粒子酸化チタンを、毛穴の凹凸を目立たなくし、透明感のある仕上がりを演出する硫酸バリウムの表面に固着化させることにより、なめらかに伸びる使用感で毛穴の凹凸やくすみをカバーし、肌の自然な明るさを生み出す新規複合粉体を開発することに成功しました。
この複合粉体は、「するんとなめらかパウダー」として、メナードのパウダーファンデーションに応用されています。今後も、独自性のある化粧品原料の研究開発を続け、お客様の未知なる美しさを引き出す商品開発に取り組んでいきます。
※1 名古屋市工業研究所、公益財団法人名古屋産業振興公社との共同研究。本論文の内容は第31回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)横浜大会にて発表。
※2 関連研究技術:なめらかにのびて肌の自然な明るさを生み出す新規複合粉体を開発
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像