i-nest capitalが製品ナレッジ活用基盤「PRISM(プリズム)」を開発する「株式会社Things」へ投資
i-nest capital株式会社(読み:アイ・ネスト・キャピタル、本社:東京都目黒区、代表:山中 卓、以下i-nest capital)は2025年5⽉、同社2号ファンドである「i-nest2号投資事業有限責任組合」を通じ、株式会社Things(読み:シングス、本社:東京都港区、代表取締役:鈴木敦也、以下Things)への投資を実行いたしました。

■Thingsは、生成AIにより社内文書に埋もれた技術情報を活用可能なデータベースに変換する、製品ナレッジ活用基盤「PRISM」を提供
Thingsは2021年9月に設立、AIを活用したミッド・エンプラ製造業向けAI支援型PLM(製品ライフサイクル管理)クラウド「PRISM」を提供しています。
2022年の国内PLM市場は前年比5.2%増の2,940億5,900万円で成長傾向にあり(矢野経済研究所調べ)、製造業向けDX市場も2023年度の市場規模見込みは3,870億円、2030年度には9,060億円へ拡大すると予測されています(富士キメラ総研調べ)。
2023年5月の正式版リリース以降、国内初のSaaSネイティブなPLMとして初心者でも直感的に操作できるシンプルなUIや、導入コストを半分以下に抑えられる柔軟なカスタマイズ性をご評価いただき、導入企業数は着実に拡大しています。
一方、生成AIの急速な進展を契機に、製造業におけるデータ活用の在り方が根本から見直されつつあります。従来はデータベース化が難しかった図面や文書表形式の帳票といった非構造化データへの注目が一気に高まり、CADファイルやBOM管理が中心のPLMシステムそのものの定義や価値の捉え方も大きく変わろうとしています。こうした変化は一時的なトレンドではなく、製造現場における情報基盤の再構築を促す構造的な転換点だと捉えています。

Thingsは、今回調達した資金を、ミッションである「モノのデータの民主化」の実現を加速させるために、次世代型 PLM プラットフォーム「PRISM」の開発および優秀なエンジニア・データサイエンティストの採用に充当します。これまで「PRISM」に蓄積されてきた設計情報や保守記録、調達・品質データのAI活用を促進するため、AI/RAG 技術を活用した機能拡張とエンジニアリングチェーン連携を強化し、設計―製造―アフターサービスを一気通貫でつなぐプラットフォームを構築。国内外の製造企業が抱える課題を解決しながら、「PRISM」の拡大を目指します。
■ i-nest capitalは豊富なノウハウ&ネットワークで成長を支援
i-nest capitalは、先端技術の活用を通じて、新産業の創造や社会課題の解決を目指すベンチャー支援を重点投資領域の一つとしています。AIやIoTをはじめとしたテクノロジーの発展およびデータ流通の加速による産業構造の変化を受け、将来キャッシュフローを生み出す価値の源泉が、有形固定資産から知的財産を始めとする無形資産に移行しています。
経営陣が持つ深い製造業ドメイン知識と卓越したプロダクト開発力、膨大な設計・調達・品質データを AI/RAG で高度に分析し、短期間・低コストで機能を拡張できる組織力を最大の強みと捉えています。こうしたケイパビリティにより、Thingsは日本発のインダストリアル DX カンパニーとして、グローバル製造業の PLM/ものづくりデータプラットフォーム市場を牽引するポジションを確立できると判断し、今回の出資に至りました。
i-nest capitalは今回の資金提供に加え、各パートナーの豊富な支援実績及び広範なネットワークを活かして、Thingsの企業価値向上に貢献してまいります。
■ 株式会社things(シングス)
Webサイト: https://things-inc.com/
連絡先: info@things-inc.com
設立:2021年9月
代表者:代表取締役 鈴木敦也(すずき あつや)
■ i-nest capital株式会社(アイ・ネスト・キャピタル)
Webサイト:https://www.i-nestcapital.com
連絡先:info@i-nestcapital.com
設立:2019年5月
代表者:代表パートナー 山中 卓(やまなか たかし)
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