【受講者募集中】令和4年度QSAR リードアクロス講習会 10/17(月) 無料オンライン開催
化学物質の毒性等を予測できるシステムの基本的な操作の方法やコツについて実演を交えて説明
本講座では、動物実験代替法のひとつであるリードアクロスの基礎とそれを支援するシステムであるQSAR ToolboxやHESS について、その概要と基本的な操作方法を解説します 。
また、国立環境研究所から生態毒性予測システム(KAshinhou Tool for Ecotoxicity: KATE)の概要説明や操作方法の講習を行います。さらに、国立医薬品食品衛生研究所からヒト健康影響に関連したQSARの活用事例などについても講演いたします。
これらのシステムを適切に使うことで化学物質の毒性等を予測することが可能になりますが、多くの機能を駆使しながら評価を行うため、操作にはコツが必要です。本講習会では、基本的な操作方法について実演を交えてご説明します。皆様のご参加をお待ちしております。
- QSAR(※1)/リードアクロス(※2)講習会の概要
QSAR/リードアクロスは、未試験物質の毒性や性質を試験データのある類似物質から推計または類推する手法であり、国際的に化学品規制での利用が推進されています。
QSAR Toolboxは皮膚感作性をはじめとした毒性や環境動態、化学物質の性状に対してリードアクロスを支援するシステムで、経済協力開発機構(OECD 本部:パリ)から公開されています。また、HESSは、反復投与毒性に特化したシステムであり、NITEが公開しています。
【用語解説】
※1 QSAR:
定量的構造活性相関 (Quantitative Structure-Activity Relationship)
対象物質の化学構造を入力すると、その物質の有害性等の予測結果が構造活性相関モデルから定量的に得られる。
※2 リードアクロス:
化学物質の評価(有害性等)を行う際に、評価者が対象の化学物質と類似構造を持つ物質の有害性などの情報を収集・整理し、エキスパートジャッジで予測(判断)を行う手法。 動物実験代替法の有力な方法として化学品規制での利用が国際的に推進されている。
※3 QSAR Toolbox:
OECD QSAR Toolboxには、類似物質を選定するための様々なツールや種々の試験データに関するデータベースが搭載されており、リードアクロスでの評価に必要な情報を他者と共有化し、効率よく取得できるシステム。
https://www.nite.go.jp/chem/qsar/toolbox.html
※4 HESS:有害性評価支援システム統合プラットフォーム(Hazard Evaluation Support System Integrated Platform)
HESSは、リードアクロスによる反復投与毒性の評価を支援するためのシステム。 OECD QSAR Toolboxに類似した仕組みを有するシス テムだが、反復投与毒性の評価に特化している 物質間の反復投与毒性の類似性を比較するために必要な情報を得る詳細なデータベース(毒性試験 データ・毒性メカニズム情報・ADME情報等)を備えている。
https://www.nite.go.jp/chem/qsar/hess.html
- 生態毒性予測システム(KAshinhou Tool for Ecotoxicity: KATE)の概要
本システムでは、化学物質の部分構造から 魚類急性毒性試験における半数致死濃度(LC50)、 ミジンコ遊泳阻害試験における半数影響濃度(EC50)等の生態毒性を 予測することを目的としています。
KATEについて(国立環境研究所)>>> https://kate.nies.go.jp/index.html
- 開催概要
開催日時 :2022年10月17日(月)10:00~16:15
対象者 :リードアクロスの初心者
開催形式 :Webexウェビナーを用いたオンラインセミナー
費用 :無料(事前申込制、定員に達し次第、締め切り)
お申込み :https://nite.webex.com/webappng/sites/nite/meeting/register/aa0684473ecf4996a3b2b4f5446e92a2?ticket=4832534b00000005415b8374f469c258dec68ebd22ec765fe7dad422088794d50d13a91b2d1f1b19×tamp=1664400034374&RGID=rc99767770b56082a946d3e14cd1f27ab
- 講演プログラム
【10:00~10:05】
開会の挨拶
【10:05~10:35】
QSAR/リードアクロスの基礎
(独)製品評価技術基盤機構 櫻谷 祐企
【10:35~10:40】
休憩
【10:40~11:00】
生分解性と蓄積性に関連したQSAR
(独)製品評価技術基盤機構 財津 由梨
【11:00~11:30】
生態毒性予測システム「KATE」について(仮)
国立研究開発法人国立環境研究所 環境リスク・健康領域 環境リスク科学研究推進室 室長 大野 浩一
【11:30~12:00】
ヒト健康影響に関連したQSARとリードアクロス
国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター 安全性予測評価部 第四室 室長 山田 隆志
【12:00~13:00】
昼休憩
【13:00~14:00】
KATEの操作説明(仮)
国立研究開発法人国立環境研究所 高度技能専門員 後藤 碧
【14:00~14:05】
休憩
【14:05~15:35】
QSAR Toolboxの概要・操作説明
(独)製品評価技術基盤機構 桑 詩野
【15:35~15:40】
休憩
【15:40~16:10】
HESSの概要・操作説明
(独)製品評価技術基盤機構 渡邉 美智子
【16:00~16:15】
閉会の挨拶
- 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 化学物質管理センターの概要
▲【鷹の爪団のNITE刑事】化学センターの業務を分かりやすく紹介▲
化学物質管理 | 化学物質管理 | 製品評価技術基盤機構 (nite.go.jp)
- NITE講座のご紹介
今年度の「NITE講座」では、「製品等の適合性評価の仕組み」や「身近な家庭用製品の安全確保」、「化学物質のリスク評価と適切な管理」、「”バイオものづくり”に向けた微生物の活用」、「カーボンニュートラルの実現に必要な大型蓄電池システム等の安全性評価」をテーマにセミナーを開催いたします。
詳細の内容やお申込みにつきましては、下記NITE HPよりご確認ください。
NITE講座ご案内 >> https://www.nite.go.jp/nite/koho/event/kouza/2022fy.html
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