アトラシアン、AI時代のチームワークに関する調査結果を発表

AI導入企業の89%が、速くなったがROIを証明できるのはわずか6% ― フォーチュン500企業に年間1,610億ドルの"見えない損失"

アトラシアン株式会社

Atlassian Teamwork Lab は、6カ国12,035名のナレッジワーカーおよび172名のフォーチュン1,000企業経営幹部を対象とした大規模調査の結果を発表しました。

本調査では、AIが個人の作業スピードを押し上げる一方で、チームの連携、意思決定、優先順位の整合性に新たな負荷を生み出している実態が明らかになりました。AI時代の真の競争優位は単なる実行速度ではなく、チームとしての連携力にあることを提言しています。

調査概要】

調査期間: 2026年1月~2月

調査対象者: 米国、英国、オーストラリア、インド、ドイツ、フランスのナレッジワーカーと経営幹部

有効回答数: 12,035

調査方法:アンケート調査に加えて、マーケティング、人事、IT、ソフトウェア開発部門を代表する フォーチュン 1000 企業の経営幹部 25 名に対するインタビューの実施

調査で明らかになった課題

  1. リーダーたちは AI のもたらすスピードの罠に陥っている

経営幹部の89%がAIによって作業スピードが向上したと回答する一方、コラボレーションが改善されたと回答したのはわずか48%にとどまりました。AIは個人の生産性を飛躍的に高めていますが、チーム全体での連携には同じ効果を発揮できていない実態が浮き彫りになりました。

2. ROIを証明できない経営層

AI投資のROIを明確に示せると確信している経営幹部はわずか6%。58%はROIの測定方法すら分からないと認めています。その主因は、企業のAI戦略の67%が個人レベルまたは特定領域に偏重し、チーム単位での活用に焦点を当てているのはわずか24%に過ぎないためです。

3. 拡大するAI活用能力の格差

経営幹部の55%は、AIによってチーム間のパフォーマンス格差が拡大したと回答。ナレッジワーカーの85%がAIを利用しているものの、日常ワークフローに実際に組み込んでいるのは29%にとどまり、AIを「チームメイト」として活用できているのは15%に過ぎません。

4. データ負債が信頼の危機を招く

AIツールの精度を全面的に信頼しているナレッジワーカーはわずか22%。69%が自社のデータおよびナレッジ基盤はAI向けに最適化されていないと回答しており、データ品質の問題がAI活用の障壁となっています。

5. 年間1,610億ドルの「分断の代償」

戦略なきAI導入によって生じる重複作業、優先順位の不一致、連携の混乱は、フォーチュン500企業において年間推定1,610億ドルの損失を生んでいます。

トップチームが実践する「3つの柱」

調査の結果、AIを活用して持続的な成果を上げているトップチームは、以下の3つの柱を実践していることが明らかになりました。

内容

効果

1. コンテキスト

チーム間で明確なゴールを共有し、人間とAIエージェントがアクセス可能な信頼できるナレッジ基盤を構築する

ゴール不整合の発生率が12分の1に低減

2.ワークフロー

人間とAIエージェントの役割を明確にし、チーム横断の作業フローを設計する

AI活用の整合性が13倍向上

3. 文化

継続的な学習と実験を奨励し、人間とAIの協働を推進する組織風土を醸成する

AIをチームメイトとして活用する可能性が2.3倍高まる

チーム単位のAI戦略への転換

本調査の結果を踏まえ、Atlassian Teamwork Labでは企業に対し以下を提言しています。

  1. 個人最適から「チーム最適」への転換 ── ナレッジワーカーの作業時間の80%は協働作業に費やされています。AI戦略の焦点を個人の生産性から、チーム全体の連携品質へとシフトすべきです。

  2. 共有コンテキストの整備 ── 人間とエージェント双方がアクセスできる、一元化されたナレッジベースと明確な目標設定が、AI活用の前提条件です。

  3. ワークフロー全体の再設計 ── AIを既存プロセスに部分的に追加するのではなく、人間とエージェントのコラボレーションを前提としたワークフロー全体を再構築すべきです。

  4. AI活用能力の格差解消 ── 経営幹部は新ツールへの投資を優先する傾向がほぼ2倍ですが、人材への継続的なAI学習投資なくして格差は拡大する一方です。

なお、本調査の内容は2026年6月16日(火)に開催するAtlassian Team on Tourイベントでも紹介する予定です。

イベント名

Atlassian Team on Tour Tokyo 2026

開催日時

2026年6月16日(火)10:00 - 19:00

開催場所

ザ・プリンスパークタワー東京

ウェブサイト

https://go.atlassian.com/teamontourtokyo

アトラシアンについて

アトラシアンは、「あらゆるチームの可能性を解き放つ」ことを使命とするグローバルソフトウェア企業です。ソフトウェア開発、ワークマネジメント、エンタープライズサービスマネジメントの各分野で高い評価を受けており、Jira、Confluence、Jira Service Management、Rovoなどの製品群を通じて、ビジネス部門とテクノロジー部門をつなぐAI活用の協働基盤「System of Work」を提供しています。NASA、Rivian、ドイツ銀行、ユナイテッド航空、Boschをはじめ、フォーチュン500企業の85%以上を含む世界35万社以上のお客様にご利用いただいています。

日本法人であるアトラシアン株式会社は2013年に設立。日本語による技術サポートやコンサルティングサービスの提供に加え、日本市場固有のニーズに応じた情報発信を通じて、企業の新しい働き方の実現を支援しています。

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会社概要

アトラシアン株式会社

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業種
情報通信
本社所在地
横浜市西区みなとみらい2-2-1 横浜ランドマークタワー 1407号室
電話番号
045-330-9080
代表者名
スチュアート・ハリントン
上場
海外市場
資本金
-
設立
2013年06月