熊本の高校間連携が加速！マンガ制作にCG・AIを活かすワークショップを実施

ー天草工業高校CG系列と高森高校マンガ学科が「交換授業」第二弾を開催　ー

株式会社ORENDA WORLD

2025年12月17日 15時00分

　株式会社ORENDA WORLD（本社：東京都港区、代表取締役：澁谷陽史、以下 ORENDA WORLD）が支援する一般社団法人デジタルアート天草（所在地：熊本県天草市、以下デジタルアート天草）と熊本県立天草工業高等学校情報技術科CG系列（以下、天草工業高校CG系列）は、未来のコンテンツクリエイター育成に向けた連携の一環として、熊本県立高森高等学校マンガ学科（以下、高森高校マンガ学科）との間で「交換授業」の第二弾を2025年12月11日（木）に実施いたしました。

　第一弾（2025年12月2日実施）での高森高校マンガ学科によるマンガ技術指導に続き、今回はCG系列側が講師を務め、マンガ制作の新たな可能性を開く3DCGおよびAI技術の活用法に焦点を当てた授業を提供しました。

1. 交換授業（第二弾）の概要

　今回の授業では、CG系列の指導にあたるORENDA WORLDとデジタルアート天草に所属する宇津川達郎氏が講師を担当しました。マンガ学科の生徒を対象に、同じエンタメ分野でありながら専門性の異なるCG技術の基礎から応用まで、実践的なワークショップ形式でレクチャーを行いました。

2. マンガ制作を革新する3DCGとAI技術

　授業は、将来コンテンツ業界を目指す生徒たちの視点に立ち、CGの概念やCGデザイナーの仕事、そして最新の制作環境について具体的に紹介されました。

＜講義・実習の主なポイント＞

CGの基礎とキャリア

「CGとはどんなものか？」から、「2DCGと3DCGの違い」、そしてCGデザイナーの仕事内容といった業界の基礎知識を解説。天草工業高校CG系列で実際に学んでいる内容や制作環境（使用PCやソフト）も紹介し、生徒へのインタビューも交えながら、学びのリアルな側面を伝えました。
未来の創作ワークショップ

授業の中心として、「3DCGとAI技術をマンガ制作に活かす方法」のワークショップを実施。背景作画における3DCGの利点紹介や、近年急速に進化する生成AIツールを実際に触ってもらいました。

　普段からマンガという表現技術を追究するマンガ学科の生徒たちは、最新のCG・AI技術を駆使した効率的な創作手法に真剣に聞き入る姿が見られました。特にワークショップの際には、生徒同士が写真を撮り合い、その場で生成AIツールを使用して画像を生成するなど、楽しみながら次世代の技術と触れ合う姿が印象的でした。

3. まとめ：創造性を最大化するための技術革新

　授業の結びとして宇津川氏は、今後のコンテンツクリエイターに求められる姿勢と技術を積極的に活用することの重要性について以下のメッセージを伝えました。

　「マンガ制作に3DCGやAIを取り入れることは、決して手を抜くことではありません。むしろ、これまで多くのリソースを割いていた作業を効率化することで、その分、よりクリエイティブな思考や、ゼロからイチを創造する活動に集中できるようになります。さらに、3DCGを活用することで、従来の作画では難しかったアングルやディテールを実現し、自身のマンガ表現の幅を大きく広げることが可能です。興味を持った生徒は、是非この機会に調べたり触ったりして、自身の可能性を切り開いていってほしいです。」

4. 今後の展望

　この交換授業は、マンガとCGという異なる専門分野を学ぶ高校生同士が、互いの技術と表現に対する理解を深める貴重な場となりました。

　2025年12月20日にグランメッセ熊本で行われる『県立高校学びの祭典』では、天草工業高校CG系列と高森高校マンガ学科のこれまでの連携の取り組みを紹介します。今回の連携内容はオンラインでの交換授業でしたが、今後は互いが持つ技術や表現を活かした共同作品制作などを目指し、より連携を深めていく想定です。

　今後もORENDA WORLD、デジタルアート天草、天草工業高校、熊本コアミックス、高森高校は連携を深め、地方から世界へ羽ばたく若きクリエイターの輩出を目指してまいります。

【一般社団法人デジタルアート天草】

住　　所：天草市中央新町３番１７号

社　　員：株式会社ORENDA WORLD、天草市

役　　員：代表理事　澁谷陽史（株式会社ORENDA WORLD　代表取締役）

理　　事：馬場昭治（天草市長）

監　　事：大田弘典（天草信用金庫　理事本店長）※社外

設　　立：2023年7月

業　　務：デジタルアート人材育成、企業誘致、クリエイター誘致、CG・デザイン制作受託等

【株式会社ORENDA WORLD】

「デザインとテクノロジーを用いて、人々に感動と心揺さぶる体験を届ける」をビジョンにかかげ、ゲーム開発における技術を活かして社会課題を解決するソリューションを提供している。

コンピューターグラフィックス・映像分野とコラボレーションさせた、デジタルヒューマン・メタバースコンテンツへの音声合成技術の活用にも積極的に取り組む。