役場が作ったサスペンス・ミステリー『安死術』愛知県蟹江町「小酒井不木」原作のショートムービー第2弾を堤幸彦監督の協力により制作
愛知県蟹江町では、このたびシティプロモーションの一環として、町出身の探偵小説家・小酒井不木(こさかい ふぼく・1890(明治23年)~1929年(昭和4年))のミステリー作品「安死術」を原作としたショートムービーを制作しました。(2月11日より公開予定) これは昨年度制作した、同じく小酒井不木原作のショートムービー「死体蝋燭」に続く第2弾です。
小酒井不木は蟹江町出身の医学者で、翻訳家、作家としても活躍し、江戸川乱歩、横溝正史らとも親交があり、多くの作品を世に残した日本探偵小説界の草分けといえる人物です。38歳の若さで急逝したものの、大正から昭和初期のわずか5年あまりの間に140作以上もの作品を執筆し、高い評価を得ました。しかし死後90年が経ち、その作品の多くはすでに絶版となってしまい、一部がパブリックドメインとしてインターネット上で読める状況にすぎません。しかし近年、名古屋での江戸川乱歩・旧居跡記念碑の設置などを機に「江戸川乱歩を見出した男」として再評価の動きが高まっています。
そこで蟹江町では、日本探偵小説黎明期の立役者でありながら100年の時代の波に埋もれつつある不木と、その作品群に今こそスポットを当て、顕彰するべく、映画化・絶版作品の現代語訳化など作品の再評価・発信を行っております。今回は昨年好評を博した短編ミステリー「死体蝋燭」に引き続き、映画監督・堤幸彦氏の協力を得て、医学者でもあった不木ならではの作品「安死術」をショートムービーとして蘇らせました。
出演者には「名古屋おもてなし武将隊」で二代目豊臣秀吉を務めた菅沼翔也を始めとした実力派俳優陣と、前作に続き堤監督とも親交が深く、日本舞踊・五大流派の一つ「西川流」家元で、「名古屋をどり」でも有名な西川千雅氏が案内役として登場しています。また今回は特別に堤監督ご自身も役者として出演している点も注目です。
本作は、原作より約30年後の蟹江町に舞台を設定し、そこにある小さな医院で展開される緊迫したストーリーになっています。昭和30年ごろまでは「安死術」と呼ばれていた「安楽死」という現代的なテーマを中心に据え、医師としての信念と父としての思いの間で揺れ動く主人公の心の葛藤、人の弱さや運命の皮肉を描いた作品に仕上がっています。
およそ100年前に書かれたとは思えないテーマ設定と内容ですが、そのサスペンス感あふれる展開に息を飲み、衝撃のラストまで一気に見てしまう作品となっています。
「ミステリーの町・蟹江町」がお届けする衝撃の作品は、町公式HP(外部リンクYoutube)にてご覧いただけます。
「安死術」(本編約14分・Youtube):https://youtu.be/FN1W1ZgHXNs
※本編は2月11日より公開
小酒井不木の生涯(広報2020年3月号より抜粋)https://www.town.kanie.aichi.jp/img/pdf/koho_kanie_tokushu_2020_03.pdf
〇「安死術」のあらすじ
昭和初期、大学病院の内科に勤務していた医師・寺田は、終末医療についてある考えを持っていた。郷里の蟹江町に帰郷し、小さな町医者として働きはじめた数年後、「名医」と評判になった彼を運命のいたずらが襲う...。
〇ショートムービー事業について
小酒井不木が残した名作の数々は、およそ100年の長い年月を経た現代においても色褪せることはありません。しかし現在、彼の名を耳にすることは少なくなっています。
不木は多くの作品を残しただけでなく、日本の探偵小説の黎明期において、その分野を定着させるべくさまざまな活動をし、親交が深かった江戸川乱歩や「金田一耕助」シリーズを生んだ横溝正史に対してミステリー作家としての道を示した人物です。
彼らにも大きな影響を与え、推理探偵小説というジャンルを確立させた不木にスポットが当てられないのは、日本のミステリー界にとって大きな損失と思われます。
不木という名前の由来ともなった「初めは頭角を現さずに、後から頭角を現すのが本当の人間だ」という漢文の言葉のように、今こそ彼の作品たちを映像というかたちで現代に蘇らせ、その魅力を世間にPRしていこうという取り組みがこのショートムービー事業になります。
