日清食品ホールディングスがデータ連携/分析基盤の構築にセゾンテクノロジーの「HULFT Square」を活用
~全社統合データベースと生成AIを連携し分析の自動化・高度化を推進~
株式会社セゾンテクノロジー(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:葉山 誠、以下セゾンテクノロジー)は、日清食品ホールディングス株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長・CEO:安藤 宏基、以下日清食品ホールディングス)のデータ連携/分析基盤の構築に、「HULFT Square」が活用され、生成AIによる全社統合データベースの分析を導入支援したことを発表します。
ビジネスプロセス毎に散在していたデータを「HULFT Square」経由で「Snowflake」に集約し、全社で汎用的に利用可能なデータ連携/分析基盤を構築することで、日清食品ホールディングスのデータ統合戦略の実現と、生成AIとデータを組み合わせたデータドリブン経営を推し進めています。
背景
日清食品ホールディングスでは、2019年に全社スローガン「DIGITIZE YOUR ARMS(デジタルを武装せよ)」を掲げ、2030年に向けた中長期成長戦略、経営上のリスク、革新的なIT技術の進展などを踏まえ、積極的なデジタル活用による作業工数の削減とデータドリブンの推進に取り組んでいます。
生産性200%と業務の質の付加価値を高めるべく、5つの強化施策として「サイバーセキュリティ」「グローバルITガバナンス」「現場部門主導のデジタル活用」「先進ネットワーク/モバイルデバイスの活用」「“データドリブン”経営に寄与する基盤の整備」を推進しています。
その施策の1つである「“データドリブン”経営に寄与する基盤の整備」では、従来の勘と経験から脱却し、データをもとにシステムで分析・検証して判断やアクションを行える体制を作るため、2025年までに社内の膨大なデータを扱い、信頼性が高く柔軟性のあるデータ連携/分析基盤の構築を目指しています。
「HULFT Square」採用の理由
これまで、日清食品ホールディングスでは、商品の生産や計画段階、出荷・納品・販売まで、RDB、ERP、DWH、表計算などプロセスごとにさまざまな形で、クラウドやオンプレミスにデータが散在していました。
これらのデータを集約し、活用できる環境を整備するため、データ連携/分析基盤の構築に向けたデータ連携プラットフォームの選定を進めました。「HULFT Square」は連携先の豊富さに加え、すでに利用しているファイル連携ミドルウェア「HULFT」との接続性や運用の実績、また、セゾンテクノロジーはデータ連携の実績や知見が豊富であったことなどが評価され、導入を決定しました。
「HULFT Square」を導入した理由として、日清食品ホールディングスは次の点をあげています。
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豊富なコネクターによりさまざまな社内システムのデータを「Snowflake」に集約可能
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直感的なUIによるノーコード開発で自社内におけるデータ連携部分の開発が容易
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「HULFT」との接続性や、今後導入するツールおよび既存データなどともデータ連携の親和性が高く拡張も可能
全社統合データベースと生成AIの活用
さらに日清食品ホールディングスは、全社統合データベースと生成AIを組み合わせ、データ分析レポートの自動作成や、BIツールとも連携し自然言語でデータの解釈ができるよう、分析の自動化・高度化にセゾンテクノロジーと共同で取り組みました。
この社内データの参照や分析には技術的な支援としてセゾンテクノロジーが伴走し、自社で全社員がデータを活用し業務改善する基盤として構築した「データ ドリブン プラットフォーム」と、生成AIやRAG*1を活用して得た知見が生かされました。この技術支援には、セゾンテクノロジーのエンジニアを中心とした生成AI活用推進組織の主要メンバーが携わっています。
導入の効果
日清食品ホールディングスでは、全社統合データベースの導入によりデータのサイロ化が解消され、分析を行うためのデータ連携に係る時間が従来と比べ約60%削減されました。また、生成AIとの連携により、分析レポートの自動生成やBIツールへの組み込みも進めており、共有データによる組織間の円滑なコミュニケーションや新たなコラボレーションも生まれています。
今後は生成AIを最大限活用し、分析の工数削減や精度の向上に向けたデータ整備、BIツールによるデータの可視化に取り組み、データの探索・分析からインサイト発掘の支援まで、データの価値を最大限引き出す分析基盤を目指す予定です。
なお、「HULFT Square」を活用した日清食品ホールディングス様の導入事例は次のURLをご参照ください。
・生成AIを活用し“データドリブン”経営に寄与するデータ連携・分析基盤を整備
豊富なコネクターでデータ連携の拡張性を確保するHULFT Square
https://www.hulft.com/casestudies/nissinfoods-holdings
*1 RAG(Retrieval-Augmented Generation):検索拡張生成とも呼ばれ、大規模言語モデル(LLM)に新たに外部の情報を組み合わせ、生成AIの検索精度を向上させる技術
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HULFT Squareについて
「HULFT Square」は、DX実現に必要な「データ活用するためのデータ準備」や「業務システムをつなぐデータ連携」を支援する日本発iPaaS(クラウド型データ連携プラットフォーム)です。オンプレミス・クラウド・SaaSなどの環境に分散し管理されているさまざまなデータを、業務システム間、業種、国・地域をまたぎデータを連携させることができます。さらに、このデータ連携を実現させるために「HULFT Square プラットフォーム構想」を立て、「Sustainability」「Vertical」「Horizontal」「Multi Network」「Open Data」「Global」の6つのカテゴリに関わるデータ連携を、パートナー様との協業やセゾンテクノロジー独自のサービスと組み合わせることにより実現していきます。
セゾンテクノロジーについて
「世界中のデータをつなぎ、誰もがデータを活用できる社会を作る」をミッションに、安全・安心の基盤となるデータ連携製品や IT サービス、金融や流通業をはじめとする多種多様な業種向けのシステム開発・運用をグローバルに展開しています。長年にわたり環境の変化に即応してきた強みを活かし、現在はクラウド型データ連携プラットフォーム(iPaaS)「HULFT Square」など先進事業の拡大に注力するほか、未来を切り拓くテクノロジーの実装に向けた取り組みを強化しています。
•セゾンテクノロジー:https://www.saison-technology.com/
•HULFT製品サイト:https://www.hulft.com/
商標関連
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