蟹江町では、昨年度の第1弾「死体蝋燭」、今回の第2弾「安死術」に続き、第3弾の制作も計画しています。「ミステリーの町・蟹江町」が手掛ける当事業に今後ともご注目下さい。
「安死術 タイトル」
「ショートムービーのワンシーン」
そこで蟹江町では、日本探偵小説黎明期の立役者でありながら100年の時代の波に埋もれつつある不木と、その作品群に今こそスポットを当て、顕彰するべく、映画化・絶版作品の現代語訳化など作品の再評価・発信を行っております。今回は昨年好評を博した短編ミステリー「死体蝋燭」に引き続き、映画監督・堤幸彦氏の協力を得て、医学者でもあった不木ならではの作品「安死術」をショートムービーとして蘇らせました。
出演者には「名古屋おもてなし武将隊」で二代目豊臣秀吉を務めた菅沼翔也を始めとした実力派俳優陣と、前作に続き堤監督とも親交が深く、日本舞踊・五大流派の一つ「西川流」家元で、「名古屋をどり」でも有名な西川千雅氏が案内役として登場しています。また今回は特別に堤監督ご自身も役者として出演している点も注目です。
本作は、原作より約30年後の蟹江町に舞台を設定し、そこにある小さな医院で展開される緊迫したストーリーになっています。昭和30年ごろまでは「安死術」と呼ばれていた「安楽死」という現代的なテーマを中心に据え、医師としての信念と父としての思いの間で揺れ動く主人公の心の葛藤、人の弱さや運命の皮肉を描いた作品に仕上がっています。
およそ100年前に書かれたとは思えないテーマ設定と内容ですが、そのサスペンス感あふれる展開に息を飲み、衝撃のラストまで一気に見てしまう作品となっています。
「ミステリーの町・蟹江町」がお届けする衝撃の作品は、町公式HP(外部リンクYoutube)にてご覧いただけます。
「安死術」(本編約14分・Youtube):https://youtu.be/FN1W1ZgHXNs
※本編は2月11日より公開
「安死術」(告知30秒・Youtube): https://youtu.be/uw4ZUOGfTS0
蟹江町HP: https://www.town.kanie.aichi.jp/soshiki/3/short-movie2.html
小酒井不木の生涯(広報2020年3月号より抜粋)https://www.town.kanie.aichi.jp/img/pdf/koho_kanie_tokushu_2020_03.pdf
〇「安死術」のあらすじ
昭和初期、大学病院の内科に勤務していた医師・寺田は、終末医療についてある考えを持っていた。郷里の蟹江町に帰郷し、小さな町医者として働きはじめた数年後、「名医」と評判になった彼を運命のいたずらが襲う...。
〇ショートムービー事業について
小酒井不木が残した名作の数々は、およそ100年の長い年月を経た現代においても色褪せることはありません。しかし現在、彼の名を耳にすることは少なくなっています。
不木は多くの作品を残しただけでなく、日本の探偵小説の黎明期において、その分野を定着させるべくさまざまな活動をし、親交が深かった江戸川乱歩や「金田一耕助」シリーズを生んだ横溝正史に対してミステリー作家としての道を示した人物です。
彼らにも大きな影響を与え、推理探偵小説というジャンルを確立させた不木にスポットが当てられないのは、日本のミステリー界にとって大きな損失と思われます。
不木という名前の由来ともなった「初めは頭角を現さずに、後から頭角を現すのが本当の人間だ」という漢文の言葉のように、今こそ彼の作品たちを映像というかたちで現代に蘇らせ、その魅力を世間にPRしていこうという取り組みがこのショートムービー事業になります。
蟹江町では、昨年度の第1弾「死体蝋燭」、今回の第2弾「安死術」に続き、第3弾の制作も計画しています。「ミステリーの町・蟹江町」が手掛ける当事業に今後ともご注目下さい。
「安死術 タイトル」
「ショートムービーのワンシーン」
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